かねてからの希望を叶えるべく燕岳に登ってまいりました。
このルートは北アルプス3大急登と言われ、今年から取り扱いを始めたアウトドアウェアブランドの厳しい状況での使用感を自分自身で確認したいという思いもあって、二人で全身Foxfire(インナーからアウター、短パン、ソックス、グローブやハット等小物まで全身)でまとめて、公私混同の山旅。
前夜からの豪雨が上がる予報の朝7時に合わせて現地入り。
険しい道にかなりの雨が降ってる様なので、登山道が通行止めならどうしようと不安もありましたが、中房の登山口まで無事到着。既に先客がけっこういらっしゃいました。
以前も歩いたことがあるコース。懐かしいなと思いながらもいきなり急登の始まり。
歩き初め当初はゆっくりとペース確認の定石の登りも、早速第一ベンチの休憩ポイントまでにひと疲れ。第1ベンチの道祖神に安全祈願をして先を急ぎましょう。
雨が上がり、天気が一気に好天も、土が雨に濡れて打ち水効果か、風も涼しく心地よい中、でも延々険しい登り。
テント泊の大荷物(余計な物もいろいろ)の我々を、日帰り軽身の若者がどんどん抜いて行ってもマイペース。キョロキョロ景色見たり、花や蝶に癒されたり。
せっかくの1泊2日の燕。ゆっくり楽しまなくちゃ!
第2ベンチ第3ベンチ富士見ベンチと小休止しつつも順調に過ぎ、合戦小屋に到着。
ここではやはり名物スイカを戴きましょう。
大休止の後暫く歩くと、稜線に出て、一気に視界が開けて、見覚えのある山々とあちらこちらに花崗岩の奇岩が見えて、ハイマツ、ダケカンバ、シラビソの大好きな空間。
天空の楽園にカメラを持つ手が大忙し。程なく今日のベース地「燕山荘」(えんざんそう)が見えてくるけれど、中々近づいてきません。どこも山はそうですね。
予定時刻を結構過ぎて、燕山荘に到着。早く着けば大天井岳方面、ゲロ岩あたりまで散策しようと思ってたのだけれど、やめて、受付済まして、テント張って生ビールでも戴きましょう。
懐かしい場所。
いつもの様に、ビールがきたら、すぐ飲んじゃって、クィーと飲んだ後にパシャリ
山の本読んだりゆっくりさせてもらって、「さて夕食作ろう」と外に出たら、
「天使のはしご」薄明光線が、美しい自然現象。
夜の山ごはんは、前日仕込んだ、ポトフとニンニク、バジル、青じそ、食べるラー油イタリアン風味、オリーブオイルで味つけた野菜パスタと豚の角煮がメイン。おつまみ各種と普段より薄めの芋焼酎(自分は、これが、山で、一番翌日に残らないです)で暖まりました。仕込んだ食材を、真空パックにして、保冷材で冷やしてくると、色々な物を持って来れます。季節や標高にもよりますけれど。みかんは翌朝テントの中で、凍りみかんになってました。生プチトマトは翌昼に美味しくいただきました。
仲良くなった方数組が、山小屋の夕食を食べたあと、遊びに来て、前日に切ったキュウリを浅漬けの素と合わせて、真空パックにしたものを、旨い旨い、今度真似ようと、写真撮ったり、お話ししたり、楽しい晩餐になりました。
のんびり楽しんでいたら、日も暮れて奇麗な夕日が見れました。
小屋のスタッフ
も「久々ですよ」と言ってましたから、我々はラッキー!ですよね。
夜は、星が奇麗で、三日月が奇麗で、人工衛星が凄く多くて、白馬でも見たことないと、相方は夜空を楽しんだらしいのですが、テント場はまだ雪の上なので、テント泊の皆さん寒くて翌眠れなかったとおっしゃってましたが、お酒のおかげか、苦い経験も含め、いろいろ経験して積んでるからか、寝袋も寝具もダウンで温々の自分は、唯一深夜の満天の星空だけ、見逃してしまいました。残念。
夜明けは4時20分頃とのスタッフ情報を信じて、4時に目覚ましかけて、展望台で待機。
夕日も日の出も、肉眼だはあんなに奇麗なのに、カメラでは残せませんね。
やはり自分の目で見に上がらないと、同じ感動は味わえないのでしょうね。
あの切れる様な寒さと、360度のパノラマは写真では無理な様です。
反対側の、朝焼けに淡く染まる槍ヶ岳も暫く見入ってしまいました。
テント場は雪の上(自分のテントは映ってません)。遥か向こうに我が白馬方面も見えてます。
いつまでも見とれていたいけれど、テントに戻って、コーヒー入れて、朝食食べて、テントを撤収して、燕岳山頂に。
燕岳、北燕岳、東沢乗越経由の下山の予定でしたが、このルートは雪と沢の水量から、やめた方が良いとの、これまたスタッフ情報に、北燕まで行ってピストンに変更。
燕岳山頂では、ランドネの撮影クルー4人と一緒になって、見覚えのあるお二人が、見覚えのある山頂ジャンプをしてました。
自分は邪魔にならない様に・・
山ガールは元気があって良いですね。
その後会った山ガールは取材受けてたのかな?、Foxfireユーザーでございました。山おじさんは、お話はしましたが、当然取材は受けませんでした。
北燕からの燕岳。随分表情違いますね。
燕からの北燕岳
燕の花崗岩群。イルカ岩
メガネ岩
ゴリラ岩
これは自分が勝手に呼んでいるトド岩(ゴリラ岩の隣)
燕は360度見渡せて、北アルプス、南アルプス、富士山、八ヶ岳と最高の景観です。
下の画像は、遠くに、今後予定している山々が、あの山、この山、連なっています。
コマクサは見れたし、天気に恵まれ最高の2日間となりました。
天気が良かったからか、雷鳥とは出会えませんでしたが、この子が愛嬌をふりまいてくれました。
久々長くなりましたが、楽しい山行でございました。
Foxfireはとても良かったですが、また別の機会に。