横浜にある自律神経調整に特化したオステオパシー施術室 【治療室cure】のブログ

自律神経失調症や更年期障害などによる体調不良にお悩みの方は、是非一度ご相談下さい!

自律神経を整える

2014年03月18日 | オステオパシーとは

最近の治療室cureでのオステオパシーの施術では、筋骨格の凝りや痛みの解消よりも、自律神経の調整に重きをおくようになっています。

それは、そうした調整の必要な患者さんが増えてきているというのが、まず第一の理由なのですが、もう一つ大きな理由があります。


まず、その自律神経とは何かという事ですが、自らが意識しないでも自然に体の各機能を調整するように働いてくれる神経。
汗をかいたり、ホルモンの分泌を調整したり、心臓を動かしたりするのが自律神経です。

心臓は我々が自ら意識的にコントロールしなくても動いている。
食べ物を食べれば胃や腸が動いて消化され、暑い時には汗をかいて体温を調節し、ウィルスに感染した時は熱が出て、ウィルスを攻撃したりします。

このような働きをしているのが自律神経で、我々の健康を保つためには、自律神経が正常に機能している事が重要になるのです。


自律神経は交感神経と副交感神経の2つの神経がバランスを取りながら働いている。
簡単に云うと、活動的な交感神経と、休養するための副交感神経が相互にバランス良く働くことで、動いたり休んだりをうまくコントロールしている。
この2種類の神経がバランスを保っているのが健康な状態と言えますが、何らかの影響でバランスが崩れると「不定愁訴」と言われるような、体や精神に色々な症状が現れてしまう。
このような状態を「自律神経失調症」と言っています。


自律神経のバランスが崩れると、身体の各器官に様々な不調が現れたり、精神的に落ち込んだり、苛々したりするなど、その症状が肉体面に出たり、精神面に出たり、あるいは重複して出たりします。

しかも人によってその症状も様々ですし、同じ症状であってもその程度に違いもある。
このように自律神経失調症の症状に個人差があるのは、その人の性格や体質、生活習慣、ストレスの度合いなど、様々な要因が異なるためだと考えられています。

現代、我々はストレス社会の中で生活していると言っても過言ではないと思われます。
文明の進化によって、全ての物事はスピードを強いられ、仕事や学業もそれに準じたスピードと量を求められてしまう。
仕事場や学校に於ける人間関係などでも、様々な形でストレスを受ける環境にあり、ストレスの原因はいくつでもあります。
また、地球の環境破壊が叫ばれる昨今、自然環境から受けるストレスもあり、これが実は我々の心身を、知らぬ間に蝕んでいる。

このように我々は日常的なストレスに晒され、その中で日々を暮らしている。

自律神経失調症は男性よりも女性に多い症状だと言われているのですが、これは女性は一生を通じてホルモンのリズムが変化し続け、この変化が自律神経の働きに影響を与えることが考えられます。
男性は思春期に性ホルモンの分泌が高まり、以降は初老期まで比較的安定していますが、女性は初潮、毎月の生理、妊娠・出産、更年期~閉経と、一生を通じてホルモンが変化し続けるためです。

それてもやはり、男女共にストレス社会の中に浸かっていると言えるでしょう。

私はそのストレス社会を変える事は出来ないし、治療室cureにそうしたストレスに晒される環境から解放する力はないのですが、オステオパシーはそのストレスによって乱れた自律神経を整えて心身の不調を改善していくお手伝いは出来ます。

実は、自律神経の乱れからも、骨格・関節というのは歪み(可動制限)を起こしたりします。
交感神経の緊張によって、生理な過剰反応を起こしてしまい、それが不調の原因になり易い状態を作ってしまう。

最近の施術で、足や身体を柔らかく揺らし動かす施術は、筋肉を弛ませ、骨格を調整してだけではなく、血流やリンパ液といった身体の中を流れる体液の流れを改善し、内臓だけでなくホルモンの分泌から精神的なものまでコントロールしている自律神経というものを安定させることを目的としたもの。

交感神経に対して抑制効果のある、少し特殊な揺らし方をする事で、筋緊張を弛めていき、自律神経のバランスをも回復させていくようにします。
自律神経のバランスが回復し、それが正しく働く事で、自然治癒力の活動が活発になり、不調の原因を身体自ら改善していくようになるのです。

自律神経の乱れは、精神的なストレスからの影響もありますが、身体の調整させてあげる事で、身体~精神の調和に繋がっていくとも考えられます。


治療室cureで考えるオステオパシーによる健康管理というのは、身体・肉体の痛みや不調の解消だけでなく、身体と共に精神的なところに於いても健全を維持出来る事だと思っています。

そしてオステオパシーは、そのサポートをしていく為の自然療法であると考えています。

そうした理由から、最近の施術は自律神経の調整に重きをおくようになっているのです。

現在の治療室cureでのオステオパシーの施術、その主軸になるのは、自律神経の調整と改善にあると云えると思います。

 

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治療室cureの補助的処置

2014年03月06日 | オステオパシーとは

治療室cureでは,基本的にはオステオパシーの施術、手技による施術のみを行いますが,例外的に・・・補助としての施術に東洋医学の原理に則した治療をする事があります。

厳密には治療や施術と呼べる程の事ではないのでしょうが、オステオパシーの施術による効果を、少しでも維持して頂きたい時や、余りにも靭帯の拘縮が強く、調整効果が長く続きそうにない状態の方などに、小さな三角突起の付いたシールを、経絡に沿ったポイントに貼っておく処置をします。

これは、皮膚に効果的な圧力が加えられる様に、中欧突起円盤加工されています。

経穴(ツボ)に貼るだけで先端部には5kg/c㎡の押圧効果があります。

それにより、置鍼と同様の効果を得ようとするものです。

人体には365箇所の経穴(ツボ)があるとされていますが、これとは別に、身体に異常が生じると発生するのが『阿是穴』と呼ばれるツボです。

オステオパシーではここのツボを、トリガーポイントの概念として利用する施術もあります。

ここは神経が特に集まっている所ともいわれており、押さえると大変気持ちの良いところで、ここに三角突起の付いたシールを貼ります。

この阿是穴を刺激することにより、靭帯の拘縮や筋膜組織の緊張を緩和させ、調整した関節が元の歪みを生じさせない様にする訳です。


私はオステオパシーが専門ですし、骨格調整の施術そのものはオステオパシー以外の技術は使いません。

経絡や経穴といった東洋医学の知識も、鍼灸学校で勉強・習得したものではなく、オステオパシーの見地からの解剖学や生理学を通して教わり、その中で覚えていったものです。

ですから鍼灸や経絡治療の専門家とは云えませんし、またそちらを表看板には出来ません。

本当に、私のオステオパシーの調整が至らぬ時に、個人的な知恵として使っています。

ですからテーピング等と同じく、追加料金等は一切頂きません。

あくまで、オステオパシー施術後の、補助的な処置として考えいます。

鍼灸の専門家の方の置鍼の施術に比べれば、やはり心許ないかも知れませんが、オステオパシーのトリガーポイントの概念を学習してきた中で習得した経絡や経穴への体感的知識も、オステオパシーの施術の補助としては、それなりの効果を発揮してくれています。

 

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