![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/17/4f229682b76551cacbf2a7f6198e59c6.jpg)
■メイン写真
カエデの紅葉は三分目といったところ。まだ当分、見ごろは続く。
■今回のコース
駐車地→志明院(岩屋不動)→薬師峠→岩茸山→桟敷ヶ岳→(関電巡視路)→
祖父谷林道出合→岩屋橋バス停
桟敷ヶ岳に初めて登ったのは、中学の冬、部活動で。
積雪があり、滑りやすくなっていた下山路は尻セードで下り、安物のレインコートの
ズボンの裾を木の枝で破いてしまったのを憶えている。
あの頃は岩屋橋まで京都バスの路線バスが走り、登山客ですし詰め状態になったものだ。
その後バスは廃止され、今は京都市で初めての定時定路線型乗合タクシー「もくもく号」が
走る。車両はハイエースコミューターで、本数も少ない。
今回の登山教室は、マイカーでアプローチ。岩屋橋バス停を志明院方面へさらに奥へ。
途中の路肩にクルマをデポした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/24/64d7397b91c5796923beb43874636f0b.jpg)
志明院の手前右手が登山口だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/19/edd51461288a66180612105baee97d91.jpg)
志明院の山門をズームで撮る。この寺、シャクナゲで有名だが、境内は撮影禁止だ。
余談だが、若き日の司馬遼太郎が、志明院で怪奇体験をしている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/6f/4c9199d578c95cf60d43068b811e799b.jpg)
谷沿いにしばらく進むと、大岩のところで沢が二手に分かれる。
まっすぐ行くと、岩屋山の方に誘導されてしまうので、ここは右の枝沢をとる。
大岩の根元にある標識が目印だ。
谷筋を登りきったところが薬師峠だ。暑くて、みんな薄着になっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/e0/cbfeb4923033cffcfef72260a47809aa.jpg)
六体地蔵がお出迎え。それぞれ、少しずつ違うポーズをとり、手に異なるものを持つ。
というのは、六体にはそれぞれ別々の意味があるからだ。
そもそも六体地蔵は、地蔵菩薩の6分身。
ある辞書には「地獄道を救う檀陀、餓鬼道を救う宝珠、畜生道を救う宝印、
修羅道を救う持地、人道を救う除蓋障、天道を救う日光の各地蔵の総称。
また、延命・宝処・宝手・持地・宝印手・堅固意の六地蔵とする説もある」
とある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/3f/9f34788b534d27ac104de7eee5d233ff.jpg)
尾根に入ってすぐのところに、志明院の歴代高僧の墓がある。
消えかけの年号を見るに、かなり古いものもあるようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/a5/ad4e93bcf0291f94affde594892140a7.jpg)
台風の影響はないとはいえないが、概ね、平穏な尾根道を歩いていると、
岩茸山が見えてきた。おお、樹々の色づきは、かなりよさそうだ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/ad/4cbb24239831ca873fbb84d79bdfe04f.jpg)
この稜線では、数種類のカエデ、コナラ、リョウブ、コシアブラ、タカノツメなど
雑木林の定番である落葉広葉樹が多い。
ミヤコザサは今回の道中、全く見かけなかった。かつてはこの山も、ヤブコギ
必須だったはずなのに。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/8b/5e74fbc4bb4eeef902ea4ba2f2e7c776.jpg)
キノコの季節でもある。うーん、これはエノキタケかなぁ?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/e0/5e5de86e939201cebdc3ec35ade61427.jpg)
青空に、赤が引き立つ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/b6/ad2f261b1b696ab2780c74b418d07241.jpg)
風もないので、木の葉がなびくこともなく、写真も撮りやすい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/7c/e12356e97bc84dfdd0f6cd244f10cce3.jpg)
これだけ綺麗だと、みなさん撮影に忙しく、なかなか前に進めないが、
こうした「のんびり、寄り道」がウチのスタイルだ。
後方から、「Sさーん」と、ウチのメンバーの名を呼ぶ声がする。
数人のベテランパーティが追いついてきたが、その中でひときわ元気で陽気な女性が、
Sさんのご友人だったのだ。あとでSさんから、この女性が80歳だと聞かされて
かなり驚いた。20は若く見えた。
