Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2014年1月18日(土) 丹生山系・帝釈鉱山跡から帝釈山、丹生山へ

2014年01月26日 | 山登りの記録
(メイン写真は、三角点が埋まる帝釈山の山頂)

ともちゃん主催の登山教室の付き添いで、人生のベテランさんたちと
丹生山系の帝釈鉱山跡から、帝釈山、丹生山、衝原へのルートを歩いた。

この界隈は、コースを変えて計3回の下見を経た、勝手知ったるルート。
六甲山系の北西にあたり、昭文社の地図からも外れ、いろんなガイド本にも
丹生山、帝釈山、稚児ヶ墓山などが個別に紹介されている程度なので
全体像がつかめる資料に乏しい。
だからこそ、登山教室で歩くにふさわしいのだ。

今日は3年ぶりに教室に復活してくださったTさんの顔もある。
なんとTさんは、日本中の城の天守閣をすべて回られ、昨年、松前城で
その念願が成就。写真をまとめた手作りの小冊子を頂戴した。
すばらしいの一語に尽きる。



神戸電鉄の箕谷駅から神戸市営バスの衝原行きに乗り、丹生神社前へ。
鳥居をくぐり、宝物庫の奥を左折し、山道に入る。
箱木への分岐を過ごし、次の分岐は右へ。林道はやがてワイルド味を
増していき、渓流を渡渉し、谷筋を沿ったと思えば帝釈鉱山跡に着く。



鉱山跡は不気味に廃坑が口を開けており、幾つかは鉄柵で塞がれて
いるものの、上部の小さめの廃坑には、そのままになっていたりするものもある。



皆さん、探検気分で中を覗き見ておられる。



奥の梵天滝(箕谷駅の看板ではチョンチョン滝)を見上げながら、
Oさんが「登ってみたい」とつぶやいておられた。

1本西側の谷筋に戻り、岩がゴロゴロした踏み跡を登っていく。
あまり歩かれていない道なので浮石が多い。このルートは下りには
使いたくないな。この区間は、標識も一切ない。



途中、キノコの群生を発見。肉厚で、食べられるものであればさぞかし
食べ甲斐があることだろう。

だらだら続く上り坂に、メンバーの息もしだいに上がってきた。
とはいっても低山。やがて縦走路に飛び出し、最後の急登を頑張って
帝釈山に着いた。正午をほんの少し回った時間。



「ちょうとお昼です。ここで昼食にしましょう!」
「さすがの時間配分ですね、先生」
「いやあ、単なる偶然です」
「先生、そんなときは『計算通りでした』とか言うとけばポイント上がるのに」
などと盛り上がりながらの昼食タイム。

残念ながら山頂からの眺めは、薄いガスが出ていてイマイチだった。



なだらかな尾根をたどり丹生神社が建つ丹生山の山頂へ。
子供相撲の土俵を観たり、山頂直下の城址にある、丹生神社の由緒を
記した説明看板を熱心に読んだりしながら、ゆったりとした時間を過ごす。

ウチのお客さんは、アカデミックな方が多いので油断ならない。
鳥居の柱に「桾」の文字があったのだが、「先生、何て読むの?」
「うーん、たぶん『くぬぎ』だと思います…」
なんて会話があったが、Oさんは帰宅してこれを調べ、
わが国には『くぬぎ』と読む漢字がりこの他に何種類もあることを突き止めた。

ちなみに先ほど調べると、「橡」「栩」「椢」「椪」「椡」「檪」などがある。
「橡」と「とち」、「檪」は「あららぎ」や「いちい」とも読み、
これらはもはや、別の木である。
「栩」は葉の様子、「椪」は材の用途、「桾」や「椢」は、「クヌ」と
いう音から派生したのではなかろうかと思うのだが、いかがだろうか。

義経道を下り、衝原サイクルセンターの横に下山。トイレ休憩。
バス停に着いたら、ちょうど5分でバスが出るところ。
バスに乗りしばらくしたら雨がパラつき始めた。
ちょうどいいタイミングに下山できたねと、皆さんの笑顔。

この笑顔に会うために、月に一度、東京から関西に帰るのだ。

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