Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2011年6月4日(土)、京都・美山の中山谷に沢登り

2011年06月05日 | 沢登りの記録
ここまで、なかなか暑い日がなく、6月になって、今年初めての沢登り。
待ちわびていた8人が参加した。
行き先は、足慣らしということで、京都北山北部、美山から少し東の田歌に
流れ入る五波川の支流、中山谷を選んだ。

クルマ2台を動員。1台を入渓点に置き、もう1台を五波峠に
回送しておく。
廃道状態の、草ぼうぼうの林道を分け入る。まだ葉の青いスギの倒木が
ガンガン行く手をふさぐ。うっとうしいので、まだ凡流の段階から沢に靴を入れる。



なぜか巨大な土管が転がっていたが、後にも先にも、人工物はこれだけ。

すぐに小滝が現れ始める。今週は雨が続いていたので、水量はたっぷり。
その増水状態がちょうどいい。
沢でパーティの先頭を歩く楽しみは、何者にも代えられない。
自分が先頭ばかりを歩いていても申し訳ない気がして、
今年、既に大峰・神童子谷を遡行しているIM川さんに先頭を歩いていただく。
彼も嬉々としている。Mr.Dashは写真も撮りたいので最後尾を行く。



最初の連瀑帯が現れる。小滝ばかりなのでメチャメチャ楽しい!

やがて、下調べで10mと載っていた滝が眼前に。(メイン写真)
IM川さんが、ニコニコして、「どうぞ、お先に」と言ってくる。
ええー、登ってくれないの?それじゃザイル出して、ビレイしてね。

ここはどう見ても、流芯に突入しシャワークライムせざるを得ない。
ルートを読む。中央の流れの激しいところをガマンして右上にトラバース気味に
抜け、滝の右側を直登しよう。

(写真は、奮闘するふみちゃん)


この読みは正しかったのだが、実際にやってみると、水圧がものすごく、
左手のホールドを手探りで探し当てるまで、耳に冷たい水が入り放題。
指先も冷たさでしびれてくる。
なんとか、左手と右足のホールドを見つけ、右足一本で立ち込む。
水圧から一気に開放され、上が開けた。しばらくはたやすく登れる。
中間ビレイをとる場所がどこにもないので、そのまま登り続ける。
もう少しで滝の落ち口というとき、右に上がろうか、左にしようか、ちょっと迷う。

右はスタンスが大きく見えるが泥壁。左はスタンスが小さく、流れに戻る方向に
上がることになる。しかし、岩がしっかりしているようなので、こちらを選ぶ。

うまく滝の上部に出た。15mはないが、10m以上はあるような気がした。
IM川さんの、ザイルの余り分の感触による推定でも、10mは越えている様子。
立ち木にザイルをセット。皆、プルージックで続く。
G嬢だけが左岸を大きく高巻き、ひとつ上の斜瀑まで巻いた。

左岸にやや平坦な場所があったので、ここで昼食とする。
熱いラーメンが美味い。



CS2mを攀じ登ると、二俣。ココから先は、しばらく平凡な流れになる。
三俣を過ぎると、二度目の連瀑帯だ。



カエデ、ブナの美林と、ほとんど直登できる斜瀑群。もう、楽しくて楽しくて。



多段10m滝も、階段状になっていて快適に登れる。
全員、登りきったところで記念写真!

これより先は、細い流れの斜め瀑がある程度で、いよいよ詰めにかかる。
ふだんは、このあたりで水が切れるのではないか。
苔の具合が変わってくる。
今日は、さすがに水が多く、かなり上までちょろちょろとした流れがある。
豊かな森林の恵みであろうか。



最後は、ヤブ漕ぎもなく美しい稜線に出る。中山谷山のピークはすぐ。



三角点が、ブナ、カエデ、ミズナラ等の美しい広葉樹に囲まれている。
ハンターを名乗る、古い小さな山名表示が一つあるだけの山頂だ。
足元をよく見たら、ギンリョウソウがあちこちに顔を出していた。
みんなで無事登頂をたたえあう。



尾根の地形がやや紛らわしい箇所もあるが、緑がまぶしい稜線をたどり、
五並峠に戻る。



帰りは、河鹿荘に寄って風呂に入り、鹿のロースカツ定食に舌鼓。
今日も一日、よく遊んだ。


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