なんとなくはじめました(つれづれなるままに)

日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくります。

とある落語会で

2011年05月21日 11時23分01秒 | なんとなくの日常
とある落語会に行ってきました。

その落語会はチャリティの落語会で、入場料は無料。

その代わり、入場時に、東日本大震災の被災地への募金をお願いしたい、というものでした。


席は全席自由席。人気の噺家さんが出られる落語会なので、早めに会場に着き、比較的前のほうに座ることができました。

と、しばらくすると、高齢の一人客が後からやってきて、ワタクシの近くの席に座りました。

しきりに不満げな声であたりの人に話しかけてくるので、その声が間接的にワタクシの耳にも届いてきます。


「無料の落語会だというから来てみたら、募金を強制するんだ。募金なんて強制するもんじゃないのにおかしいじゃないか」

「関係者席が前にあるけど、関係者ってのは、ふつう後ろのほうに席をつくるもんじゃないのか?

(この日の落語会は、会場の前列の一角に関係者席が設けてありました)

耳が遠いから前のほうに座りたいのに・・・、なんで前の席に座れないのか?」

(そのわりには、自由席なのにゆっくりした時間にいらしたような・・・)


その方の座った席は、それほど後方の席でもないのですが、それでももっと前のほうに座りたいようで、終始不満げです。


いろいろな考えの方がいます。

お客様は神様、というけれど、八百万の神様がいらっしゃる日本のこと、

神様にもいろいろな神様がいるということです。


チャリティ、というと聞こえはいいけれど、無料、ということは、時に、こういう方をひきつけてしまうのですね。

おそらく、こういうお客様は、

「少しでも募金すれば、タダで落語を見られる(あるいはタダだから募金しなくてもいい)」

と考えるのでしょう。

催された落語会も、そういう趣旨からなのか、ふだん催される落語会とは違う雰囲気がありました。



さて、ここからは一観客としての勝手な意見、


催す側の都合もあるのでしょうが、個人的には有料にしても良かったのでは、思っています。

やはりチャリティ、という趣旨から、募金していただくのが前提となるので、そういう意思のない方にはご遠慮いただいたほうがいいと思います。。

そして、その有料のチケット代の中から、一部を募金として寄付することにすればよかったのではないかな、と。


とはいえ、この日の落語会は盛況のうちに終了しました。

くだんの方も、時折声をあげて笑い、満足して帰ったようでした。

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