治療室cureでは、オステオパシーという脊柱調整を主体にした、手技療法を施術しています。
脊柱や様々な骨格の不具合を調整し、血流や神経伝達を正常に働く様に促し、身体が本来持っている自然治癒力を高めていく療法です。
先日、治療室cureへ長年通って頂いている患者さんから「オステオパシーをこうやって定期的に受けていると、老眼になり難いみたいね・・・どうやら。違うかな?」との質問をされました。
老眼・・・ちょっと厭な響きの言葉ですが、最近では高齢視とも云います。
老眼は誰にでも訪れます。
早くて40代、遅くとも50代半ばには、全ての人が老眼になるでしょう。
目の老化は、体の老化と密接な関係にあると云われています。
目の調節は水晶体と毛様体筋の役目です。
水晶体は横から見ると楕円形です。
近くを見るときは、毛様体筋が緊張してチン小帯が緩み、水晶体が厚くなります。
水晶体の厚みを変えて、近くや遠くを見る訳ですが、水晶体が弾性を失い硬くなると、厚さを自由に変える事が難しくなります。
この調節機能の低下が老眼となって表れるのです。
水晶体は生きているレンズでエネルギーを使って透明性を維持しています。
断面は下図のように細長い細胞が層状に整然と並んでいます。
水晶体は外側ほど若い細胞でできています。
細胞は古くなるにしたがって、中へ中へ押し込まれ、中心部では押し固められて無構造の核になります。
これが、中心部からだんだん硬くなり、加齢にしたがって大きくなり、水晶体が硬くなっていく理由です。
やはり目を酷使ししてしまう、元々は視力の良い方が早く老眼になり易いのは、眼の使い過ぎによる疲労が、要因の一つと云える様です。
疲れ目や眼精疲労は様々な原因で起こります。
この疲れ目や眼精疲労を治すには目を休めることが一番です。
目が疲れたと感じた時、冷やして回復させようとしていた人が多いのですが、ひんやりして気持ちがいいのは確かですけど、実は目は温める方が疲労回復効果は高いのです。
ジンワリと温めるのが目の疲れの回復には大きな効果があります。
タオルを熱い湯に浸し、絞って蒸しタオルを作ります。
これを両目の上に乗せて、体温と同じくらいになるまでじっくりと目を温めます。
蒸しタオルが作れないときは使い捨てカイロで代用できますが、乾熱タイプよりむしタオルのように蒸気を発する湿熱タイプが効果的です。
そういう意味では、定期的にオステオパシーの施術を受ける事は、眼精疲労を和らげておく事になりますので
老眼の進行を遅らせたり、老眼の発生を遅らせたりする効果はあると云えそうです。