横浜にある自律神経調整に特化したオステオパシー施術室 【治療室cure】のブログ

自律神経失調症や更年期障害などによる体調不良にお悩みの方は、是非一度ご相談下さい!

オステオパシー 〔外反母趾〕

2010年09月28日 | 適応症状
治療室cureでは

オステオパシーという脊柱調整を主体にした、手技療法を施術しています。

脊柱を中心に全身の骨格の機能障害を調整し、血流や神経伝達を正常に働く様に促し

身体が本来持っている自然治癒力を高め、身体が自ら健康へ向かうお手伝いをしていく自然療法です。


外反母趾は、「足の親指が外側に曲がる」誰にでも起こり得る症状です。

曲がりがひどくなると、足が痛くて歩けなくなり、足は変形して、普通の靴が履けなくなり

それでも無理な歩き方をしていると、脚が疲れ易くなり、膝や股間節まで痛みます。

足が痛いと足を引きずり、背中を曲げて歩くので姿勢が悪くなり

骨格の様々な部分に歪みや捻れが生じてしまい

その結果、腰痛・肩凝りが起こり、頭痛まで起こる場合もあります。


早い内に、きつい靴を履くのをやめると、痛みは緩和しますが

1度外反母趾になると、親指の曲がりは、歩くだけで自然に進行してしまいます。

痛みが軽くなったといって油断すると、歳を取ってから変形がひどくなり、痛みも再発する事になります。

外反母趾が進むと、親指以外の指も外側に曲がり、脱臼したり、槌指になったりします。

足全体が偏平足や開張足になり

足の裏や小指の方まで痛みが広がってしまい、靴を履かなくても痛くて歩けなくなります。

外反母趾になり易いという意味では、男性よりも女性の方が可能性は高いでしょう。

その理由として、関節の柔軟性、柔らかさにあります。

「関節が柔らかく、足が平らで親指が長く」「決められた靴で長時間立ち仕事」

等の状況のある方なら、外反母趾に気をつけてください。

そして先の細いタイプの靴や、爪先に体重が掛かり易いタイプの靴も避けた方が良いでしょう。


外反母趾を改善・予防するには、ふだんから足のトレーニングを継続して行うことが有効です。

足の機能を回復させるトレーニングで、足の機能が十分発揮出来る様になれば

足のトラブルを予防し、バランスの取れた歩き方が出来る様になります。

普段から室内では、裸足で歩き回ることは機能の低下した足の裏を鍛えるトレーニングになります。

但し、外反母趾の痛みがひどい時は、無理をしない範囲にしておきましょう。

痛みがあるのに歩き回っては、逆に炎症を起こし、症状を悪化させてしまいます。

外反母趾のトレーニングのポイントは

体重が掛かっている状態、体重が掛かっていない状態のそれぞれでトレーニングを行うことです。

入浴後など足指の血行がよくなって筋肉がほぐれたときなどに毎日行うと良い様です。


外反母趾になってしまっている人は、骨盤~腰椎が傾いてしまっている事が多いので

的確な骨格調整が必要だと思われます。

そして、骨盤や腰椎だけでなく、外反母趾部分もしっかり調整しておきたいところです。


治療室cureホームページ

オステオパシーは治療行為か?慰安行為か?

