夢とかよりも、って話。
私は、小さい頃から音楽は好きであった。
かといって、音楽家になれるとは思っていなかったし、極度の緊張しいだし、
でも教える事は好きだったから、
ピアノ講師になる事はおのずとしっくりくる、というだけで、それが憧れる職業、ではなかった。
夢を持つって言うのは、何が好きかを探るとか、そんな大それたことじゃなくて、
例えば、好きなことでいえば私は絵を描くのも好きだったし、歌を歌うのも好きだったし、そう考えると漫画家にも憧れたし、歌手になりたくて、オーディションを受けたこともあるのだ。ひと時はモデル業にも、憧れモデル事務所に所属した。
そんな風にチャレンジしてはみるが、次が動かないのだ、全てが自然に流れていかない感覚。
あれもこれも欲張る方なので、果敢にチャレンジして、でも、心もとない感じ。
それで、結局長続きしなかった。
若かったから、自分で自分を探るチャンスは全て生かしたほうがいいと思って、動いてはみたが。
あ、いや、
「若かったから」はいらないかも。
昨年の私は、その若い時と同じように、もっと別に何か違う事もできるかもしれないぞと思って、いろいろ動いたりしてみたのだ。
そう、でも、次につながっていかないあの感触、、じわじわと思い出し、結果、やっぱり「しっくり来なくて」戻ってきた。
私は、ピアノしか弾いてこなかったから、それしかできない。
教えていると、次から次と自分がやりたいことがひらめく→思いつく→やってみる→楽しい→で、結果、出会いにつながる→そこから数々のご縁があり、生かされている感触となる。
だから、、「夢を持って」とかじゃなくってさ、
もっと日常的に転がってる何かでいいんじゃないかなぁって思ってる。
この前、このブログを読み返していたら、15年前の話で、長女が無類の洋服好きで、おしゃればかりしているという記事を見つけた。
彼女は今、アパレルで働いているが、それもまた自然に道が開けていった。
彼女がそれに決めるまで、紆余曲折あったが、たどり着いたところがそこだとわかると、身内中が納得し、やっぱりね、おしゃれ好きだったもんね、で落ち着いた。
「小さい頃からそればかりやってたもんね」
と。結局ね。
着地が決まるまでは、悩みながらもいろんな職種を経験している彼女を見て、職種が変わる度に、周りも、そうなんだね、なら、きっとその道の方が合ってるね、なんて好き勝手に言ったり思って、周りはいろいろ言うわけなんだけど。
結局、彼女も、今の職を選んだのは、しっくりきたから、という理由。
だから、中学、高校生の生徒さん達が、よく将来のことで悩んで打ち明けてくれたりするのだけど、何か好きなことを見つけたら?
じゃなくて、日常の中でよくやってることで、苦にならない何かで、仕事にできないのか探して、それをやってみたら??とかって、
とても現実的なことをアドバイスする私です。
なんか、、毎日の事だけだって精一杯なのに、進路を決めなさい、あれしろこれしろって大人に言われて大変だなぁって、
先日もつい思ったので、ここに書きました。