かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

馬場あき子の外国詠 17(アフリカ)

2018-12-11 23:27:06 | 短歌の鑑賞
  馬場あき子の外国詠2(2007年11月実施)
    【阿弗利加 1サハラ】『青い夜のことば』(1999年刊)P155~
      参加者:崎尾廣子、T・S、N・T、藤本満須子、渡部慧子、鹿取未放
     レポーター:崎尾 廣子 司会とまとめ:鹿取 未放


17 料金のありてそれだけの友情を買ふことも砂を行き愛(かな)しうす

           (まとめ)
 16(ベルベル族の少年は砂漠に手を広げ友よと言ひてなよるならずや)の歌でも述べたが「友よ」と言って寄ってきて、難儀な沙漠をゆく人の手助けをするのはお金を貰う為である。同行した人の旅日記によると、添乗員が後でそっと「親切料」を払っていたそうだ。この歌、「哀し」ではなく「愛し」であるところが深い。(鹿取)



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