2010年09月21日 | オステオパシーとは
治療室cureでは

オステオパシーという130年前にアメリカの医師によって研究・発表された手技療法を施術しています。

手技のみを使い脊柱を中心に、骨格の調整をする事で血液循環を促し

身体が本来持っている、自然治癒力を高めていく自然療法です。


オステオパシーは日本では医療として認められていない為、民間療法の一種類という捉え方になります。

当然、我々の施術は医療行為ではなく、あくまで慰安行為なのだという捉え方になるそうです。

日本語での表現にも制限があり、我々は「治療をする」のではなく

やはり「癒す行為をする」としたり、「施術をする」と表現しなければなりません。

日本での「医師法」に抵触するのだそうです。


しかしオステオパシーは、その誕生・発生や研究の歴史は医師によって成されてきている為に

その手技の殆んどは「治療行為」として研究・開発されてきた歴史があります。

日本での整体の様に、民間療法として発展してきたり

一般に慰安行為として愛されてきた歴史とは、少し違った歴史を持っているのです。


紀元前の呪術医の時代から、科学に裏付けされた近代医療へと医学を変化させたとされる

医聖ヒポクラテスは・・・「医師が病を治すのではなく、身体が病を治す。」と表現し

治療される側の「治ろうとする身体機能」を補助するのが治療であり、治療行為だとしています。

この考えは現代には我々民間療法にも継承されており

患者さん自身の治ろうとする意思を尊重する形で、施術方針が選択されていきます。


この日本で活動を続けていく限りに於いては、我々の施術は「慰安行為」として表現する事になります。

決して「治療行為」として表記は出来ません。

名称としての「治療室cure」という名称の<治療>という文字も、厳密には医師法に抵触する畏れがあります。


治療室cureで施術しているオステオパシーの技術は、その医師法に抵触しない範囲での技術です。

オステオパシーの技術の中には

医師と同レベルの医学知識を持たねば、使うべきでないと思えるものもあります。

患者さんの身体に痛みを伴うほどの刺激や圧力を与えたりする技術は

やはり現在の日本での施術活動に於いては、我々の範囲を越えてしまう事になりかねません。

術者の体重を掛けてまでの揉む・圧す等の行為も、指圧マッサージの国家資格者にのみ許されていて

国家資格制度外のオステオパシーは、類似行為すら許されないと考えています。。


ですから治療室cureでは

オステオパシーの哲学や原理・原則に則しながらも、日本の現状にも反しない手技を使う事になります。

決して、患者さんの身体・肉体に負担を掛けない、安全な手技を使います。

それは「触れているだけの様な・・・」と表現されるほど、穏やかで優しい柔らかな手技です。


ですが、やはりオステオパシーというのは、治療行為として研究・発展してきた手技療法ですから

言葉では表現出来ませんが、私の意識下では「治療行為」として施術をしています。

私の意識では、ヒポクラテスの言葉が、その本道を捉えていると思っています。


医療行為とは・・・投薬や手術行為によって、病気を取り払っていく行為。

治療行為とは・・・科学に裏づけられた治癒を促す療法で、身体自らの治癒力を補完する行為。

慰安行為とは・・・古来から伝承された技術や個人開発した様な、科学検証の必要のない癒しを与える行為。


私の中では、そう位置づけています。


そして我々、医師ではなく国家資格内の医療従事者でもない、オステオパシー療法士は

医聖ヒポクラテスとその思想を受け継いだ

オステオパシー創始者スティル博士の唱えた哲学を守っていかなければならない。

即ち

「患者を傷つけてはならない。その上で有益になるを施さなければならない。」

「何よりも、自然治癒力を崇めなさい。」

ここを守りながら、良心に反しない行為としての、オステオパシーを提供していきたいと思っています。


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オステオパシー 〔秋の腰痛〕

2010年09月14日 | 適応症状
治療室cureでは

オステオパシーという脊柱調整を主体にした手技療法を施術しています。

脊柱を中心に全身の骨格の不具合を、手技によって調整していく事で

血液循環や神経伝達を正常化し、身体の持つ自然治癒力を高めていく療法です。


毎年、夏の暑さが一段落し、秋の声が聞こえる様になる頃になると

多くなるのが・・・ぎっくり腰なんです。


これは夏の〈暑さ疲れ〉による、内臓疲労からのものが多い様です。

特に夏は内臓の中でも、腎臓が一番疲れてしまう季節なんです。

腎臓は泌尿器系をコントロールしてくれる臓器ですが

腎臓はただ尿を作るだけの臓器ではなく、人間が生きる上で大切な仕事をいくつも受け持っています。

良く知られているように腎臓の主な仕事は「尿」を作る事です。

これは血液を濾過する事により、老廃物を排出する働きな訳です。

老廃物とは窒素を含んだ窒素系老廃物で、クレアチニン、尿素、尿酸などで

これらはタンパク質が体の中で利用された後の分解産物であり、有害物質なんですね。


人間の体の中で濾過された水分の99%は、体の中に再吸収されます。

この働きにより体のさまざまな電解質の濃度は一定に保たれています。


血液の白血球や赤血球は骨髄で作られているのですが、これには腎臓も一役買っていて

