Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2018年4月20日(金) [京都北山]小野村割岳、巨木・奇木めぐりの稜線逍遥

2018年04月22日 | 山登りの記録
■メイン写真
内部が焦げた「雷杉」から春の空をのぞく。窓の形がハート形になればいいなと思ったが…


■今回のコース
佐々里峠→灰野分岐→雷杉→(通称)エイリアン杉→911mピーク→小野村割岳→
(往路を戻る)→佐々里峠


京都北山北部に、京都大学研究林に隣接する、東西に延びる尾根がある。
ここの最高点が、標高932mの小野村割岳だ。京都府下では標高ベスト10の下位に
入るのかな(京都のピークは山名がついていないのもあるので、ややこしい)。

巨大な杉の古木が、長年の風雪によりユニークな変形を受けていて面白い。
今回の登山教室は、クルマを佐々里峠に置き、小野村割岳まで往復してみた。
 (下ノ町へ周回する場合は早稲谷川沿いの林道を下るが、そろそろヒルが出るはず)



広河原付近はさすがに涼しいのだろう。原種系の桜やシダレザクラがまだ咲いており、
もう諦めていた花見がを再び楽しめた。



佐々里峠のお地蔵さん。ここがスタート地点だ。



ハシゴを登り、山道に入ると、そこは新緑がまばゆいブナ林だ。
あー、キモチいい! でも、今日は暑くなりそうだ。



「まずは小手調べ」とばかりに、みごとな枝ぶりの芦生杉の登場だ。
うわー、すごいと感じるが、このあと、もっとすごいヤツらがバンバン出てくるのだ。



トラバース道から陽の光を通し、桜の枝が揺れる。



北側の眺め。写真だと、まるで初秋のような色合いにみえるが、新緑のきらめき。



イワウチワ(関西北部では亜種が多く「トクワカソウ」という)が咲き始めている。
なんてかわいい。



おっ、そろそろ巨杉を見かける頻度があがってきたぞ。



途中にあった「ネッシーの背中」の木。いや、正式名称じゃない。
勝手にそう呼んでるだけ。



オオカメノキ(ムシカリ)も満開を迎えていた。



有名な「雷杉」の手前150mくらいにも、ちょっと小さめの、雷に打たれて中が
黒焦げの杉がある。



ハウチワカエデの花。カエデは種類によって花の形、色も全然違う。



本物の「雷杉」。



落雷で内部は空洞になり、焦げ焦げ。これでも木は生きている。



近寄って集合写真。



足元にミヤマカタバミ。

小さなアップダウンを繰り返し、緩やかな稜線をさらに東へ進む。



このあたりから、杉のサイズはさらに巨大化し、その迫力に圧倒される。



しかも、同じ芦生杉の伏状台杉でも、井ノ口山のものとは違って、
他種の樹木が絡み合った複合木が多いのが、ここの特徴である。



根っこが何らかの原因で露出し、地上に出て絡み合ったようだ。
古き良き時代の「火星人」みたい。



ネット上では「エイリアン杉」という人もいる複合木。
ここまでくると、はやカオスである。
個人的には、エイリアンというより、「天空の城ラピュタ」のエンディングで
空高く去っていくラピュタのように見えた。



バイケイソウ群落の横を通る。鹿が間違って食いちぎった跡もあった。



911mピーク。山名はない。ここにも大木がある。
「P911」と書かれると、どうしても「ポルシェ911」を連想してしまう。
ここでちょうど昼になったので、もぐもぐタイムとした。



タムシバも満開。風下に立つと、ほの甘い香りがする。
春の贅沢。春の山は、嗅覚でも楽しめるのが多い。



小野村割岳に到着。
あまり展望には恵まれていないが、小鳥のさえずりだけが聞こえる静かな場所だ。

帰りは、往路を忠実にたどったが、目線が逆方向になると、行きには気づかなかった
木や眺めが楽しめて、ピストンコースでもほとんど退屈しないのがいい。

なお佐々里峠への林道は、冬季通行止め。また、山域はもうじきヤマビルが出てくる。
小野村割岳へ行く季節は、春か秋に。


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