Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2016年11月3日(木) 和泉葛城山にブナを観に行く!!(手話Deハイキング)

2016年11月05日 | 山登りの記録
■メイン写真
色づき始めていた、山頂付近のブナ


■今回のコース
水間観音駅⇒(貝塚市はーもにーバス)⇒蕎原バス停→登山口→枇杷平→和泉葛城山→
展望台→(ウッドデッキ)→ハシカケの滝→(宿ノ谷)→春日橋→そぶら山荘→
蕎原バス停⇒ほの字の里(入浴)⇒(貝塚市はーもにーバス)⇒水間観音駅


手話通訳士として活躍する一方、クライマーでもあるH井さんは、
耳が聞こえない人たちと、聞こえる人たちが、登山やクライミングの場で、
円滑なコミュニケーションを図れることを目指し、「手話Deクライミング」、
「手話Deハイキング」を主宰されている。

そのH井さんから、ハイキングのガイドをしてほしいとご依頼があり、
喜んでお引き受けした。

Mr.Dashは手話は全くできないが、所属する山岳部に1人、聞こえない部員、I君がおり、
筆談やメールなどで意思疎通を図っていた。
今回は、彼の紹介で、H井さんがMr.Dashの存在を知ったようだ。

何度か打合せをしたのち、和泉葛城山をセレクトした。

聞こえる/聞こえないの問題ではなく、参加者の歩行力にバラツキがあることを
想定し、いざというときにクルマで下山できるよう、山頂直下に車道が通っており、
車道を避ければ貴重な自然が楽しめるこの山がふさわしいと考えたのだ。
道中にトイレもあるので、ハイキングの初心者もトイレ問題に悩むこともないだろう。



そんなことで前置きが長くなったが、I君を含む7名の参加者と、H井さん、
プロのカメラマン、そしてMr.Dashの10名が、水間観音駅に集まった。

歩くのは、分県登山ガイド「大阪府の山」に紹介してあるコース。
蕎原から、枇杷平への急登で、それぞれの脚力がだいたい把握できたので、
全体の行程を全うでき、かつ、脱落する人が出ないペースを見出して、それを維持する。

しばらく人工林が続くが、ウバメガシなどの雑木林なり、塔原からの道に合流すると、
ふたたび人工林の中となる。舗装林道に何度か絡みつつ、標高を上げていく。



ブナやカエデなどの自然林に入ると、色づいた葉をかすめる太陽の光が
まぶしく感じられるようになる。



ブナ好きにはたまらない樹林帯に突入。下草も豊富で、今やあちこちで見られる
シカの食害がまだないようだ。



カエデの葉は、多くが猛暑で焼けただけていたものの、中には美しく色づいている
ものもあった。



最後の長い石段を登りきれば、頂上だ。大阪府側に高龗(たかおがみ)神社が鎮座する。



そして、背を向けるように、八大龍王社が和歌山県側を向いている。
八大龍王社は、修験道の祖・役行者が葛城28宿の9番目として法華経を埋納したと
される場所である。

このあたり、固有名詞が連発するので、解説するに当たって手話翻訳も大変だろうと
思い、予め、紙芝居のような解説用のフリップを作成しておいた。
わかりやすいとのお声を頂いたので、ありがたかった。



今日は冷たい風が強いが、晴れ。展望台からの眺めには期待できる。



期待通りの雄大な眺めを堪能する。
黄葉の色は、今年はちょっとくすんでいるかな。



北側には、関西国際空港が見える。



南側には、粉河方面と、その向こうに龍門山が見える。

プロカメラマン氏に、記念写真を撮っていただく。
彼はこの日、500カットもの写真を撮影されたという。さすが。
メモ帳に走り書きしながら、あれが見える、これが見えると解説する。



下山は、ウッドデッキを周り、ブナ自然林をじっくり観察する。



よくポスターにもなっている巨大ブナ。



宿ノ谷は、小滝が連続する美しい沢だ。
この時期、水量は少ないが、十分に渓谷美を楽しむ。

ちょっとバテてしまった人もいらっしゃったので、帰りのバス便の時間を
考え、荷物を持ちましょうと申し出たが、自分の荷物は自分で責任をもって
担ぐんだと、強いガッツを発揮され、本当にがんばって歩き抜かれた。
この精神力の強さには脱帽した。

まあ、できるだけ楽しく、楽に山に行くには、ガイドのサポートもアリなので
今度は甘えてもらっていいですよ!

ほの字の里でぬるぬる泉質の温泉に浸かり、最終バスに揺られて水間観音駅に
向かった。
こちら、手話ができないのに、参加者の皆さんは皆、あたたかく受け入れてくださり、
本当にありがたかった。
ガイドという立場ではあるが、もしかしたら自分がいちばん楽しませてもらったのかも
しれない。

手話はこの日だけで、幾つか習った。
もともと記憶力の悪さには定評があるMr.Dash。しかも、もはや、次々に記憶できる
ような年齢ではないが、少しずつ覚えていければと思う。


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