Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2009年2月21日~22日、大峰・弥山、八経ヶ岳幕営山行

2009年02月25日 | 山登りの記録
5月連休に、残雪期の南アルプスに挑戦するメンバー達の練習として、
大峰・弥山、八経ヶ岳への幕営山行に出かけた。
ベテランのK浦さんが要所の指導をしつつ、チーフリーダーのT橋クン、
N尾クン、G嬢が懸命に計画した。
Mr.Dash、ともちゃんは、「エラそうに」オブザーブを決め込む。
本当に、何様のつもりだろうね(笑)。

おまけにMr.Dashは、腰痛からのリハビリであり、
重い荷物は全て彼らに持ってもらって、軽々荷物で参加させてもらう始末。
それでも参加をOKしてくれたメンバーに感謝、である。

村長選挙前の天川村役場前の橋のたもとに駐車。
はじめは雪は全くない。重登山靴が一瞬、空しく感じる。

登り一本。しだいに白い風景に変わっていく。
坪内(つぼのうち)から延びる林道に接する。稲村ヶ岳、行者還岳などが
一望のもと!

初めは雲が垂れ込めていたが、栃尾辻に着く頃には青空が広がっていた。


やがてブナ林帯に入ると、霧氷のキレイなこと!!

心が洗われる思い。

栃尾山を背に、純白の冬の華が咲く。


しかし、しだいに腰痛の影響がしだいに大きくなってきた。
右足が思うように上がらない。
「ヨイショ、ヨイショ」と声を出しながら登る。
モーラステープを腰に貼り、痛み止めの薬を飲んでいてもこのザマである。
余裕がなかったのか、途中の小休止では、出発時にストックを置き忘れる始末。
若手連中に取りに戻ってもらう体たらく。

凍りつくトラバース箇所や、しだいに深くなる雪に意外に時間がかかり、
16:05、狼平に到着。小屋には先客がいる。こちらは2張りのテントを張る。

ホワイトガソリンのコンロを使うのも初めてのメンバーに使い方を説明。
一つひとつ、経験であるが、Mr.Dashが28年かけてきた技術を、
彼らには2~3年で習得してもらわなければならない。

食担のG嬢とともちゃんの渾身のメニュー、豪華具材の豚汁が出来上がる。
テントの中で、鍋を扱うのも練習。
テントの外では、K浦さんのコーチで、もう1台のコンロを用い、雪から
水を作る体験会。予想以上に雪を使うこと、なかなか湯にならないこと、
T橋クン、N尾クンにとっては収穫だったろう。

この水を水筒に詰めてテント内に置いていたら、なぜか尻が冷たい。
なんと水筒のパッキンが外れていて、テント内に水が漏れていたのだ。
ちょうどそこに座っていたMr.Dash、「冷やすべからず」の腰を濡らすと
いう大ピンチ。
慌てて、タオルを総動員してパンツ、パッチ、ズボンの水分を吸わせる。
これは気温によっては致命傷になりうるだけに、ヒヤッとした。

まあ、これはシュラフの中で一晩で乾いたのでよかったが、
もうひとつハプニング。メンバーの一人が、外したメガネを知らぬ間に
床に落としており、尻でつぶして変形させてしまっていた。
基本的に、必需品はポケットに入れるなどして、紛失しないようにしないとネ。

皆で持ち寄った酒は、見る見る消費されていき、この日の夜は更けた。

翌朝、避難小屋に泊まっていたパーティが早朝に大騒ぎして出発。
その後、我々はゴソゴソと5:30起床。
多少、いろいろ手間取ったが、荷物をデポして7:45出発。
弥山、八経ヶ岳を目指す。今日は天気が下り坂の予報。早めに行動したい。

弥山小屋の前の鳥居が、雪に埋もれ、身長並みになっていた。


弥山山頂を辞し、八経ヶ岳へ。やはり雪に埋もれる鹿除け柵を乗り越える。
近畿最高峰の山頂。半年ぶりに来る。大普賢岳のギザギザ、大台ケ原の平坦な
眺めがよい。
ここでチョット、カッコをつけて写真を撮ってもらう。


狼平に戻り、テントを撤収。往路を忠実に戻る。
下山途中、最後に最大のハプニングが発生した。

小休止での時。昨晩、メガネ事件を起こしたメンバーが、うかつにも、
ザックのフタをあけたまま、しかも谷側に置いてしまった。
ザックは、音もなく傾き、急斜面を滑り落ちていった。
ザックの持ち主は、慌ててその斜面を駆け下りようとする。
転落する!自殺行為だ!思わず「走るな!」と大声で叫んだ。
今度滑落して入院でもしようものなら、彼は再起不能になる。

彼はなんとか急斜面で踏みとどまったが、手袋、水筒、テント等が散り散りに滑落。
中でも、テントは50m以上下の沢まで転がってしまっていた。
恐らく人間も、落ちたらこうなるんだろうな。

落胆、狼狽する彼を落ち着かせつつ、ここは頑張りどころ、Mr.Dashが
先導する形で、一緒に急斜面を下りる。
途中、崖があり、巨大なツララができていた。
こんなところを落ちたら、ひとたまりもないぞ。

少し右を巻き、15mお助け紐を使い、彼に肩がらみビレイしてもらい下降。
テントを無事、回収した。
30分以上かけて、なんとか全ての荷物を回収できたが、冷や汗モノだった。
荷物は必ず、山側に下ろさなければならない。
彼には大きな期待をしているだけに、基本に忠実に、そして、いつも大局的にモノを
考え、冷静であってほしい。
そうなれば会社の仕事においても、彼の存在感は増すはずだ。

下山のタイミングが遅れたことで、途中、ついに雨が降り始めたが、
幸い、植林帯に入ったのと、雨足そのものも大したことなく、16:50、
川合に下山。天ノ川温泉に寄り、ほっこりする。
後日、反省会を開き、5月連休に備えることになった。

それにしても、最後にクライミングの真似事までやるハメになったが、
つくづく、腰がもってよかった。
火曜日からコルセットを外し、今日からは痛み止めの薬も中断してみている。
会社でいきなり副社長に呼びつけられても腰が抜けなかったので、
かなり嬉しい傾向である。Mr.Dashの完全復活、間近なり。

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