造血ホルモンであるエリスロポエチンを腎臓から分泌する事で

骨髄に働きかけ赤血球の生産を促すしくみになってます。

つまり赤血球を作る指令を出しているのです。


腎臓は血圧も調節しています。

レニンと呼ばれる一種の酵素を出すことで

血液中のタンパク質に働きかけアンジオテンシンと呼ばれる物質を作ります。

この物質は血管を収縮させて血圧を上げる働きを持っています。


この様に腎臓は体内に於いて、様々は水分調整・水圧調整をしてくれているのです。

夏は冷たいものを摂りがちですから、どうしても排尿の回数も多くなりますし

今年の様に余りに暑い時は、汗の分泌もかなり活発だったでしょう。

そうした時に一所懸命に働いてくれていたねが、この腎臓なのですね。


腎臓は丁度、身体の両腰の上部辺りの位置にあります。

この腰の位置にある腎臓が疲労を起こす事で、急性の腰痛が引き起こされてしまうと考えられます。


治療室cureへお越しの方で、ぎっくり腰になり易い方は

秋のぎっくり腰予防の為に、ちょっと早めにご来院下さい。


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太極拳のすすめ

2010年09月07日 | オステオパシーとは
治療室cureでは

オステオパシーという脊柱調整を主軸にした、手技療法を施術しています。

脊柱を中心に動きの鈍くなった関節を弛め、血流や神経伝達が正常に働く様にし

身体の持つ自然治癒力高めていくという療法です。


治療室cureでの患者さんへのアドバイスとして、日常的な軽い運動を奨めているのですが

よく患者さんから「どんな運動が良いんですかね?ヨガとか、ストレッチとか?」と、質問されたりします。

そんな時に私が奨める事が多いのが《太極拳》です。


太極拳を見た事の無い人はいないでしょうし、日本でもこの30年くらいでかなり浸透しています。

あの太極拳の独特のゆったりとした動きや、その理に敵った運動は

我々、東洋人にはとても適した、理想的な健康法だと思います。


太極拳は、中腰でゆっくり動く所に特徴があります。

期待される効果は、血液血管等の循環器系の機能増進・神経の鎮静効果・呼吸器系の機能増進

脚力維持・下半身の柔軟促進などです。

この中でも太極拳が身体に良いとされる一番の特徴は静脈・リンパ系の流れを改善する効果です。

スポーツであれば、どんなものでも運動によって血流が増進されますが

太極拳が他のスポーツと違う点は、血流増進効果に心拍数の上昇が伴わないことです。

太極拳の動作には、穏やかに見える動きの中に

静脈やリンパ系の機能を効果的に引き出すメカニズムが隠されています。

慣れるに従って、他のスポーツとは逆に動作中の心拍数を下げる効果も出てきます。

また、運動機能と呼吸機能が直結しているために、呼吸器にも良い影響を与えます。

心拍数を上昇させない運動の利点はもう一つ。

他のスポーツでは内蔵への血流を抑制して、筋肉への血流が確保されるところを

太極拳は内蔵への血流を抑制する事がなく、加えて内蔵へのマッサージ効果も与えます。

この様な運動でありながら、下半身を中心に効果的に筋肉の維持増進を計る事が出来ます。

身体調整とマッサージ効果を与えてくれる運動なのです。


太極拳は、永く続けることによって循環器、神経系など、身体の深部から効果を引き出します。

覚えるのに時間は掛かりますが、時間を掛けてゆっくりとした動作を覚える事が

日常動作の調整力を改善してくれます。

この過程が心身の健康に良い影響を与える事になります。

つまり、少しずつ改善を積み重ねていく事が目的の運動で、これが除々に心身を開放していきます。

上手下手はあまり関係ありません。

正しく動く為の要訣を守りながら、自分のペースで続けていける運動です。

人間の身体は日々老化と戦っています。

これだけは、どんな人間にも平等に起こる現象ですが

その老化していく速度や状況を、自分の意志でコントロールしていく事は差異を作れます。

ですから太極拳を気に入ったら、進歩を焦らず永く続ける事が大切です。


忙しい現代社会の中で、ほんのひと時だけ太極拳に自分の時間を使う。

様々な太極拳の種類があるのですが、24式・48式と呼ばれる様式のものならば

一回通すのに5~10分で終わります。

その時間だけは、静かに自分の為だけに使う様にする。

最初はその動きを覚えたり、またその覚えた動きを思い出しながらの動作になるでしょうが

動きを覚えてきたら、自分なりに緩急を変化させてみたり

朝にやるのならば、これからの1日を考えながらやってみたり

夜にやるのならば、静かに動きに合わせ、今日の1日を思い返してみたり

過去と現在と未来を繋ぐ様な気持ちで太極拳をやってみるのも、良いと思います。


私も昔習ったのを思い出しながら、夜に独り静かに太極拳を練る事があります。

97式の長いものなので、忘れてしまっている動作もありますが

自由に自分なりの解釈で、ゆったりと練っています。

そしてその動き・動作、脊柱を正し骨盤~股関節を弛め

肩~肘~手首の捻りや伸ばし、膝の角度や下肢の動かし方を体感すると

「何とオステオパシーの理念に敵った運動なのだろう。」と、感動しています。

そして太極拳や東洋思想が、オステオパシーの創始者に与えた影響を

自分の身体を通して実感しています。


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