おまえがやったことを
みんな 知っているのだぞ
みんなが やったことだからと
みんなも やったことだからと
逃げられるわけがない
見惚れるほどの 美人だったが
まあ それほどにまで
男が 狂うものかと思うほど
狂ったな 男よ
もはや なにものをも
ごまかすことはできない
大いなる 居城も
大勢の女を住まわせる 宮殿も
神を従える 神殿も
美をかき集めた 宝物蔵も
すべては 男が
女の気を引くために作った
すべては はなれていく
女の心を ひきとめるために
馬鹿な男がやった
幻の 権威だ
戦に 何度勝っても
結局は すべてが
砂と消える
それが男の世界だった
そのもろくもはかない夢の世界を
女が こつこつと機を織り
ささえていた
もはや
何を威張ることも
おまえたちにはできぬ
人よ 人の男よ
なにもかもは 嘘だった
愛の振りをして
あなたがたが すべてをだました
芝居だった
もはや
すべてを 悔い改め
やり直せ
女に 土下座をして
あやまれ
馬鹿は女の方だと言って
女にやったことを
すべて明かせ
おろかものよ
もはや 二度と
おまえたちは
女を馬鹿にすることはできぬ