一年に一回の命の洗濯、夏休み期間がやってきました。家で好きなだけ寝るのもよし、ダイビング三昧するのもよし、たまにはまとめて勉強でもしてみようか。旅に行きたくても、毎日06:00出勤、帰宅は23:00、当直平均11回の中、旅行会社に行く時間もないよう…いやいや、行けばきっと何とかなる
というわけで、マレーシア行きの航空チケットを3日前に購入し、ほんとチッケトだけ握り締めて飛行機に滑り込み。先行き不安な旅が始まりました
飛行機の中では、ビールしこたま飲んで爆睡。機内食の時だけかろうじて起きている。機内食って好きなんですよ。コンパクトな中にぎゅって文化が濃縮されていて。あ、こんなところにこんなものが、って発見が楽しいよね。昔、シルバニアファミリーのハウスセットを見て、こんな小さい所までこんなに凝っている、て感動したものだけど、同じような感動を覚えるよ。
ソウル経由でコタキナバルへ。コタキナバルは青い空も海もただ青いとても力強い土地で、最初の2日間はそのエネルギーにただただ圧倒されて、日がなボーっとしていました。ほんとにボーっと。海の側のホテルに泊まって、朝食食べたら本読んで、ジントニック飲んでは昼寝して、夕方起きてはビール飲んでウトウトすると。波の音聞いているだけで満足して、泳ぎもしなかったなあ。充電期間だったのかな
そのうち、そうやって死んだふりするのも飽きてきて、どこか行こう、って思い立った時に、ホテルの人からボルネオ島北部のジャングルにドラゴンがいる洞窟の話を聞きました。こんな情報ってほんとタイミングよく入るものだ。早速コタキナバルからミリという町まで飛行機で40分、さらにそこからセスナで30分かけて目的の場所へ。セスナから眼下に広がる原始のジャングルに興奮。日本の森も繊細で密やか好きだけど、熱帯の森は荒くて、力強くてガツーンっと衝撃を受けっちゃった。あそこに人間って行けるのかしら
ここのジャングルはムル自然公園といって世界遺産に登録されており、ジャングルのど真ん中にある「ムル国立ホテル」と少し離れた、なんちゃってリゾートの「ムルリゾート」があるんだけど、前者は5ヶ月待ちだとか。私はと言えばそのなんちゃって…の方に泊まったんだけど、夜のカラオケ大会以外は概ね満足ここのホテルは川沿いにあるのだけど、従業員はボートで出勤。ジャングルに行くのもボートで川を上って行きます。楽しい
ジャングル目指して川を上って行く途中で、赤十字の旗の立った小屋を発見。案の定診療所と言うことで、見学できないかとおずおずと尋ねたところ、快くOK。午前中は診療所を見学することに。診療所には看護士さん2人と医者に準じる資格を持った助手さんの3人で回して、医師は月に2回来るのだとか。診療所の中は概観からは想像出来ないくらい清潔にしていました。感染症が圧倒的に多いらしく、次にお産が多いらしい。重症患者はヘリや舟で隣の大きな町に運ぶのだとか。お薬もNSAIDsや抗生剤くらいはあるらしくて、困ることは月に2、3回みたい。来年は私も小さな島の診療所に勤務する予定だけど自信ないっす、ってカタコトの英語で伝えたら、風の人にならないで土地の人になって下さい、って言われました。うふふ~
午後からはいよいよジャングルへ。舟を川にくくりつけ、吊り橋を渡って奥に進んで行きます。ジャングルは命の宝庫です。葉っぱの振りした虫とか、タバコサイズの毛虫とか、びっくりするくらいでかいナナフシとか。いちいち驚いて前に進めません。カンドーの嵐でした。くぅ~
ジャングルの中を2時間くらい歩くと、岩壁にたどり着きます。そびえ立つ岩壁の高いこと。阿呆みたいにポカーンと口を開けて見ちゃう感じです。その岩壁の真ん中より下くらいに、大きな洞窟があって、この洞窟に無数のこうもりが住んでいて、夕方になると列をなして飛んでいく。その数の多いこと。これが長くて太いものだから、地元の人は竜に例えて「竜の洞窟」と呼んでいるみたい。竜の正体はこうもりでした
洞窟は地の底を這うように続いていて、世界の秘密の1つを知ってしまった気分です。東京ドームくらい余裕で入るんじゃないかな。東京ドーム、行った事ないけど。ガイドしてくれたフロックさんはこの洞窟の最初の探検隊チームの一人だったようで、洞窟にある岩や生き物の性質などを一つ、一つ丁寧に教えてくれ、また当時の冒険も教えてくれました。洞窟の一番底のまで来ると、大きな川が流れていて、高い高い天井には自然に出来た割れ目から陽の光と地上からの水が絶え間なくキラキラ落ちてきて、このキラキラをずっと眺めていました。
私は旅が大好きです。過去も未来もなく、今の自分だけで必要な分だけ人と関わる感じが大好きです。言葉が通じなくて、通じないから目を見ていっぱい時間をかけて話す感じも大好きです。生命に溢れたボルネオ島で私も楽しかった。また来年もボロボロになった体を引きずりながらどっか行っちゃうのだろうな。
