横浜にある自律神経調整に特化したオステオパシー施術室 【治療室cure】のブログ

自律神経失調症や更年期障害などによる体調不良にお悩みの方は、是非一度ご相談下さい!

和のオステオパシー

2011年11月26日 | オステオパシーとは

治療室cureでのオステオパシー、つまり私の施術するオステオパシーは、かなり緩やかな力を使い施術をしています。

殆んど触れている様にしか感じられない、柔らかく優しい力です。

ですから強く圧される整体や、急速な力を加えていく治療に慣れている方々には、何だか頼り無いくらいに感じるかも知れません。

優しく正確に骨に触れて、骨の周りに付着している靭帯を、生理学的に必要最低限の力を使い、時間を掛けて緩めていきます。

一つの椎骨の矯正だけでも、かなりじっくりと時間が掛かります。

骨の周りの靭帯が緩む事で、骨が正常な可動域を取り戻していき、骨格が整っていく様にしているんですね。

そして骨格を整う事によって、血流や神経伝達が促されていき、身体が自ら不調を改善していこうとする力、自然治癒力を最大限に発揮出来る様にしていくんです。


最低限の力で、最大限の効果を。

患者さんの肉体に負担の掛からない施術を。

これが治療室cureでのオステオパシー施術の、根本的な哲学になっています。


オステオパシーというのは、アメリカの医師スティル博士が研究・開発した技術ですが、スティル博士はオステオパシーを開発するきっかけとして、日本の骨格矯正方法に出会ったという説もあります。

その出会いがアイデアとなり、オステオパシーが生まれたのだそうです。

そう考えると100年の時を経て、現在また日本に戻って来ているとも云えます。

そして日本のオステオパシー治療の先達が、それをまた30年掛けて日本人の体質に合わせ、日本独自のオステオパシーを研鑽してきてくれました。

日本人は昔から、按摩や指圧の刺激の好きな国民だった様で、既に江戸時代の文献には、その足跡が記されています。

按摩や指圧の刺激というのは、指や掌や肘などの圧力によって、疲労した筋肉に溜まる乳酸を分解したり、血行を促進したりするのが主な効果です。

ツボを圧している様な場合もありますが、厳密なツボは鍼でないと正確には刺激出来ないそうです。

蟻の巣の穴より小さな人体のツボは、指の太さは入ってゆかない。

蟻の巣の穴を指で圧して、その下の巣こど埋めてしまう状態で、ツボを介して大まかに、その下の筋肉組織を解していく。

その刺激には快楽性があり(痛気持ち良い)、それが日本人の好みだったとの事です。

日本のオステオパシー治療の先人達は、オステオパシーの原理に則した、その圧刺激に慣れ慢性的な筋肉拘縮を起こしている身体に適応する、日本のオステオパシーを開発してきました。

強い圧刺激を継続的に受けてきて、硬くなっている身体を、同じ様に強い圧で施術をしても、それはオステオパシーの原理に則していない。

「患者さんを傷つけない」

力に力で対抗する様な施術ではなく、限り無く圧力を掛けない施術方法。

オステオパシーの手技の中で一番緩やかな施術法である頭蓋骨矯正の手法を、全身の骨格に適応する様に改整していった技術が、治療室cureのオステオパシーになっています。


触れているだけの様な治療室cureのオステオパシーの施術ですが、しっかりと骨の調整はしています。

身体を傷つけない様に、骨格・全身を調整していきますが、不調期間が長年に渡る方等は、触れているだけの様な施術でも、骨が調整された時に起こる反応で、2~3日全身に倦怠感が起こったり、神経が過敏に反応している様な感覚を感じたりします。

長年の蓄積された老廃物が流れ出したり、閉ざされていた神経の経路が開いたり、血流が活発になる事で、引き起こされる症状です。

身体自ら「治ろう」という状態の準備を始めるのですね。

継続的に2~3回受けて頂く事で、その自然治癒力を安定させていく事になります。


治療室cureのオステオパシーは、そういう意味では「和製オステオパシー」であって、本番アメリカの最新のオステオパシー技術ではありません。

しかし私は、この「和製オステオパシー」がとても気に入っています。

施術者としての自分の性格に、とても合っていると思っています。

力で圧していく様な施術は、自己主張の強い施術者に合っています。

私の様な性格の人間には、僅かな力で患者さんの身体を傷つけずに、筋膜や靭帯が緩んでいくのを待つ、患者さんの身体に追随していく様な施術が合っています。


日本人の性質である「和の精神」を体現している様な施術理論は、老若男女どんな方にも安心して受けて頂けるものであると思います。

 

