ひとりごと

ほっとひと息、心がなごむひとりごと

ゆめ風であいましょう イン 東京♪

2015-01-21 10:17:48 | Weblog
昨夜、熊谷の友人Mさん、くまちゃんと共に、渋谷の文化総合センター・伝承ホールで開催された「第10回 ゆめ風であいましょう」に行ってきました。

夕方少し早目に待ち合わせ、会場近くの某ショッピングビル内にある、老舗のロシア料理店Rで、軽くお食事♪
子どもの頃、父や母に連れられ、初めてロシア料理や「ロシアンティー」をいただいたことが懐かしく思い出され、このビルも49年の歴史に幕を閉じるとかで、また「懐かしい渋谷」の風景が消えてしまうことが寂しくもありました。 亡き母は、渋谷の女学校に通っておりまして「あの頃はホントに谷だったのよ~!」とよく話していたっけ。
今日のコンサートのタイトルが「少年期は戦争だった」というもので、母が良く話してくれていた戦時の女学生時代のことも、ついつい思い出していました。

ポカポカと身体が温まったところで、会場へ。

「ゆめ風であいましょう」は、20年前の阪神淡路大震災の時に立ち上がった、「ゆめ風基金」・・・被災障害者支援の「NPO法人ゆめ風」http;//yumekaze.in.coocan.jp/主催のトーク&コンサート。
出演は、呼びかけ人代表の小室等さん、発足時から10年間代表をしていらして現在は“権(ごん)代表”の永六輔さん、賛同者の詩人、谷川俊太郎さんでした。

第一部は「少年期は戦争だった」というタイトルのトーク。小室さんの司会で、NPO代表の後藤一二さんも加わって、それぞれの立場での戦争体験を語ってくださいました。「生の声」で語られる具体的なことがら、個々の心象など、貴重な言葉の数々・・・「戦争」というものの実態を改めて考えさせられました。時おり涙で声を詰まらせて語られる永さんの実体験には胸が熱くなりました。

ユーモアも散りばめて語られるお話に引き込まれているうちに、あっというまに第一部が終わり、第二部は、永六輔さん、谷川俊太郎さんがお一人ずつ登場されて、小室等さんとお嬢さんの演奏と歌とおしゃべり♪

永六輔さんの作詞された歌・・・「夢であいましょう」「遠くへいきたい」「見上げてごらん夜の星を」「上を向いて歩こう」など客席の私たちも一緒に歌い、そして、現在パーキンソン病のリハビリをされている永さんが手話で歌ってくださいました。その身体全体から伝わってくるものに涙が溢れそうになりながら、幼い時から口ずさんだ懐かしい歌に、たくさんの素敵な詩に改めて、素直に感謝の気持ちでいっぱいになってしまいました!

谷川俊太郎さんは、自作の詩や永さんの詩、茨木のり子さんの詩(これも、母の愛読書であり懐かしかった・・・!)を朗読してくださって、「言葉」の持つ力に勇気をもらいました。
近々、幼児向けの絵本になるそうですが、できたてホヤホヤの谷川さんの詩「戦争しない」も朗読してくださったのですが、幼児に向けてのやさしい言葉の並びの中に「戦争」というものの「正体」が描かれていて、深く頷いてしまいました!! 絵本になる日が楽しみです!!

最後に谷川さんと永さんの合作の詩に小室さんが曲をつけた「ゆめ風の応援歌」2曲・・・「風と夢」「伝えてください」も歌われて、温かなコンサートの幕がおりました。


笑ったり涙したりの、密度の濃い2時間があっという間に過ぎてしまって、その温かい余韻に浸りながら帰路につきました。
皆さんのお話、歌の中にしっかりと込められた思い・・・今のこの危うい世の中にあって「戦争はNO!」「上から目線ではなく、弱い立場からの声を大切にできる社会を!」というメッセージ、しっかり受け取りました!! 
バス停から我が家まで、夜空には北斗七星、オリオン座、スバルまで輝いていて・・・「見上げてごらん夜の星を・・・♪」また口ずさんでしまいました


「ゆめ風基金」は、阪神淡路大震災から、これまでに日本国内はもとより、トルコやアフガニスタン、パキスタン、ミャンマー、フィリピン、中国など海外の被災者のための救援活動などにも届け続けてこられて、4年前の東北関東大震災の時には全ての基金を届けられ、またこれからも一歩ずつの基金を募っていかれるそうです。
災害が起こった時に「ことごとく後回しにされてきた立場だった」障害者の皆さんがあの阪神の大震災の時に、寒さに震える地域の方たちに「日頃のご恩返し」といち早く炊き出しをおこなったりした、その心意気に押されて立ち上がったという「ゆめ基金」、20年間のさまざまな取り組みに頭が下がりますし、私もほんの少しでも協力していきたいと思います!
人の心の温かさが、優しさが何よりも価値あることと信じて「ゆめ風」が広く広く吹いてくれますように!!

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