なんくるないさ~、沖縄での研修医生活

臨床研修のメッカ沖縄にあって忙しさNo.1を自負する中部徳洲会病院。スーパー研修医がリレーでつづる研修医ブログ。

Road to NAHA 先週の練習報告

2008-10-05 15:40:35 | Weblog
NAHAマラソンの申し込みもついに締め切られた。
当院の研修医の先生たちもほとんどが申し込んだようである。

先週は仕事が忙しくて週後半まで練習できなかった。
金曜日はプールで1km、土曜日は10km走ってきた。

今日日曜は悲しいかな一日勤務である。
病院の隣の中学校では体育祭をやっている。応援の太鼓の音が響いている。
100m競争とか走ってみたいなあ。
こどもが小学生だったら、運動会の保護者競技なんかに出られるんだけど、高校生だと保護者は関係ないしね。
NAHAまで2ヶ月を切り、練習にも熱が入ってきました。
                                      今西康次

朝食 バランスのよい朝食は本当に必要なのか?

2008-10-05 12:59:54 | Weblog
小児科医が読む日本語医学雑誌の定番「小児内科」、2008年9月号は食育の特集。
気になった記事を拾ってみる。

「小児の栄養をどう考えるか」という論文では、1996年以降の世界中の文献を対象に「朝食欠食」に関するメタアナリシス(≒論文の総まとめ)をしている。

この論文では、
「朝食の摂取状況と肥満との関係については十分なエビデンスは得られていない」
「朝食の欠食が栄養・身体的問題にどのような影響を与えているかを検討した論文は少ない」
といった説明がなされていた。

すなわち、朝食は大切だと言われてはいるものの、科学的な実証はほとんどされていないのが実情のようだ。


同じ号の、「家庭での食事を考える」という論文では、朝食の揃え方に関して、
「子供が気持ちよく午前中に活動するには、朝食をバランスよくとる必要がある」
と述べている。一見、すごく当然のような内容であるが、本当にそうなのだろうか?
この記述に関しては論拠は示されていない。疑うまでもないということか?

この論文に限らず、食事のバランスの重要性はいろんなところで強調されている。
新聞、雑誌、テレビ番組、教科書など、いろんなところでこういった記載を目にする。
あるテレビ番組では、実際の食事献立の写真を集めてきて、
あんぱんと牛乳だけの朝食に対して、こんな朝食は大問題だなどと説明していた。

はたして、毎食バランスをとる必要があるのだろうか?その証拠は?

毎回バランスのよい食事をしている人など、実際どのくらいの割合なのだろう?
大して気にしていなくても、たいていの人は元気に育っているのではないだろうか?

栄養バランスは大切なのは間違いないが、どれだけのスパンでバランスをとる必要があるのかを
明らかにする必要があるのではないだろうか?そのためには、体内での栄養代謝の仕組みが詳しく解明され、摂取した各栄養素がどれくらいの期間、体内で有効なのかを検討する必要があるだろう。

いろんな文献を調べれば調べるほど、これまでの栄養に対する考え方は根拠に乏しいなあと感じてならない。
                     小児科 今西康次