知らない世界へ帰りたい(日本探求)

自分の祖先はどんなことを考えていたのか・・・日本人の来し方、行く末を読み解く試み(本棚10)。

仏教伝来のインパクト

2017年05月04日 06時42分06秒 | 寺・仏教
 2年前に録画してあった番組をGWに見ました。

■ BS歴史館 シリーズ 日本のインパクト(2) 仏教伝来~古代ニッポンの文明開化!?~
出演 : 籔内佐斗司 、馬場基 、熊谷公男
司会 : 渡辺真理
語り(語り手) : 古屋和雄

6世紀半ば、日本に朝鮮半島から仏教が伝来。その衝撃は、すさまじいものだった。それまでの「神は見えないもの」という日本人の常識を覆して、キラキラと輝く仏像が出現したのである。このときの仏像の鋳造技術や寺院の建築技術は、「古代ニッポンの文明開化」とも言うべきインパクトを与えた。さらに、21世紀の新発見から日本最初の本格的寺院・飛鳥寺建立の驚くべき真相が明らかになった。日本仏教の知られざる原点を探る。


 今は無きこの番組、好きでした。
 テーマ曲も私のお気に入りのナットキングコール「Too Young」ですし。
 一つの史実について、関連各方面の専門家がそれぞれの視点から意見を述べてディスカッションするのです。
 ただの解説番組とは異なる展開がスリリング。

 それまで日本民族は神道(自然崇拝)を信仰してきました。
 天皇は八百万の神と民をつなげる祭祀者でした。

 そこに突然、キンキラキンの仏像を崇拝する外国宗教の導入を迫られたら・・・大変な騒ぎになりますよねえ。

 一般に、蘇我氏は導入派、物部氏は反対派とされていますが、物事はそう単純ではなく、当時の政治情勢も絡んでいたようで、仏教導入はメインではなくサブという位置づけで説明されていました。
 
 蘇我氏は渡来人を集めて勢力を伸ばした氏族です。
 蘇我氏は6世紀に「飛鳥寺」を建立しました。日本最古の寺。
 近年、韓国の王興寺の発掘調査により、飛鳥寺との類似性が明らかになりました。飛鳥寺には韓国(当時の百済)の技術がふんだんに使われており、日本独自の建築とは言い難い、という事実も新鮮でした。
 朝鮮半島の国々と日本は、昔から争ったり仲良くしたりを繰り返していたのですね。

 エンディングに籔内氏が発した「日本から仏教を取り除いたら、何も残りませんよ・・・」というコメントが頭から離れません。

<参考>
□ 「仏教伝来〜古代の文明開化」(ブログ)
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