Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2008年3月9日(日)桜井・音羽三山~多武峰へのロング縦走

2008年03月17日 | 山登りの記録
ウチの山岳部では、今年から例会の幹事を事業所の支部ごとに幹事を
輪番してもらうようにしている。
2月の観音峰は奈良支部に担当してもらい、3月は天理支部による、
音羽三山~多武峰への渋好みのロングルートである。

先頭を歩くのは、今日のためにわざわざ一部ルートを下見までした、
元気者ふみちゃん。
そしてラストを歩くのは、負傷から見事にカムバックした本日のCL、T橋クン。
総勢11名、中でも注目は、初参加・新入部員のI垣クン。
山岳部員に今までなかった「ロンゲ」。どことなく藤井フミヤに似た雰囲気が
あると、ゴッドマザーO坂さんの目はハート型になっている。

ところで今回は企画段階から張り切っていたT橋クン、根がシッカリ者で、
皆を楽しませたいホスピタリティもあるキャラなのはいいが、
肩に力が入っていて思わずこっちが噴き出しそうになる。イヤ、こういうと悪いネ。
いいんですよ、それで。部でも一番の若手男性部員。そういう若さが、まぶしく、
うらやましい。

Mr.Dashは風邪気味ということもあり、スロースタートを決め込む。
CL、SLをしなくて済む時は、なるべくたくさんのメンバーと話をするように
している。パーティの前にフラリ、後ろにフラリとさまよった。

車2台を多武峰の駐車場にデポし、下居のバス停付近の路肩にもう1台を駐車。
橋を渡り、右へ。ほのぼのとした案山子が現れてちょっとびっくり。


丁石に導かれ、急な林道をひたすら登ると、ひと汗かくころに音羽山音石寺に着く。
尼寺なのだろうか、本堂に、さっきの案山子によく似た意匠のかわいい和尚さんの
ぬいぐるみが座っておられた。

ここから山道。スギの植林は、あまり手入れがいいとはいえず、荒れ気味。
2.5万図の破線より北を谷沿いに標高を稼ぐ。残雪が現れる。凍っているのが
始末におえない。しかも相次ぐ倒木が行く手を邪魔する。前途多難を思わせる。
今日はロングルートだから、こんな状態が続けば下山は日没にかかるのかなと
心配になる。

地形図は尾根に乗るはずなのに、ずっと谷筋を詰めるもんだから、破線が廃道に
なっているらしいとは薄々感づいていた。だからあっけなく音羽山三角点に
出たときにはちょっち拍子抜け。ここは展望もなく殺風景なピークだ。

主稜線に出て、凍結した雪に時折足をとられそうになりながら、アップダウンを
こなし、経ヶ塚山に。

昔、ここにお経を納めたという。梵字が刻まれた石碑が雰囲気を盛り上げる。
「なんたらかんたら、ソワカ!」とか唱えたくなる。

本日の最高峰・熊ヶ岳へは一旦かなり尾根を下る。縦走の醍醐味だ。
目指す熊ヶ岳は、ここからは綺麗な三角錐に見える。


突然、南東方角が開け、三峰山、高見山、そして台高山脈北部の峰々が一望のもと。


先頭集団にみるみる引き離されるのを知りつつ、しばし立ち止まり撮影に興じる。
ここからは小ピークを2つ越えて、大峠へ下りる。ここで昼食。
まさかこんなマイナールートに人はいないと思っていたら、向こうから
熟年パーティがやってきた。

大峠からは尾根道も少し荒れてくる。ササと雪とで滑りやすいのなんの。
時折、イバラの群生をかき分けながらの進軍。これは、夏場などは歩けた
もんじゃないだろうな。このあたりは、ふみちゃんの下見が役立った。

竜門岳への分岐を過ごし、右に進む。しばらく進むと、細峠。さびれた感じがいい。
枝打ちしていない暗い林床を経て、右が崩れた微妙なトラバース箇所に。
トラロープが張られているが、足場がもろい。ひとりずつ、慎重にパスする。
こういう場面での身のこなしも、最近、みんな上手になった。

ほどなく「むかしの茶屋」の道標のあるあずまやに到着。竜在峠までは300mだが、
この峠には寄らず、四ツ辻を右にとり、直接、多武峰へ向かう。立派な道標が
あって嬉しい。ここからの山道はリアカーでも引けそうな巾がある。
時間を気にしていたのが功を奏して、逆に、異常にハイペース。
宇宙人I村氏は途中で腿が攣りかけたし、藤井フミヤ似のI垣クンは、
左ひざを痛めてしまい、かわいそうに、びっこをひいている。少しでも
マシかなと思い、ストックを貸す。

それでも16:00前には多武峰の駐車場に到着。しっかり歩いた実感がある。
ここまで張り詰めていたT橋くんも、ようやくホッとした様子。
緊張していて、きっと楽しむ余裕なんてなかったんだろう。
ちょっと可哀想な気もしたが、これからの彼の登山人生には、いい経験だったろう。
談山神社のいろいろな言い伝えをT橋クンたちに話しながら思った。

今日は、いわば華がないマイナールートだったが、凍結箇所の多いロング縦走と
いうことで、ある意味、雨に降られた場合のアルプス縦走を想定した、いい練習に
なった。

帰りに「あすかの湯」に立ち寄って、汗を流す。人工温泉というが、
まとまった距離を歩いたあとは気持ちいい。
風邪は結局治らないままだが、気持ちは晴れ晴れした。


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