Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2024年5月19日(土) [大峰]百合ヶ岳(大所山)を再訪、1週間で季節の花はうつろった

2024年05月20日 | 山登りの記録

■メイン写真
シャクナゲ群落からブナ・カエデ群落に変わる鞍部から、山上ヶ岳が垣間見える


■今回のコース
下多古林道駐車スペース→尾根道分岐→滝見展望台→尾根道分岐→女郎岩→百合ヶ岳→
カラ谷の滝→モジケ谷出合→下多古林道駐車スペース


2週続けて、大峰の支脈にある百合ヶ岳(大所山)へ。
先週は、数は少ないがシャクナゲがちょうど見頃を迎えていた。
6日経って、間に暴風雨があったこともあり、シャクナゲは終盤となり、
新たに初夏の花が増えていた。
ヒルは、それなりに対策ししていたが、この日は見なかった。

登山スタート。

まずは琵琶ノ滝を観に行く。滝道でツクバネソウをみる。

俗に、山菜の"赤ミズ"と区別するため"青ミズ"と呼ばれる「ヤマトキホコリ」。
これも山菜としておいしく食べられる。
ちょうど花がついていた。
なお、「ヤマトキホコリ」は、「ヤマ・トキホコリ」で文節が切れる。
奈良県で見かけたからと言って、「ヤマト・キホコリ」ではない。

下多古谷の美しい流れを観つつ、吊橋を渡る。

一か所、固定ロープと鎖の岩場を通過したら、ほどなく滝見台に到着する。

琵琶ノ滝は、2段50mの落差を誇る。
沢筋に、沢登りをしている2人パーティの姿が見えた。

谷道に咲いていたヒメレンゲ。

尾根道分岐から、強烈な急登が始まる。

ガクウツギ。先週はほとんど見かけなかったが、満開になっていた。

タニギキョウ。

両手も使いながら、急坂にとりかかる。

シャクナゲは、かなり減っており、花も終盤の趣である。

当ルートの、ある意味、キーポイントとなる女郎岩。
この日ご参加の皆さんは、なかなかのツワモノ揃いで、全員たやすくクリア。

シャクナゲ群落をかき分けるように進む。岩稜の上に木々が薄い根を張り、コウヤマキなどの
葉が積もってできた、踏むとフワフワする土の上。木々の形状もユニークだ。

断崖の上から眺めると、高見山の尖ったピークが見えた。

シャクナゲ群落が突然終わり、ブナ、カエデ、オオカメノキなどの広葉樹林の森になる。
新緑の黄緑色がまぶしいくらいだ。

ブナの純林がみられる小ピークに出る。まるで日本海側の低山のような風景だ。

ユキザサ。

ギンリョウソウは、今シーズン初めて見た。

尾根の直下に目をやると、ヤマツツジの鮮やかな朱色が、緑と好コントラストを
なしていた。

百合ヶ岳山頂は樹林の中。涼しい風とともに、癒しの時間が流れる。

一帯は過去に伐採されたことがあるようで、残されたワイヤーを飲み込むように
樹木が生長した。錆びた滑車などもみられる。

カエデが美しい尾根を東に進み、右手の暗い植林の中に入る。

すぐに目の前が開け、本日随一の展望が広がる。お立ち台(展望岩)だ。
高見山から大台ヶ原まで、台高山脈が一望できる。
中央の鋭峰は白髭岳だ。右に目をやると、台形の山上ヶ岳と、さっき登ってきた尾根。

あとは単調な植林の中を、ひたすら下り続ける。

クワガタソウの一種。コクワガタか、ヤマクワガタのどちらかだと思うが。。。

ツルカノコソウ。

実がついたヤマシャクヤク。

もう少しで登山口に戻れる。

クルマムグラ。

この日のお宿は、昨秋にリニューアルオープンしたWASAMATA HUTTE(和佐又ヒュッテ)。
オープンの際に取材させていただき、スタッフのご苦労も知っている。
盛況ぶりが、とても嬉しかった。

我々のほうは19日に大普賢岳から国見岳、七曜岳、無双洞へと周回する予定だった。
ただ、天気が崩れそう。気象情報は見るたびに雨の降り始める時間が早まっていく。
翌朝、4:30に目を覚ましてみたらもう雨。半日以上は降り続く予報のため、
涙を呑んで断念した。


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