カブディリナン・９

偉そうにものをいうことを
やめることができれば
人間の不幸は半減するでしょう

なぜ人は偉そうにものをいうのか
それは
偉い人が陰でどんな努力をしているか
まるで知らないからです
要するに
偉いことなど何もしたことがないからです

偉いことをするには
勉強せねばなりません
奮闘努力せねばなりません
時には身を切るような痛みにも耐えねばなりません
実際に偉いことをしようとするとき
どんなに神が助けてくださるかにも
気付いていなければなりません

そんなことを実際にやったことのある人なら
偉そうにものをいうことなど
できるはずがないのです
どんなに偉いことをやった人でも
すべては神のおかげでできたことなのだと
神に深く頭を下げるのです

ですが
そういう努力をかけらもしたことがない人は
単純に自分が自分だというだけで
何も知らないままに
ずいぶんと偉そうにしてしまうのです
そして愛を失ってしまう

そういう人たちは
人を傷つけるためにだけ
偉そうにするからです

偉そうにものをいうのをやめなさい
本当に偉くなりたいなら
身近なことから始めて
人のためにこつこつと尽くしていく修業を始めなさい
そんな基本的な修業もしていないまま
偉そうなことを言うのではない

神の愛の下
どんなに自分が助けてもらっているか
わかることもできない人ほど
偉そうにものを言って
人生を失敗してしまうのです