横浜にある自律神経調整に特化したオステオパシー施術室 【治療室cure】のブログ

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若年性認知症とその予防

2014年10月31日 | 適応症状

40歳も過ぎると、もの忘れがひどくなったと思う人は少なくないだろう。若くして認知症になると、負担の大きさは高齢者の比ではない。

千葉県に住む藤田忠さん(仮名、50)も若くして認知症を患った一人だ。
大企業に勤める成績のいい営業マンで、2人の男の子の父でもある忠さんに異変が現れたのは、2年前のこと。
会議や顧客とのアポイントメントを忘れる、見積書の数字を間違えるといったミスが続き、だんだんひどくなっていった。
やがて不眠を訴えるようになり、「大事な書類を隠された」と、いきなり部下を怒りだしたり、落ち込んだりするようになったために休職。
いったん復職したものの、症状がエスカレートし、昨年末には退職せざるを得なくなった。

妻の優子さん(仮名、48 )は、「当初はうつ病ではないかと、あちこちの病院を回りました。2軒目の病院でアルツハイマー型認知症と言われたんですが、50歳にもならないので信じられなかった。周りからエリートと結婚したとうらやましがられていたので、現実を受け入れたくなかったのかもしれません」

何軒目の病院だっただろうか、夫と別の部屋に呼ばれた。
医師は、MRI画像で健康な人の脳と、夫の縮んだ脳を並べ、こう告げた。
「もう元に戻ることはありません。いずれ働くこともできなくなります」

子どももいるのだから、これからのことを考えなければ。
優子さんは腹を決めたという。

この先、不安のひとつがお金のこと。
障害年金は申請しているが、受給できたとしても働いていた頃並みと いうわけにはいかない。
住宅ローンは、残り15年。
子どもたちは私立中高一貫校の中学2年と高校1年。
まだまだ教育費がかかる。
正社員になるべく、優子さんは職を探しているが、現実は厳しい。

NPO「若年認知症サポートセンター」の干場功理事は、現役には高齢世代と異なる特有の問題があるとみる。
大きく「家族との関係」「お金」「支援制度」の三つだ。

配偶者は若くして認知症になるとは思っていないため、病気に気づかず、以前のような生活を無理強いしてしまうことがある。
子どもは親の病気を受け入れられず、不登校や引きこもりになることも。
「遺伝するのでは」と悩む子もいる。

病気による収入の減少も、教育費や住宅ローンを抱える世代にとって大きな打撃だ。
今まで専業主婦だった妻は、働き手と介護者の役割を同時に担うことになる。

干場さんは言う。
「働けない状態は、本人のモチベーションも低下させてしまうんです。同じ仕事は無理でも、単純作業に配置換えするなどして働き続けることが大事。でも日本はそんなに余裕がなくて、認知症になれば大企業の社員でも公務員でも、あっさり切られてしまうのが現実です」

※※※※※

上記のような記事が、雑誌AERAに載っていました。

これは実は、我々が認識している以上に多い事象のようで、これからはもっと多くなるだろうと予測もされているようです。

40歳代の後半くらいから50歳代全般に掛けての、所謂《働き盛り》と云われている世代の方々が、日に日に認知症に陥ってしまう。

要因は様々なのでしょうが、高度経済成長期以降・・・最もストレス度数の高いと云われている現代社会では、知らず知らずに多くのストレスが心身を蝕んでいるのでしょう。

自分で回避出来るストレスと、回避のしようのない不可避なストレスというものあるでしょうし、そうした自分で意識出来るストレスだけでなく、意識すらされないないようなところのストレスもある。

そうした意識すらされないないようなストレスは、意識出来ないだけに回避も出来ず、全面的に心身でそのストレスを受け止めていたりすることになっていたりもする。

まったくストレスを受けずに、この社会を生きていくことは出来ないでしょうし、また、ストレスがあるのがそもそも人生というものでしょうが、40~50歳代に認知症に陥ってしまうほどのストレス社会というのは、やはり少し意識した予防も必要になるのではないでしょうか。

