Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2010年7月17日(土)~19日(月)中央アルプス・宝剣岳、木曽駒ケ岳、三ノ沢岳

2010年07月25日 | 山登りの記録
ずっと雨続きで運動不足。おかげで腰痛がひどかった。
久しぶりに病院に行って、痛み止めをもらう。

ずっと雨続きで、山の地盤が緩んでいる。沢筋の水量も際立って増えている。
予定していた沢登りは中止。

このダブルパンチで、海の日3連休は、急遽、中央アルプスに行き先を変更。
一気に梅雨が明けて、晴れ間が続きそうだ。
過去2回、雨で断念した三ノ沢岳に、ぜひ足を延ばそう。

沢登りにエントリーしていたメンバーと、ドタ参のG嬢を加え9人で
駒ヶ根に向かう。
茅葺きのレストランで、名物のソースカツ丼を食べる。ここは、店の前に
足湯がある。皆、この暑い中でも裸足になって足を浸けた。
菅の台に車を置き、バス、ロープウェーを乗り継ぎ、一気に標高2600mを
超える千畳敷へ。山ガールの姿もチラホラ。はやってきたなぁ。

残雪帯を抜けて、八丁坂をゆっくり登る。ゆっくり行かないと高山病になるのだ。


途中、ハクサンイチゲがたくさん咲いていて、「一眼トリオ」の
Mr.Dash、K菅クン、T橋クンは、写真撮影に忙しい。
シャッターを切るとき、息を止めるので、実は余計にしんどい。

宝剣山荘はかなり混雑しているとのことで、少し足を延ばして、
すいている駒ケ岳頂上山荘に宿泊地を変更。


途中、越える中岳は、山頂の大岩にがんばれば登れそう。
ハーケン、ボルトも打ってあって、イエティはかなりウズウズしていた。


せっかく来たのだからと、中央アルプス最高点の駒ケ岳にも登る。
ここ来るのは何度目だろう。なんてことのないピークであるが、
今日は空気が澄んでいて、周囲の山々がよく見えた。

頂上山荘に着いたが、どうも胸焼けがする。珍しく高山病かな。
高所に弱いT橋クンも、やはり頭が痛いようだ。
アルコールはガマン。フテ寝するしかない。

18日の朝。何人かの元気者は、中岳に日の出を見に登っていった。
Mr.Dashの具合は、かなりマシになっていたが、今日の行程を考えて、
小屋の横のテン場から日の出を待つことにした。
雲海の奥にそびえる八ヶ岳連峰の向こうから、4時45分ごろ、美しい太陽が
昇ってきた。山で見る朝日は、いつも何故こんなに美しいのだろう。



朝食を終え、6:00に出発。
中岳は越えずに、西側の巻き道をとる。岩場のトラバースなので、
ちょうどいい朝のエクササイズだ。

そのまま宝剣岳へ向かう。より険しい岩場が続くが、今日の9人は、
全員、ザイル登攀の経験者だけあって、身のこなしはスムーズ。
強いて言えば一番経験の浅いN原さんが気になるところではあったが、
やたら怖い怖いと言っているものの、集中的にクライミングジムに
通っているからか、体重移動はスムーズで、歩調も確実だ。



宝剣岳の山頂の岩には、イエティが登っただけで、あとのメンバーは自重。
東側がスッパリ切れ落ちた山頂部、眼下に千畳敷が迫り、足元が寒くなる。

引き続き、稜線を南下する。険しさが増す。
よく事故が起きているが、確かに、危ないところだ。



しかし、真新しいクサリが以前より丁寧に付けられていて、ずいぶん
難易度は下がった。これでまた、さらに初心者が入ってきては事故るのだろうな。

分岐を南西にとり、三ノ沢岳へ。ここからは未知の領域だ。
評判のお花畑は、どんなものなのか。
静かな山旅ができるルートとのふれ込みであったが、どうしてどうして。
熟年ハイカーの数は、かなり多い。

ハイマツ帯の長い下り坂。最後尾のT橋クンが、なにやら追いついてきた
単独行のサングラス女性と話をしている。
純粋純朴のT橋クンも間もなく30歳。最近、女性との会話に慣れて
きたなぁと思ったら、どこかで見た顔。桑名のT中“ノリカ”さんではないか。

単身赴任で、今日は休日出勤のダンナを待っても仕方ない、
昨夜、駒ヶ根高原にやってきて、初の車中泊をして、早朝、ロープウェイに
乗って我々に追いついてきたのだ。すごい行動力。
車中泊は、お酒を飲みながらゆっくり読書したそうで、「癖になりそう」
とのことだ。異空間にワクワク感をおぼえるのは、共感できる。

ともあれ、高山植物通のノリカさんが加わり、俄然、小さな目立たない花まで
カメラ隊の被写体になる。本当に小さな小さな花を目ざとく見つけては、
名前を教えてくださる。貴重な存在である。
バイカオウレンが咲いていたのは、ノリカさんも意外だったようだ。



果たして山頂直下の斜面には、面積はそれほど大きくはないにしても、
見事なお花畑が広がっていた。
高山植物は、単独で可憐に咲く姿もいいが、群落をつくり、短い夏を謳歌する姿もいい。
か弱くもあり逞しくもある、そんな高山植物に、我々は生命の神秘をみる。

三ノ沢岳のピークは、三角点と、それより若干標高が高い岩場で構成されている。
岩に登り、見渡せば、御岳、乗鞍、笠、穂高、槍と続く。
駒ケ岳、宝剣が遠景を遮り、さらに右に視線を移せば南アルプスの主峰群そして
富士山。さらに右は、中央アルプスの稜線と空木岳。
日本100名山、日本の標高ベスト10のうち、いったい幾つ見えているのだろう。
ゴージャスな眺望である。

いつまでも、ここにいたいほどの絶景であるが、そうも言っておれない。
元の道を返し、主稜線に戻る。
ウスユキソウの群落を見ながら、これは固有種のコマウスユキソウなのか、
それとも平凡な種なのかと考える。未だにわからない。



極楽平からは、ズルズルの雪渓を滑らないように注意して下りる。
ホテル千畳敷のホームページに、アイゼンが必要と注意書きがあったのも
うなずける。一応用意はしてきたが、フラットフッティングで乗り切る。



戻った千畳敷には、観光客がワサカ押し寄せており、ロープウェイは
整理券が配られ、待ち時間は1時間半。
メンバーの大半は、山頂の喫茶店(屋外デッキがある)で生ビールに舌鼓。
Mr.Dashはアイスコーヒーに酔いしれた。

時間はかかったが、菅の台に下り、明日は仕事というノリカさんと別れる。
残るメンバーは、温泉、地ビールレストランの夕食、そして近くのキャンプ場で
買い込んだ地ビールを囲む宴会と、アフター登山を楽しむのであった。

19日。朝から、駒ヶ根スポーツセンターの人工クライミング施設で
登攀を楽しむ。300円で終日遊べるのは魅力。
腰痛のMr.Dashには、オーバーハングはつらい存在以外の何者でも
なかったが、若手連中がスイスイ登るようになっているのは
少々、羨ましくもあるが、クラブの行く末を考えれば本当に喜ばしい。
ハードな登攀の領域は、世代交代が進むべきである。



昼過ぎまで壁にへばりついていたら、思いっきり日焼けしてしまった。
今、鼻の頭の皮がめくれて醜いのなんの。

帰宅後、あれほど痛かった腰の調子が、少しマシになっている。
逆療法だったのか。

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