先日長崎に行ってきました。
そこで一番心に残ったのが出島。
鎖国時代の約200年間、日本で唯一西洋に開かれていた貿易の窓口だったという出島。
たくさんの商館があったという出島和蘭商館跡は今復元の最中です。
お天気が悪かったので写真が暗いのですが
この2階がとっても魅力的でした!!
入ってみるとボランティアでガイドをしてくださる女性が話しかけてくださって
その方の案内が博識ですごい!
その方の案内が博識ですごい!
こういう方に出会えると旅がいっきにきらめきます
もともとレトロなインテリアの好きな私には宝箱みたいなお部屋。
ここ出島は当時(鎖国時代)、貿易の拠点で
ポルトガルやオランダからの商人が住んでいた一帯だったそうです。
なので日本建築の中にヨーロッパが足されています。
当時は船で家具一式を運んできたそうですよ。
当時の物は残っていないので、書籍を見て復元したそうです。
天井は↓
日本古来からの建物の中より、かなり高くとられた天井。
和のテイストの壁紙を天井に貼っただけで、木の天井とは一気に雰囲気が変わります。
こんなお部屋もありました。
ここの壁紙は大胆な模様です。
こんなお部屋も~
天井は先ほどの柄と同じ。
そして壁は
こんな壁紙です。
緑の松をモチーフにして渋い朱色の枠がデザインされています。
そしてそこに
この青とも緑ともつかない扉の塗装。
柱など木の部分の焦げ茶が全体をまとめて効いています。
この壁紙ですが(天井もそうですが)
唐紙だそうです。
大きさはティッシュペーパーを広げたくらいの小ささで
そこに版画で一枚一枚作り上げたものを柄合わせして貼るという・・・スゴ技です。
昔の壁紙が版画だった、しかもそんな小さな版で和紙に印刷されていたなんて
初めて知って、とても素敵に感じました。
こちらのお部屋はまたグッと雰囲気が柔らかく感じますね~
天井は同じ、柱などの色も同じ、壁紙がやんわり紫がかった色合いです。
ここは食事室だったようです。
このテーブルに乗ったお料理や食器や・・・そういう全てを当時の書類から復元したそうですよ。
やんわりくつろいだ雰囲気を醸し出す壁紙は
こういうものでした。
これを見ると職人さんが本当に丁寧に貼り合わせて行ったのが良くわかりますね。
扉や壁紙に使われている色なども、ありそうでなかなか無い色に感じました。
ガイドをしてくださった方のお話だと
当時の染料は自然のものから取り出したもので(日本画の絵の具がそうですね)
そのせいで微妙に違うんだとのこと。
和の中に西洋が入った不思議な魅力は、ここを訪れる西洋からの観光客の心も
とらえているそうです。
とらえているそうです。
みなさんとっても素敵だと見とれていらっしゃるそうですよ~
さて、ここまで見てきて
「あ~、どんなに素敵でも真似できないんじゃない~?」って思った方もいらっしゃる?
確かに版画で作った壁紙はちょっと手に入らないかもしれませんが
今のクロスのカタログから、ちょっとこんなものもありますよっていうところをご紹介いたしましょう
今回はリリカラのカタログから
思いっきり大きな写真でご紹介ですが
いかがでしょう?竹久夢二のシリーズ。
こちらは雪華というシリーズ。
こちらはちょっと版画のあの壁紙にも繋がるような雰囲気です。
レトロな雰囲気、いいなぁ、と思われる方におススメの壁紙です。
同じようにちょっと雰囲気のあるクロスを使う例はさまざま。
このブログで追ってご紹介させていただこうと思います。
次回をお楽しみに