忘れないよ、ボルネオ(by田口ランディのパクリ)
というわけで、マレーシア行きの航空チケットを3日前に購入し、ほんとチッケトだけ握り締めて飛行機に滑り込み。先行き不安な旅が始まりました
飛行機の中では、ビールしこたま飲んで爆睡。機内食の時だけかろうじて起きている。機内食って好きなんですよ。コンパクトな中にぎゅって文化が濃縮されていて。あ、こんなところにこんなものが、って発見が楽しいよね。昔、シルバニアファミリーのハウスセットを見て、こんな小さい所までこんなに凝っている、て感動したものだけど、同じような感動を覚えるよ。
ソウル経由でコタキナバルへ。コタキナバルは青い空も海もただ青いとても力強い土地で、最初の2日間はそのエネルギーにただただ圧倒されて、日がなボーっとしていました。ほんとにボーっと。海の側のホテルに泊まって、朝食食べたら本読んで、ジントニック飲んでは昼寝して、夕方起きてはビール飲んでウトウトすると。波の音聞いているだけで満足して、泳ぎもしなかったなあ。充電期間だったのかな
そのうち、そうやって死んだふりするのも飽きてきて、どこか行こう、って思い立った時に、ホテルの人からボルネオ島北部のジャングルにドラゴンがいる洞窟の話を聞きました。こんな情報ってほんとタイミングよく入るものだ。早速コタキナバルからミリという町まで飛行機で40分、さらにそこからセスナで30分かけて目的の場所へ。セスナから眼下に広がる原始のジャングルに興奮。日本の森も繊細で密やか好きだけど、熱帯の森は荒くて、力強くてガツーンっと衝撃を受けっちゃった。あそこに人間って行けるのかしら
ここのジャングルはムル自然公園といって世界遺産に登録されており、ジャングルのど真ん中にある「ムル国立ホテル」と少し離れた、なんちゃってリゾートの「ムルリゾート」があるんだけど、前者は5ヶ月待ちだとか。私はと言えばそのなんちゃって…の方に泊まったんだけど、夜のカラオケ大会以外は概ね満足ここのホテルは川沿いにあるのだけど、従業員はボートで出勤。ジャングルに行くのもボートで川を上って行きます。楽しい
ジャングル目指して川を上って行く途中で、赤十字の旗の立った小屋を発見。案の定診療所と言うことで、見学できないかとおずおずと尋ねたところ、快くOK。午前中は診療所を見学することに。診療所には看護士さん2人と医者に準じる資格を持った助手さんの3人で回して、医師は月に2回来るのだとか。診療所の中は概観からは想像出来ないくらい清潔にしていました。感染症が圧倒的に多いらしく、次にお産が多いらしい。重症患者はヘリや舟で隣の大きな町に運ぶのだとか。お薬もNSAIDsや抗生剤くらいはあるらしくて、困ることは月に2、3回みたい。来年は私も小さな島の診療所に勤務する予定だけど自信ないっす、ってカタコトの英語で伝えたら、風の人にならないで土地の人になって下さい、って言われました。うふふ~
午後からはいよいよジャングルへ。舟を川にくくりつけ、吊り橋を渡って奥に進んで行きます。ジャングルは命の宝庫です。葉っぱの振りした虫とか、タバコサイズの毛虫とか、びっくりするくらいでかいナナフシとか。いちいち驚いて前に進めません。カンドーの嵐でした。くぅ~
ジャングルの中を2時間くらい歩くと、岩壁にたどり着きます。そびえ立つ岩壁の高いこと。阿呆みたいにポカーンと口を開けて見ちゃう感じです。その岩壁の真ん中より下くらいに、大きな洞窟があって、この洞窟に無数のこうもりが住んでいて、夕方になると列をなして飛んでいく。その数の多いこと。これが長くて太いものだから、地元の人は竜に例えて「竜の洞窟」と呼んでいるみたい。竜の正体はこうもりでした
洞窟は地の底を這うように続いていて、世界の秘密の1つを知ってしまった気分です。東京ドームくらい余裕で入るんじゃないかな。東京ドーム、行った事ないけど。ガイドしてくれたフロックさんはこの洞窟の最初の探検隊チームの一人だったようで、洞窟にある岩や生き物の性質などを一つ、一つ丁寧に教えてくれ、また当時の冒険も教えてくれました。洞窟の一番底のまで来ると、大きな川が流れていて、高い高い天井には自然に出来た割れ目から陽の光と地上からの水が絶え間なくキラキラ落ちてきて、このキラキラをずっと眺めていました。
私は旅が大好きです。過去も未来もなく、今の自分だけで必要な分だけ人と関わる感じが大好きです。言葉が通じなくて、通じないから目を見ていっぱい時間をかけて話す感じも大好きです。生命に溢れたボルネオ島で私も楽しかった。また来年もボロボロになった体を引きずりながらどっか行っちゃうのだろうな。
忘れないよ、ボルネオ(by田口ランディのパクリ)