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明日の記憶

2011年11月15日 | オステオパシーとは

最近・・・若年性アルツハイマー病を患ってしまう男性が多いそうです。

この不況・不景気により、どの職場や会社でも人員削減。
派遣切り、史上最悪ペースの失業率、社内失業の高まり、人員を減らしても、仕事総量は減る訳ではない。

むしろ仕事量はどんどん増やさなければ、時代に流されていってしまう。
人数が減り仕事量が減らずでは、1人1人に課せられる仕事量が増えるのは一目瞭然。

しかし人間1人に与えられる1日の24時間という割り当ては・・・変わりません。

肉体と脳をとにかく酷使し、働く働く働く働く働く働く働く働く・・・と。

不況時代の最中、仕事量やその質や密度が高まっても、決してそれに見合うだけの報酬・収入は得られず、幸福感すら得られない事が多い。

肉体の酷使は脳の酷使になり、脳の酷使は肉体へ影響を与えていく。

年齢的に若いと呼ばれる時は、運動部感覚でその過酷な業務を遂行出来るし、多忙の中それを遂行している事に、充実感や満足感もあるでしょう。
自分で「年を取るのも忘れて」しまうほど、日々・日々働き続けていく。


そしてある日に突然・・・それが途切れてしまう。

働けなくなってしまう。
肉体から「NO」と云われ、働く事を拒否されてしまう。
自分の肉体を、未来永劫の奴隷であるが如く扱ってきたら、その奴隷が革命を起こし、反逆をしてきてしまう。

肉体を動かさなくさせ、大切な記憶まで奪っていってしまう。
家族との想い出、友人との青春の日々、一つ一つ重ねてきた、大切な大切な記憶まで奪っていく。

人間が「生きる」という事は、記憶を積み重ねていく事でもあります。

それが自分の人生でもあります。

※     

現代医学・現代医療・現代医師は、それを「原因不明」と伝えますが、原因は患った自分自身がよく知っている筈ですね。

脳に拘束が出来るまで働こうが、脳を守るくも膜下が出血しようが、それを課した職場や会社、もっと言えば・・・社会は何もしてはくれません。

倫理的に労災ではあっても、科学的には証明は出来ない。

若年性アルツハイマー病も躁鬱病もパニック障害も、病名や症状は違えども、原因の・・・その根本、芯の芯の部分は同じです。

傷ついてしまっている部分は同じ部分で、その重度の違いでしかない。

※      

もっと肉体・身体を大切に扱ってあげるべきだと、私は強く強く主張したいと思います。
自分の肉体は、自分と一生付き合っていく大切な社(やしろ)です。
一生付き合う会社など存在しない。
どちらを大切にするべきかは、誰の目にも明らかでしょう。

家族を守る為に過労を重ねて、記憶を失うほどに尽くして
倒れて・・・守りたかった家族に、守られなければならなくなる。
その家族の事も、記憶から消えていってしまう。

互いに支え合い、守りながら生きていくのが家族とは云え・・・どこか間違っている。

※    

オステオパシーやカイロプラクティックで、若年性アルツハイマー病や躁鬱病が治るとは云えません。

しかし・・・オステオパシーやカイロプラクティックという自然療法で若年性アルツハイマー病や躁鬱病、パニック障害等の予防は出来ると思います。

肉体の歪みを取り除き、体内の神経伝達・血流改善を促し、脳へ新鮮な血液を届けられる状態に、身体を整えていきます。
その事で様々な病や症状を発現させる元である、脳・神経を健全な状態にします。



家族を守るのも、自分を守るのも、やはり自分の健康な肉体と精神です。

車や飛行機に、綿密・完璧な整備やメンテナンスが必要な様に、24時間休む事なく活動している人間の身体も、整備・メンテナンスが必要です。

昨日の記憶を失わない為に、明日の記憶へ繋げる為に。

 

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cranial osteopathy

2011年11月02日 | オステオパシーとは

治療室cureでの施術では、施術時間の半分は頭部に触れています。

それも「頭をマッサージ」したりする感じでもなく、「頭に触れている」だけの感じ。

これはオステオパシーの治療技術の中の、頭蓋療法でクレニオと呼ばれている治療法で、頭蓋内硬膜の歪みや捻れを調整していっているんですね。

オステオパシーの治療・施術を受けた事のない方には、何をされているのか分からないかも知れません。

頭蓋骨の歪みを調整する事で、脳脊髄液の循環を促したり、眼精疲労や頭痛・耳鳴り・難聴、鼻づまりや顎関節症の緩和、自律神経の調整による、目眩や嘔吐感の改善を図っていきます。

調整自体はとても柔らかく優しい力を使い、頭部をゆっくり緩めていく感覚。

実際は頭蓋骨内側に付着している、頭蓋硬膜を緩めていきます。

頭蓋骨の状態を整える事で、頭蓋骨内の脳の環境も改善していきます。

それによって、脳障害による症状の緩和も促すと云われています。

パニック障害や躁鬱症状なども、脳の一部の傷が原因とも云われているので、オステオパシーの頭蓋療法は、そういった症状にも効果は期待出来るようです。


施術中の感覚は、患者さん一人一人違うのですが
「フワフワと雲の上で寝ているみたい」という印象を持つ方や
「水の中をユラユラ浮かんでいる感じ」と言われる方もいらっしゃる。
「お母さんのお腹の中にいた時の記憶が・・・」という表現をされた方もいました。

頭蓋療法クレニオは、直接的な症状の緩和・改善だけでなく、人間の中に眠む潜在的な、治癒力や免疫力を高めてくれる要素も強いと思われます。

様々な心身の不調の改善の「あと一歩」が、なかなか治らない方は、一度、頭蓋療法を含むオステオパシーを受けてみては如何でしょうか。

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