近頃お客様からいただくお電話の中でかなり鮮烈だったのは
ガスコンロに関するものでした。
(筆者のキッチン:リフォーム後の綺麗な時)
ガスコンロ、毎日の生活にばっちり密着してますから
いろいろと事件(?)が起きます。
今までよくあるのは
「初めて点けようとしたら点火しない!」
↓
鍋とかフライパンを置いてからつけてみてくださいね~
↓
「そうなの?ちょっと待って!あ!つきました!」
「それにしても面倒ね~、何かおかなくちゃ点かないの?!」
↓
「すみませーん、最近はそういう機能がついてるんですよ」
それからこれは以前にも記事にしましたが電池切れの「点火しない」
マンガン電池ではすぐなくなるので新品のアルカリ電池にしていただいて
一件落着
で、こないだの鮮烈なのが
「魚焼のグリルが点火しない!」
「まだキッチンリフォームして1年ちょっとなのになんで壊れるの!」というもの。
調べると実際には3年以上。
どうやらお客様は大の魚好きらしく毎日グリルで魚を焼いているんだそうです。
グリルの調子が悪いので魚焼の網を買ってきて
上のコンロの方で焼こうとしたら「勝手に火が弱まったり消えたりする!」
「どうしてこんなコンロなの!前はこんなことなかった!」
そうなんですよね~
魚焼のグリルが点火しないのはメーカーのメンテに出すしかないとして
「勝手に火が消えたり弱まったりする」っていうのは
各メーカーで頑張ってそういう機能を付けたから。
ある程度、その機能を無効にする方法はあるのですが
立ち消え安全装置や加熱しすぎの安全装置は機能します。
「そんなもん、無くったってもう何十年も使ってきて事故も火事も起きていません!!」って
お客様のお怒りは鎮まりませんが
火事の原因の第2位はガスコンロからの出火だったんです。
(1位は放火もしくは放火の疑い)
それで平成20年10月から法律で家庭用ガスコンロの全口について
「調理油過熱防止装置」と「立ち消え安全装置」をつけることが義務化されました。
法律で義務化されている以上
「こんなコンロ我が家にはいりません!余計な装置はいらないわ!」って
どんなに怒られても
私たちにはどうしようもないんですよね~
「もう50年はやってきていて、一度も火事なんか起こしてませんから!」って
そりゃそうでしょうけど・・・もし火事の火元になったりしたら??
「ごめんなさい」だけではすみませんものね。
大風の時で、先日の新潟の火災みたいに延焼したりしたら大変です。
だからこその「転ばぬ先の杖」
大切な大切な安全装置なんですよ。
使い方さえマスターしてしまえば昔のガスコンロなんかの数倍も使い勝手が良くて
お料理の失敗も防いでくれます。
「昔のコンロが簡単で良かった」と嘆きたい気持ちもわかりますが
「私もみんなも守ってくれるコンロなんだ」と気持ちをチェンジして
新しい機能を使いこなしましょう!
がんばって~