BES大山(鳥取)

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大山の別名4

2009-03-06 09:46:37 | 歴史・文化
伯州大山略絵図をよく見てみると、

『大山』と言う表記ではなく『八葉峯』と表記されています。
絵図と実物。これは鈑戸のテニスコート付近から撮った写真。位置的にはこの付近が絵図に近そうですが、木が高くなっているため、下の方は・・・。と言うことで、リクエストのあった大山の別名(八葉峯とは?)についてはとりあえず今回で終了。
※比較のため縦横の比率を変更しています

八葉と言うのは名前の通り、8枚の葉、または紙のことを言います。
…と説明しても、何のことだかサッパリ解らないという人しか
いないと思うので、補足(?)。

八葉(大辞泉より一部引用)
8枚の花弁。特に、ハスの花の8枚の花弁を放射状に並べた形。また、その文様。

八葉峯の名前の通り、八つの峯からなりたっており
剣ヶ峰、天狗ヶ峰、槍ヶ峰、弥山…と続きそうな雰囲気ですが、
今ある地図をいくら見てみてもこれらに続くそれらしい峰が
見つからなかったり、そもそも上に挙げた峰が八葉ではなく、
寂静山、船上山、甲山、豪円山、孝霊山、宝珠山、烏ヶ山、三鈷峰、

…など、幾つかの主(?)だった山を束ねる
総称・名称である可能性もあるわけですが、

絵図をよく見てみると、
阿弥陀山であったり、観音山、釈迦の嵩があったりするので、
恐らく、今はもう伝わっていない山の名前(通称?)が
幾つもあり、それらが八葉に入っていたのでは…?な雰囲気。

また、山の峯一つ一つにも神が存在していると考えられ、
信仰や畏怖の対象となっており、その一つが、
大日如来であったり、阿弥陀如来…etc.と、
今でもよく聞く名前の神(?)の呼び名が残っている可能性が。

もう一つ考えられる説としては、大山も富士山と同じように、
形容のみを取って八葉峯を芙蓉峯として例えた可能性も。

大山ではないですが、富士山の八葉についてはいくつかの由来があり
・頂上の峰々を蓮の花の八弁に例えた説。
・その姿が秀麗なところからきた説。
・八つの峰(八葉蓮花に見立てた山脈)がある事から芙蓉(蓮花)と称した説。
・芙蓉といわれることから「八朶」とつけた。
※芙蓉とはハスの花の別称・異名で美人の例え。
富士山の雅称として芙蓉峰と呼ばれた

ちなみに、剣ヶ峰という呼び名は土俵の最も外側をいい、
大山の外輪山の最高位を示す言葉。

と言うことで、大山の別名に関して、今ある資料で
調べれる範囲ではこれぐらいですが、

もし八葉峯はこの峰だ!…と分かる方が
いらっしゃいましたら教えて下さい。
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今日8時の気温は8度。天気は曇+濃霧。積雪0cm。

明日は観察会の最終下見に。博労座周辺は積雪0cmですが、
元谷方面はまだ雪が十分(?)あるので、コース変更も含めて要検討。
国際以外は全て終了。シャトルバスは7・8日は運行しないことが決定とのこと。