手前味噌になってはしまいますが、オステオパシーを定期的に受けて頂くことも、その過剰なストレスを受けた身体へのケア・メンテナンスになります。

オステオパシーに限ったことではなく、カイロプラクティックや鍼灸や指圧といった手技療法はどれも有効ですし、また整体やリラクゼーションのような慰安マッサージのようなものも有効でしょう。

とにかく自分自身の身体を、自分自身で意識してメンテナンスをしていく、定期的なケアを心掛けるということだけでも、若年性の認知症の予防になると思います。

認知症に陥ってしまってからでは、病院でも我々のような民間療法でも、なかなか改善していくのは難しいというのが現実のようで、やはり「まずは予防」という意識を持つことが大切だと云います。

認知症は、もう高齢になってから患う病、老化によって発症する症状というものではなくなってきています。

近年、認知症になった親の介護の大変さや苦労など、そうした現実が様々な形で報道されたり、またはドキュメンタリーで放映されたりする機会も増え、実体験していなくても、その大変さは誰もが知るようになっています。

年老いた親の認知症の介護ならば、老化現象なのだからと覚悟も出来るでしょうし、心の準備もしておけるかも知れないですが、それが働き盛りのご主人であったりしたら、その大変さは想像を越えたものになるでしょう。


どのような予防法を選ぶか?は、人それぞれの知識や経験によって違うでしょうが、少なくとも40歳を過ぎた頃からは、ある程度は意識して予防をしておいた方が良いかも知れません。

誰もが「自分は大丈夫」と思っているし、また家族も「うちの主人は大丈夫」と無意識に信じてはいますが、若年性認知症を発症した方々もそうだった筈です。

発症してしまってからでは、改善しにくい疾患のようですし、進行していってしまうことの方が多いものですから、自分のためにも家族のためにも、予防意識だけは持っていた方が良さそうですよ。

 

季節の変わり目の・・・腰痛

2014年10月05日 | 適応症状

10月になると、やはり秋の気配が強く感じられるようになりますね。

この季節の変わり目でもある時期は、腰痛を訴える方が多くなる季節なんです。

これは夏の〈暑さ疲れ〉による、内臓疲労からのものが多い。

特に夏は内臓の中でも、腎臓が一番疲れてしまう季節です。

腎臓は泌尿器系をコントロールしてくれる臓器ですが、腎臓はただ尿を作るだけの臓器ではなく、人間が生きる上で大切な仕事をいくつも受け持っています。

良く知られているように腎臓の主な仕事は「尿」を作る事です。

これは血液を濾過する事により、老廃物を排出する働きな訳です。

老廃物とは窒素を含んだ窒素系老廃物で、クレアチニン、尿素、尿酸などで、これらはタンパク質が体の中で利用された後の分解産物であり、有害物質なんですね。

人間の体の中で濾過された水分の99%は、体の中に再吸収されます。

この働きにより体のさまざまな電解質の濃度は一定に保たれています。

血液の白血球や赤血球は骨髄で作られているのですが、これには腎臓も一役買っていて、造血ホルモンであるエリスロポエチンを腎臓から分泌する事で、骨髄に働きかけ赤血球の生産を促すしくみになってます。

つまり赤血球を作る指令を出しているのです。

腎臓は血圧も調節しています。

レニンと呼ばれる一種の酵素を出すことで、血液中のタンパク質に働きかけアンジオテンシンと呼ばれる物質を作ります。

この物質は血管を収縮させて血圧を上げる働きを持っています。


この様に腎臓は体内に於いて、様々は水分調整・水圧調整をしてくれているのです。

夏は冷たいものを摂りがちですから、どうしても排尿の回数も多くなりますし、今年の様に余りに暑い時は、汗の分泌もかなり活発だったでしょう。

そうした時に一所懸命に働いてくれていたねが、この腎臓なのですね。


腎臓は丁度、身体の両腰の上部辺りの位置にあります。

この腰の位置にある腎臓が疲労を起こす事で、急性の腰痛が引き起こされてしまうと考えられます。


慢性的に腰痛のある方や、年に何回かぎっくり腰を起こしてしまう方は、秋のぎっくり腰予防の為に、ちょっと早めにご来院下さいませ。