横浜にある自律神経調整に特化したオステオパシー施術室 【治療室cure】のブログ

自律神経失調症や更年期障害などによる体調不良にお悩みの方は、是非一度ご相談下さい!

台風(低気圧)と頭痛の微妙な関係

2013年07月21日 | 適応症状
本格的な夏の訪れとともにやってくるのが、熱帯低気圧、つまり台風。どういう仕組みなのか「台風が近づくと頭痛がひどくなる」というウソかマコトかわからない話をよく聞きます。これは単に不快な天気による“気のせい”なのでしょうか、それとも何か実態がある話なのでしょうか?

「頭痛の痛みを感じる部位は、情緒や感情を感じる脳の部位と関連しているので、快・不快が頭痛に関係している可能性はありますが正確にはわかっていません。ただし、頭痛は、神経や血管などにある『痛み受容体』といわれるセンサーが敏感になって痛みを感じるのですが、脳の三叉神経や皮膚にある痛み受容体は、温度が高くなると活性化して痛みを感じやすくなることが最近わかってきました。気圧に関連する『痛み受容体』はまだ見つかっていないものの、同様にして頭痛を引き起こす可能性はあります」

と教えてくださったのは、埼玉精神神経センター埼玉国際頭痛センター長の坂井文彦先生。なるほど。でも気候の変化ですべての人が頭痛になるわけではないですよね。どんな人がなりやすいんでしょうか?

「頭痛には主に『片頭痛』と『緊張型頭痛』があり、気候の変化で頭痛になりやすいのは普段から片頭痛がある人。片頭痛は頭の片側でズキンズキンと脈打つような痛みがあり、ストレスが関連するのですが、根本的には、遺伝子によって痛みを感じやすい体質かどうかが決まります。両親に頭痛持ちがいると自分もなりやすいでしょう」

どうしても痛みが耐えられないときは、『トリプタン』という片頭痛専用の治療薬もあるようですが、対症療法にすぎず頭痛を根本的に治すことはできないとのこと。この時期、片頭痛持ちの人は特に事前の体操をしておいた方がよさそうです。

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上記のような記事が、gooニュースに出ていました。

今年は梅雨明けが早かったようですし、それだけに暑い日が多くなりそうなこの夏。

しかも年々とその暑さは酷くなり、34~35℃なんて猛暑日が当たり前になってきている近頃の日本の夏は、人間の身体にかなり負担を掛け、毎年多くの方が熱中症に悩まされるようになってきています。

暑さだけでなく夏の気圧は、やはり身体には悪影響を与えるようで、自律神経を乱して交感神経・副交感神経のバランスを崩し、様々なかたちで体調不良を引き起こすようです。

特に、台風が近づいてくるような時期、気圧が一気に低い状態になる時には、頭痛や吐き気・目眩などを感じる方も多いですし、その影響から情緒まで不安定になってしまい、さらなる不調に繋がってしまうという場合もあるようです。

その台風や気圧などの気象状態と、人間の体調との関連メカニズムは、現代の最新医学の観点からとごまで解明されているのは判りませんが、東洋医学やオステオパシー等の伝統医学・自然療法では、古い時代から「人間も自然の一部」という観点で人間の身体を捉えてきました。

自然の摂理の中で暮らしていくということ、その暮らしの中で快適に自然と共に生きていくこと、それが人間にとって一番健康を維持しているのに最適であるということ、そしてそれは自然を大切にしていくことであるという考え方で貫かれています。

インド医学もチベット医学もアメリカ先住民の医学も、中医学もオステオパシー医学も、長い歴史のある自然療法というのは、そうした視点・観点から人間の身体を捉え、病気や治癒というものを考えてきましたし、それぞれその土地の風土や環境や文化などの影響を受けながら育まれてきました。

ここ数年は、異常気象が危ぶまれてきていますが、そうした自然療法・伝統医学の観点からしてみたら、自然環境や気象に異常が出てきているということは、それがそのまま人間の身体に影響を与え、人間の身体もまた異常をきたしているだろうということになります。

以前にも記事にしましたが、低気圧というのは人間の身体を不調に導いてしまうという性質があり、それだけにこれからの季節のゲリラ豪雨を発生させるという「爆弾低気圧」と呼ばれるものは、かなり人間の身体に影響を与えてしまうだろうと思われます。

台風や爆弾低気圧によるゲリラ豪雨などを防ぐことは、我々人間の力ではどうすることも出来ないでしょうが、そうした自然の気象の影響から身体が不調になってしまうということは・・・防ぐことが出来るはずですし、そのための知恵や体系が自然療法や伝統医学にはあります。


今年の夏もかなりの猛暑になるという予報ですし、しかもそれが長い期間続いてしまうようです。

室内のエアコンによる温度調節や、意識的な水分や塩分の補給などで、熱中症対策をしておくのはもちろん、自然療法を利用することで体を整えておくのも、この夏を乗り切る秘訣かも知れませんね。

皆様、くれぐれも日々の体調管理には、お気をつけ下さいませ。
 
 

大山詣りを目指して

2013年07月02日 | 適応症状
江戸の昔から、庶民の娯楽のひとつに“大山詣り”があります。

落語のネタにもなっている“大山詣り”ですが、若い時分からこの“大山詣り”に行くのを楽しみにしていたお爺さんがいました。

友人達と年に1回“大山詣り”をして、帰りには名物である豆腐料理と蕎麦懐石を堪能するのが、何よりも楽しみだったのですが、70歳を過ぎた頃から足腰が弱くなったように感じてきて、山を降りてくる時に膝が痛くなってきてしまったとのことでした。

治療室に訪問された時に、普通に歩いている時にも強い痛みを感じるようになっていて、当日は車椅子でお越しになりました。

問診をしてみると、痛みを感じるようになってからも、その痛みを我慢して長時間を歩いたりしていたようでした。
整形外科を受診してみると、ヒアルロンサンを患部に注射をされて、後は鎮痛剤と湿布を処方されるとことでしたが、その注射があまりにも痛いのだそうです。
数年通院はしてみたものの、症状は改善していかずに、医師からは「もう高齢ですから仕方がない」「あとは手術するしかないでしょう」と言われてしまった。

どうにか手術をしないで改善させていきたい、というお越しになったのですが、触診をしてみると・・・膝関節の変形や脛骨の変形もかなり進んでいて、また股関節や骨盤の関節の可動性も失われいる状態でした。

1回や2回の施術では改善しないだろうという事をお伝えして、まずは激しい痛みを発している原因の箇所を優先的に調整していくようにしてみました。
膝の関節の捻れや、股関節・骨盤の固着はかなり強く、なかなか思うようには緩んでいかなかったのですが、何とか調整を終えてベッドから降りて数歩だけ歩いてもらうと、痛み自体はかなり軽減したようで、初回はそこまでの施術としました。

1週間後の2回目の訪問の際には、車椅子は不要のようで、杖をついてお越しになりましたが、やはりまだ痛みもあるし、バランスの悪い歩き方になっていました。
2回目からの施術は、全身調整を主軸にして、やはり膝関節を中心に下肢と骨盤を調整をしていくようにしましたが、定期的な施術の必要を感じましたので、2週間に1回施術を受けて痛くように提案しました。


半年後には、かなり痛みも減ってきたようで、まださすがに“大山詣り”に行くのは無理なようですが、杖をついていれば少々長く散歩をしていても問題がないというところまでは回復してきたようです。

以降も、2週間間隔にしてみたり、3週間空けてみたりして、様子を見ながら施術を続けていらっしゃいます。

また友人と“大山詣り”をする日を目指して。