師走に入り、年末も近づいてくるこの時期になると、わりと多くなってくるのが“ぎっくり腰”です。
ぎっくり腰は・・・突然起こる訳ではありません。
ちょっとしたきっかけ、くしゃみをしたり、物を持ち上げたりした時に「ギクッ」となり、激痛が襲ってくる。
そのちょっとしたきっかけが原因だと思いがちですが、実はそうではなかったりします。
確かに、きっかけではあるのですが、いつもいつも、くしゃみをしたくらいでは・・・ぎっくり腰など起こさないでしょう。
必ずその前からの積み重ねた原因があるものなんですね。
常日頃からの姿勢の悪さから、腰に負担の掛かる座り方をしていたり、身体疲労を起こしていても、何もケアをしてあげていなかったり。
生活習慣での様々な原因が積み重なっていき、何かのきっかけでぎっくり腰になるんですね。
ですから・・・逆に云えば、ぎっくり腰は予防可能という事にもなります。
聞けば当たり前の事過ぎて、つまらないかも知れませんが、正しい姿勢を心掛けて、生活の中で適度な運動も取り入れつつ、疲れが溜まったら休養を取り、日々の睡眠もちゃんと取る。
余りにも当たり前の、誰でも知っている様な事ですが、ぎっくり腰や筋違いを起こしてしまいがちの方は、これが結構出来ていない場合が多いですね。
事故や感染での体調不良でもない限りは、身体の不調には生活習慣が関わってきてる事が多い。
原因はその生活習慣の中に潜んでいます。
オステオパシーの施術で生活習慣からの骨格の歪みを調整し、その事で不調が改善したり緩和していくと云っても、また生活の中での習慣・癖で、同じ症状が起きてしまう事もあります。
長年の生活習慣で身についた様々な癖というのは、そう簡単には直らないものですから、どうしても同じ様な症状が現れてきてしまいます。
だからこそ完全な体質改善を求める場合は、定期的なケア・調整が必要になりますし、体質改善まで考えないまでも、痛みの出ない状態を維持したい場合は、身体に疲労が溜まったり、少しでも不調を感じた時だけでも、事前の予防的な意味でのお手入れが必要になってくると思います。
快適な日々の生活を支えている根幹は、快適な心身環境です。
自分の健康状態は家族や周囲の人達に影響を与え、逆に家族や周囲の人達の健康は自分の生活に影響を与えます。
自分の健康なカラダは、自分で得るしか道はありません。
現代医学も代替医学も、その道を歩くお手伝いをする事しか出来ません。
本気で「もう2度とぎっくり腰になりたくない」と感じているならば、是非日頃からの生活習慣を見直して、自発的にボディケアを心掛けるようにして下さい。
軽い運動をするのも良し、身体をゆったり休ませる時間を作るのも良し、マッサージや鍼、カイロプラクティックやオステオパシーなどのケアを受けても良いですね。
とにかくご自分の身体にも、手間隙を掛けてあげて下さい。
師走は何かと忙しくなる時期ですし、大掃除をしたり、忘年会があったり、帰省や旅行なんかもあったりするでしょうから・・・ぎっくり腰になんかなっていられませんから、ね。