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クラシコ レアルの悲願叶う

2012年04月23日 21時54分33秒 | Weblog
ついにレアルが勝ったクラシコ。
レアルにとって、そしてモウリーニョにとって悲願のバルセロナ戦での白星だった。

レアルにとっては、勝つための全ての要素が揃っていた。
まず、リーガの首位に立っていたこと。
更に勝ち点差が4開いていたため、負けても順位が逆転されることは無く、余裕を持ってこの大一番に臨むことができた。
そして、狙い通りのセットプレイ、カウンターが決まったこと。
レアルがバルサより上回っている点を考えると、やはりスピードや高さということになるので、
セットプレイとカウンターは自ずと得点チャンスになる。
そして一番大きかったのが、バルサがチャンピオンズ・リーグ準決勝から中二日での試合だったことに対して、
レアルは中三日空いていたこと。
そして同様にクラシコの後に行われるCL第二レグも、この試合から二日後に行われるバルサに対して、三日後のレアル。
この日程は完全にレアルへの追い風となった。


そして迎えたクラシコ。
レアルがフルメンバーなのに対して(マルセロを起用しなかったのは、アウベス対策だろう)、
バルサは前線にテージョ、中盤にティアゴと経験の浅いカンテラ勢を起用。
もし、どうしても勝ちたい時のバルサであれば、これらのポジションにアレクシス・サンチェス、セスクを起用したことだろう。
しかしタイトな日程からくる疲れや怪我を考えて、彼らを外すことを決めた。
つまり、バルサにとって、第一優先はこの試合ではなかった。
もちろん勝てればベストだが、優先順位で考えると、CL第二レグ優先なのである。
リーガについては先述の通り自力での優勝は消えている。
それに対して、CLはもちろん自力での優勝がある上、二連覇は20年近く達成されていない。
それらを考慮して、テージョ、ティアゴ起用に踏み切ることになった。


試合が始まると、本来のスタメンを外したこと、日程がタイトなことの影響がピッチの上に表れた。

まず、テージョが左ウイングとして先発したことで、その不安定なプレーに引っ張られ、
イニエスタが左サイドに流れることになった。(戦術的な可能性もあるが)
その為、真ん中のスペースを使用するのはメッシだけになり、
いつものコンビネーションは消えた。
いくらメッシといえど独力で中央突破をするのは厳しい。
逆に、アレクシス・サンチェスをCFとして投入し、メッシをトップ下に移すと、すぐに同点弾が生まれた。
やはり、テージョやティアゴにはまだこの舞台は早いということだろう。(特にテージョ)

そして日程がタイトなことで運動量がなかったバルサは、
いつものようなプレスをすることが出来なかった。
いつもであれば、ボールを失った瞬間にバルサのプレスは始まる。
ただ、今回の場合、その一歩が遅れることで、レアルにとって十分な時間を与えてしまった。
レアルのカウンターによる勝ち越し弾は、まぎれもなくそこに原因があった。


バルサの立場としては、このクラシコを評価するのであれば、
CL第二レグの結果まで繋げて見てほしい、ということになるだろう。
ただ、中二日のチェルシー戦までに体力が戻るとは思えない。
相手のチェルシーは週末のアーセナルとの試合でスタメンを8人変えて臨んだため、
体力は十分だ。
いくらバルサといえど厳しいのではないか。
でも、そんな予想を覆すほどの底力をバルサが秘めているのも事実である。

さぁ、果たしてバルサはどんな試合を見せてくれるのだろう。