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オノマトペについて考えました

2024年06月20日 | 考える ひとしずく

 6月の頭は雨の日が多く、イメージ通りの梅雨になるのかと思いきや…カンカン照りの日が続いたり、猛烈な雨になったり 昭和の頃のような「梅雨」にはならない模様です。

 まずは、今のところウォーキングは続いています 読んでくださっているみなさんの中には「いつまで続くかな?」「まだ続いてるかな?」と、気にしてくださっている方もおいでになる、でしょうか?
 おかげ様で、5月20日にスタートしたので、めでたく1ケ月は続きました
痩せたい、という切実な思いで始めたわけではないものの、さすがにひと月続けば「少しくらいは体重は減ったかな?」と思い、体重計に乗るのですが… じつは全く変わらず むしろ、増えているような日もあり、ちょっぴり悲しく感じる日があるのは事実です 
 でもね、とても楽しんでいます。今朝は、公園の横の道を歩いていると、2匹のアリが一生懸命、小さな白くて四角い欠片を運んでいるのを見ました。立ち止まって見たわけではないので、何を運んでいたのか?までは確認しませんでしたが… 何だったのでしょうねえ。その様子を見た後は、ずっと児童文学の作家になった気分で、アリさん2匹の会話を考えたものです。「ヨイショ、ヨイショ。大丈夫?」「大丈夫、大丈夫。君は?」「ボクも大丈夫。でも、まだまだ巣までは遠い、よねえ…」「うん、がんばらなきゃ。せっかくこんなご馳走を見つけたんだもの」「そうそう!きゃー、おばさんが近づいてきたよ。ボク達、踏んずけたりしないかな」「おー、おばさん、ボク達に気づいてくれたみたいだ」「おばさん、ありがとう それっ、がんばるぞ!ヨイショ、ヨイショ

 最近は、おまわりさん達だけではなく、よく顔を合せる人達と「おはようございます」と声をかけあうことも増え、いろいろな発見やフフフの思いが楽しく、もう「雨が降っていれば歩かなくても良いのになあ…」などと、ネガティブなことは思わなくなりましたよ。

 さてさて。
みなさんは「オノマトペ」という言葉をご存知でしょうか?
これも、朝のウォーキング中に仕入れた知識です ウォーキングのコース上に、この言葉が書かれてあるところがあり、ずっと気になって「オノマトペ???」読みながら歩いていたのですが、先日、やっと別の機会にこの「オノマトペ」の展示スペースに行ってみました
 オノマトペとは「擬音語、擬態語」のことを言うのだそうです。オノマトペという音はフランス語だそうで、英語ではonomatopoeia。語源は古代ギリシア語の「オノマトペイア」で、「語を創ること」「名付け」という意味だそうです。
 このオノマトペは、日本語には約4500個もあって、世界の中でも、日本語にはオノマトペが非常に多いのだそうですよ

 私が年長さんのクラスで使っていたペーパーに、まさにその「オノマトペ」に関するものがありました。
 それは、雨が降っている絵が描いてあるペーパーです。1枚のペーパーに絵が3つ。その3つは、見てすぐに「降っている雨量が違う様子」が描かれています。①雨が降り出してすぐ。②傘をさした方が良いけれど、もしささなかったとしても、びしょ濡れにはならない程度。③かなりの量の雨。
 私は、年長さん達にその絵を見せて、「これって、どんな絵かな?」とたずねる、というカリキュラムでした。①は、雨が降り出して間もない、ということを言って欲しく、②は、雨が降っていて、傘をささないと濡れてしまう、というようなことが言えたら良いな、というもの。③は、かなりの量の雨が降っているということを認識して欲しい、というもので、私は重ねて「どんな風に雨が降ってるかな?」と①②③それぞれの絵を指さしてたずねます。
 なので、①は「ポツポツ」、②は「しとしと」、③は「ザーザー」という言葉で雨の状態を表現出来れば完璧、100点、です
 つまり、このカリキュラムの意図は、「その状況を理解し、その上で豊かに表現できるかどうか?」を見るものです。
 子どもの周りの大人が、日頃から表現を豊かに話すことを意識していれば、たとえ5,6歳児であっても、自然に言語力が高く、表現も豊かになるものですからね

 私は「日本語が世界の言語の中でも、オノマトペの多い言語である」ということに深く興味を持ちました
 インターネットで調べてみると、日本語は比較的「一つの行動を表す動詞が少ない言語」なのだそうです。なので、その動詞を補うために、擬音や擬態の言葉が発達したのだそうです。なるほど…なるほど…
 例えば「みる」という動詞で考えてみると… パッと目に入ってくる程度なのか?じっと見るのか?長い時間、意識的にみるのか?「みる」だけではわかりませんね。これが英語であれば「see」「look」「watch」という3つの動詞によって、状況別に使い分けをします。
 「みる」を補うオノマトペ。パッとみる、サッとみる、じっーと見る、じろじろ見る、しげしげ見る、etc.  ありますねえ、確かに「みる」にくっつけるだけで、どんなふうにみるのか?がよくわかるようになります 本当に面白いなあ、と思いました。
 こんなことを考えて、ここのところ、ずっと時間を過ごしています。何かあるたびに、自分の中で様々な「オノマトペ」を頭に思い起こしたりして…
 
 そんな時、むかーし昔に録画した、私の大好きなBSのグレートネイチャーという番組を久しぶりに見ました 未開の大地、太古から今も変わらず「想像もつかない箇所から水が湧き出ている」という場面が映った時、「おー、すごいですねえ。滔滔(とうとう)と水が湧き出ています」と、その番組のコーディネーターが言われました。「???」と違和感を覚えました。
 きっと、その光景の不思議さにあまりに感動し、思わず口から出てしまった言葉が「とうとう」だった、のでしょう。
 調べてみると、「滔々(とうとう)と」の意味は、水や、人の話などが、淀みなくどんどん流れている様子のこと。はてしなく広い様、とありました。なので、この番組の水が湧き出る光景では、滔々ではなく「こんこんと水が湧きだしています」という表現のほうが、より正確だったのでは、と思った時間でした。いやいや、オノマトペのことをずっと考えていなければ、きっと聞き流したのだと思うのですが

 犬がワンワン鳴く、ネコがニャーニャー鳴く、雨がザーザー降る、というような「音や声、それの聞こえ方を言葉にした「擬音語」は、幼い頃から頻繁に使います。
 それに対し、音や声を直接表すのではなく、「物や人の様子、心の動きなど、実際には聞こえないことの様子を表す擬態語」のほうは、とても奥が深いですね
 
 いずれにしても、せっかく日本人に生まれたのであれば、外国語だけに目をやるのではなく、奥の深い母国語を、興味を持って学び、豊かな表現力を身に付けたいものだ…と、あらためて感じました。
 みなさんは、いくつくらい、オノマトペ、思い出せますか?
「にっこり」笑う、「クスっ」と笑う、「しくしく」泣く、「エンエン」泣く、「わーわー」騒ぐ、「キンキン」に冷えている、「カチンコチン」に凍っている、筋肉「りゅうりゅう」、「ガリガリ」に痩せている、お腹が「パンパン」、お腹「ぺこぺこ」・・・etc. etc.
 考えていると楽しいでしょう?


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