山では「年功序列」はなく、ひたすら「健康序列」なのである。あやかりたい。
ベテランパーティは、桟敷ヶ岳から北西に抜け、飯盛山へと縦走するという。
いやー、すごい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/5c/4b63cdd3e1d0b00de693a6466688468c.jpg)
我々、のんびり隊のほうは、岩茸山に寄り道していく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/49/40bef4016340cf9159f7ed3ea59d2e0e.jpg)
鳥の巣が地面に落ちていた。台風で飛ばされたのかな?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/98/ecbe2a5db4c1ef3228f5ddef89e0659c.jpg)
尾根上に建つ電波反射板の東側直下を巻くように進み、なだらかな場所に出る。
倒木で、少しルートが分かりにくくなっているが、とにかく尾根筋をキープすればよい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/31/881fb3ecf327ba3be18abf78673fcfa4.jpg)
そして出たところに待っていたのは、京都市街方面の大パノラマだった!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/99/7d22431f9219c4c03b476767b0bbeaa0.jpg)
すぐ横にあるのは、「都ながめの石」。
帝位につけず都を追われた惟喬親王が、ここに桟敷をつくらせ、都を眺めて
懐かしんだといわれるスポットだが、枯葉が積もり、なんとも目立たない。。。
なお、「桟敷ヶ岳」の名は、これに由来する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/ef/ea8bc5b3977844412827fd0d4c7c36b5.jpg)
送電線の鉄塔をくぐる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/c1/7b1ab452a5e49c4afb98dfa651e8cd0b.jpg)
ここからも眺めが広がる。これは北西の眺め。
天童山、飯盛山が見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/c4/513f9e7d449d75abbf464e1f8d8ba49c.jpg)
ちょうど正午に着く予定だったが、ゆったり紅葉を楽しんだこともあり、
20分遅れで桟敷ヶ岳の山頂に到着。
もちろん、先ほどのベテランパーティーの姿はもうない。
山頂も無風状態で、長袖のシャツ1枚でいても、全然寒くない。
下山は、最近、使われるようになっている関電巡視路ルートを使う。
なだらかな尾根をしばらく南東に下り、さっきとは別の送電線鉄塔のところで
尾根を外れ、右へ下る。植林に入って谷筋を下る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/f2/a75c3e1d6c118a9b5c682cc917939cc6.jpg)
この谷筋が、なかなかの急坂なのである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/b5/27a656b7e9f92c87ca8c2ccd4978069f.jpg)
大岩の通過は、ちょっとドキドキするが、皆さん、慣れたものだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/02/30b80b25eaf6da7a48de812582f9948b.jpg)
傾斜が急な地形ゆえに、水と黄葉の立体的な光景ができあがる。
祖父谷林道に下り立って、プチ冒険の下山路も終わる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/7f/25791315b73ba460e70bb4a2496b1c3e.jpg)
あとは祖父谷林道を、おしゃべりしながら下るだけだ。
途中、「祖父谷」の名の由来を記した石碑を見つけた。
祖父谷は、もともとは「素風谷」であり、惟喬親王の家来の小野素風によるもの。
小野素風がこの谷から木材を切り出し、都に出荷したらしい。
木材を運んだ場所が、あの「丸太町」だそうで、意外なルーツに驚いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/a8/52fa450503f468aed59792d23d5fa848.jpg)
洛雲荘に着いた。ちょうど調理中のようで、松茸の香りが立ち込めていた。
岩屋橋バス停はすぐそこだ。
皆さんにはしばらくここで待機して頂き、クルマを回送しにいく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/fe/534565bd7738cecb42b77a74a28426a5.jpg)
順番が逆になるようだが、惟喬神社の前を通る。
こぢんまりとした、ささやかなお社だ。ちらっと親王の心情を思いやる。
※初心者から楽しめる遊山トレッキングサービスの登山教室は、「ここをクリック」!!
