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なおしのお薦め本(93)『脳の目覚め』

  クリエイト速読スクール文演第1期生の小川なおしさんから、お薦め本が届いています。
 

  脳の目覚め

                          清水 正雄著

 脳を目覚めさせる方法を紹介した本です。著者は「脳をターゲットにして、いくらそこに働きかけてもダメです」と説き、「手、目、耳、鼻、口、足、腹、頭━━それらを通して、脳に目覚めをもたらす方法」を提案しています。

  では引用します。

  「私たちの脳は五感によって現実とつながっていますが、五感のうち四つが顔に集中しています。目耳鼻口の四つです。脳の目ざめを考えるとき、視覚、聴覚、嗅覚、味覚を通じて脳と直結する、目耳鼻口はたいへん重要な器官です。

 多くの人が気にするのは二重瞼であるとか、鼻が高いとか低いとか、唇は薄いほうがいいか厚いほうがいいかということです。外見を気にしています。これらをどう活用し、どんなふうに生きていくかという問題には無頓着です。

 ここでは、目耳鼻口を意識的に使うことで、いかに人生が変わってくるかをお話ししましょう。まず、最初は目です。

 目というのは、いうまでもなく何かを見る器官です。しかし、ただ『見る』だけでいいかというと、そうではありません。問題は、どんな心の状態で目を使っているかです。たとえば、みなさんが目を使うのはどんなときでしょう。

 起きているとき? 目を開いているとき?━━それだから困ります。

 目には瞼という覆いがあります。これは何のためにあるかというと、ひとつは眼球の乾きを防ぐためですが、もうひとつは『見ない』ためです。今日の社会では見ることばかりが強調され、『見ない』ことの大切さが忘れられています。起きているからといって、目を開き続けている必要はないのです。

 もともと私たちが何かを見るときは、『見たい』という欲望、欲求があるはずです。むろん目を瞑って仕事したり遊んだりできないので、そこには必要性も含まれます。つまり欲望や必要性があるから、『見たい』『見よう』と人は瞼を上げ、目を開くわけです。この基本を、私たちはいつの間にか忘れてしまったのではないでしょうか。

 何かをしよう、何かを伝えよう。そんなとき私たちは自然と手を出します。そういう欲求、必要性がなければ手を引っ込め、しまっておくでしょう。なかにはそうでない人もいて、『何かちょうだい』と、いつも出しっぱなしの手もありますが、普通の人は用がなければ引っ込めることで、人は手を守っています。

 ところが目に関しては、ほとんどの人がこうした『守り』をしていません。いつも見ている。やたらと見ている。用もなく見ています。

 ……中略……

 見たいから見る、見たくなければ見ないというのが、瞼というフタを持つ目の意味です。見たくないときは目を休ませることが必要なのです。

 ……中略……

 『見たいから見ているのだ』

 『私はこれが見たい』

 そういえるように、説明できるように目を使ってほしいということです。」

 目についてのみで引用は終わりにします。

 読んで、あたりまえだ、と拍子抜けした方もいると思います。

 ただ、こういうあたりまえのことがわかっていない私のような人間もいます。

 そういうわけで紹介してみました。        なおし


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