「音みる(音のみるふぃ~ゆ)」ブログ...♪

100名を超える音楽教室「音のみるふぃ~ゆ」のレッスンノート。また3人娘の子育て日記。

ある日のレッスン風景14

2005年10月18日 | ある日のレッスン風景
 しとしとと降る雨の中、5人兄弟さんのおけいこ。 (そのうち4人がピアノを習っています。そして、控え(?)の5人目の1歳くんもやる気は充分。待つばかり。。)

ようやく恋華ちゃんの発表会の曲が決まった。ポピュラーがいい、知ってるクラシックがいい、と右往左往しながら、楽譜も3曲渡してどれも「う~ん...」。どれもしっくりいかなかったらしく、今日渡したのは少し弾き応えのあるクラシック。その前に、これは?と言って私がポロロンと鳴らした曲を、そばにいらしたお母さまは「これは、○○っぽいんじゃない?いいよ、とても。」とおっしゃっていたけど、それにも「う~ん.. 」。次々と別の候補曲を弾いていき、「2番目のやつ。あれはおもしろそう。」と、つぶやいていたのを聞き漏らさずに、「よしっ!決まり!」。

発表会の曲選びは難しいんです。そして、とても楽しいんだけれど。 本番でぴたっ!と当てはまった時は、やはり嬉しいですね。クラシックのみならず、小さい時に弾いてもらいたい曲はたくさんあります。どれも、技を競い合うようなものではなく、本当にみんなそれぞれのその時期に合った曲をセレクトしようと思っています。

去年、ある演奏会に出させて頂いた時に、別の先生のお子さんで6年生の女の子がとても上手に「貴婦人の乗馬」を弾いていました。踊るようにリズミカル、そして後半のスケールもこぼれ落とす事のないきっちりとした演奏に、そしてすみずみからこの曲大好き!と伝わってくる演奏に感激したものです。6年生でブルグミュラ-は、決して早くはないけれど、これだけ完成度の高い「貴婦人の乗馬」を聴かせてくれるのなら、きっと将来とっても上手になるのだろうな、と感じました。後で伺ったら、やはり大好きな曲で、ステージの上でどうしても弾いてみたい、という事で、本来は大人中心の演奏会でしたが、せっかくだから弾かせる事にした、とおっしゃってました。

ピアノは、「弾きたい!」と思わない限りは、「伝える演奏」にはなりません。でも「この曲大好き!」という気持ちは、予想以上に、聴いてる人の心に響くのです。テクニックがすごくても、驚かせる事はできるけど、気持ちが入ってなければ、自分も感動できない、楽しくない。
どうせなら
この曲弾けて、よかったな、ピアノやってて良かったな、とステージの上で思えるくらいの1曲、探してあげたいなぁ。

コメント (4)
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