カエデの紅葉は三分目といったところ。まだ当分、見ごろは続く。
■今回のコース
駐車地→志明院(岩屋不動)→薬師峠→岩茸山→桟敷ヶ岳→(関電巡視路)→
祖父谷林道出合→岩屋橋バス停
桟敷ヶ岳に初めて登ったのは、中学の冬、部活動で。
積雪があり、滑りやすくなっていた下山路は尻セードで下り、安物のレインコートの
ズボンの裾を木の枝で破いてしまったのを憶えている。
あの頃は岩屋橋まで京都バスの路線バスが走り、登山客ですし詰め状態になったものだ。
その後バスは廃止され、今は京都市で初めての定時定路線型乗合タクシー「もくもく号」が
走る。車両はハイエースコミューターで、本数も少ない。
今回の登山教室は、マイカーでアプローチ。岩屋橋バス停を志明院方面へさらに奥へ。
途中の路肩にクルマをデポした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/24/64d7397b91c5796923beb43874636f0b.jpg)
志明院の手前右手が登山口だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/19/edd51461288a66180612105baee97d91.jpg)
志明院の山門をズームで撮る。この寺、シャクナゲで有名だが、境内は撮影禁止だ。
余談だが、若き日の司馬遼太郎が、志明院で怪奇体験をしている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/6f/4c9199d578c95cf60d43068b811e799b.jpg)
谷沿いにしばらく進むと、大岩のところで沢が二手に分かれる。
まっすぐ行くと、岩屋山の方に誘導されてしまうので、ここは右の枝沢をとる。
大岩の根元にある標識が目印だ。
谷筋を登りきったところが薬師峠だ。暑くて、みんな薄着になっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/e0/cbfeb4923033cffcfef72260a47809aa.jpg)
六体地蔵がお出迎え。それぞれ、少しずつ違うポーズをとり、手に異なるものを持つ。
というのは、六体にはそれぞれ別々の意味があるからだ。
そもそも六体地蔵は、地蔵菩薩の6分身。
ある辞書には「地獄道を救う檀陀、餓鬼道を救う宝珠、畜生道を救う宝印、
修羅道を救う持地、人道を救う除蓋障、天道を救う日光の各地蔵の総称。
また、延命・宝処・宝手・持地・宝印手・堅固意の六地蔵とする説もある」
とある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/3f/9f34788b534d27ac104de7eee5d233ff.jpg)
尾根に入ってすぐのところに、志明院の歴代高僧の墓がある。
消えかけの年号を見るに、かなり古いものもあるようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/a5/ad4e93bcf0291f94affde594892140a7.jpg)
台風の影響はないとはいえないが、概ね、平穏な尾根道を歩いていると、
岩茸山が見えてきた。おお、樹々の色づきは、かなりよさそうだ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/ad/4cbb24239831ca873fbb84d79bdfe04f.jpg)
この稜線では、数種類のカエデ、コナラ、リョウブ、コシアブラ、タカノツメなど
雑木林の定番である落葉広葉樹が多い。
ミヤコザサは今回の道中、全く見かけなかった。かつてはこの山も、ヤブコギ
必須だったはずなのに。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/8b/5e74fbc4bb4eeef902ea4ba2f2e7c776.jpg)
キノコの季節でもある。うーん、これはエノキタケかなぁ?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/e0/5e5de86e939201cebdc3ec35ade61427.jpg)
青空に、赤が引き立つ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/b6/ad2f261b1b696ab2780c74b418d07241.jpg)
風もないので、木の葉がなびくこともなく、写真も撮りやすい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/7c/e12356e97bc84dfdd0f6cd244f10cce3.jpg)
これだけ綺麗だと、みなさん撮影に忙しく、なかなか前に進めないが、
こうした「のんびり、寄り道」がウチのスタイルだ。
後方から、「Sさーん」と、ウチのメンバーの名を呼ぶ声がする。
数人のベテランパーティが追いついてきたが、その中でひときわ元気で陽気な女性が、
Sさんのご友人だったのだ。あとでSさんから、この女性が80歳だと聞かされて
かなり驚いた。20は若く見えた。
山では「年功序列」はなく、ひたすら「健康序列」なのである。あやかりたい。
ベテランパーティは、桟敷ヶ岳から北西に抜け、飯盛山へと縦走するという。
