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かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

馬場あき子の外国詠 39 アフリカ④

2023-08-17 10:49:50 | 短歌の鑑賞
 2023年度版 馬場あき子の外国詠 5(2008年2月実施)
  【阿弗利加2 金いろのばつた】『青い夜のことば』(1999年刊)P165~
  参加者:K・I、N・I、崎尾廣子、T・S、Y・S、高村典子、
       藤本満須子、T・H、渡部慧子、鹿取未放
  レポーター:N・I 司会とまとめ:鹿取 未放

         
39 しぶ鏨(たがね)・なめくり鏨・ななこ打ちここアフリカの鏨はひとつ

     (まとめ)
 鏨は鋼鉄製の鑿(のみ)のこと。上の句に並べた鏨の名前で弾んだリズム感を作り、また、ゆかしく歌に懐かしいニュアンスを加えている。45番歌に「われ昔鍛冶屋の友ありその祖父の打つ鎌の火を見てうやまひき」があり、作者の子ども時代になじんだ道具類だったのだろう。日本ではしぶ鏨(たがね)・なめくり鏨・ななこ打ちなどと呼び名があり、用途によって使い分けられているが、目の前のアフリカの人々はたった一種類の鏨を器用に操って様々な作品を作り出している。鏨が一種類しか無いのは経済の差なのであろうが、それを乗り越える技に作者は感嘆している。(鹿取)
    

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