かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

清見糺の一首鑑賞  41

2020-07-18 19:24:39 | 短歌の鑑賞
     ブログ版  清見糺研究     百年の恋&たのしみは 
                       かりん鎌倉支部     


41 たのしみは軽くたのしく一心につくりし歌をほめられるとき
                    「かりん」95年3月号

 「軽くたのしく一心に」は演出家である千田是也のおはこ。千田はいわゆる左翼演劇のリーダー的存在で、戦中、治安維持法違反で逮捕・拘留されたこともある。戦後、俳優座劇場を開設しリーダーを務めた。1987年にはチェルノブイリ原発事故を扱った「石棺」の演出をしているが、これは私も見たことがある。
 作者は千田に随分傾倒していたようだ。苦吟したのではなく、軽くたのしく、しかも一心に作った歌を褒められる嬉しさ。(鹿取)


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