いやー、すごい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/5c/4b63cdd3e1d0b00de693a6466688468c.jpg)
我々、のんびり隊のほうは、岩茸山に寄り道していく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/49/40bef4016340cf9159f7ed3ea59d2e0e.jpg)
鳥の巣が地面に落ちていた。台風で飛ばされたのかな?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/98/ecbe2a5db4c1ef3228f5ddef89e0659c.jpg)
尾根上に建つ電波反射板の東側直下を巻くように進み、なだらかな場所に出る。
倒木で、少しルートが分かりにくくなっているが、とにかく尾根筋をキープすればよい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/31/881fb3ecf327ba3be18abf78673fcfa4.jpg)
そして出たところに待っていたのは、京都市街方面の大パノラマだった!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/99/7d22431f9219c4c03b476767b0bbeaa0.jpg)
すぐ横にあるのは、「都ながめの石」。
帝位につけず都を追われた惟喬親王が、ここに桟敷をつくらせ、都を眺めて
懐かしんだといわれるスポットだが、枯葉が積もり、なんとも目立たない。。。
なお、「桟敷ヶ岳」の名は、これに由来する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/ef/ea8bc5b3977844412827fd0d4c7c36b5.jpg)
送電線の鉄塔をくぐる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/c1/7b1ab452a5e49c4afb98dfa651e8cd0b.jpg)
ここからも眺めが広がる。これは北西の眺め。
天童山、飯盛山が見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/c4/513f9e7d449d75abbf464e1f8d8ba49c.jpg)
ちょうど正午に着く予定だったが、ゆったり紅葉を楽しんだこともあり、
20分遅れで桟敷ヶ岳の山頂に到着。
もちろん、先ほどのベテランパーティーの姿はもうない。
山頂も無風状態で、長袖のシャツ1枚でいても、全然寒くない。
下山は、最近、使われるようになっている関電巡視路ルートを使う。
なだらかな尾根をしばらく南東に下り、さっきとは別の送電線鉄塔のところで
尾根を外れ、右へ下る。植林に入って谷筋を下る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/f2/a75c3e1d6c118a9b5c682cc917939cc6.jpg)
この谷筋が、なかなかの急坂なのである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/b5/27a656b7e9f92c87ca8c2ccd4978069f.jpg)
大岩の通過は、ちょっとドキドキするが、皆さん、慣れたものだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/02/30b80b25eaf6da7a48de812582f9948b.jpg)
傾斜が急な地形ゆえに、水と黄葉の立体的な光景ができあがる。
祖父谷林道に下り立って、プチ冒険の下山路も終わる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/7f/25791315b73ba460e70bb4a2496b1c3e.jpg)
あとは祖父谷林道を、おしゃべりしながら下るだけだ。
途中、「祖父谷」の名の由来を記した石碑を見つけた。
祖父谷は、もともとは「素風谷」であり、惟喬親王の家来の小野素風によるもの。
小野素風がこの谷から木材を切り出し、都に出荷したらしい。
木材を運んだ場所が、あの「丸太町」だそうで、意外なルーツに驚いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/a8/52fa450503f468aed59792d23d5fa848.jpg)
洛雲荘に着いた。ちょうど調理中のようで、松茸の香りが立ち込めていた。
岩屋橋バス停はすぐそこだ。
皆さんにはしばらくここで待機して頂き、クルマを回送しにいく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/fe/534565bd7738cecb42b77a74a28426a5.jpg)
順番が逆になるようだが、惟喬神社の前を通る。
こぢんまりとした、ささやかなお社だ。ちらっと親王の心情を思いやる。
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