クラブ・マナーズニュース

マナーズを巣立たれたみなさま、縁者のみなさまとつながっていたい!そんな私が月3回「0」の付く日にブログをアップします!

ちょっと「内緒」のお話

2021年05月10日 | その他

 GWも終わりましたね。去年のGW中は、東京もまさに「死んだような町」で、テレビをつけるとニュースではロックダウンされ、医療崩壊しているヨーロッパの国々の様子が盛んに流れていました 確かに緊急事態宣言下にはあったものの、野戦病院のようになっているテレビの中の映像は「遠い国の出来事」として目に映っていた・・・あれから1年。あの映像と日本の医療現場とは、それほど大きな違いがないようです。悪夢ですね・・・一日も早く、若い人達のワクチン接種が始まりますように

 さて、今日はちょっと「内緒」のお話を。
なーんて、内緒と言いながらも、その内緒をここに書くだけで、すでに「内緒」ではなくなっているのですが、はっはっは
 あのね、今日、私の「部分義歯」が出来上がりました 義歯、そう、入れ歯です。
私は40歳台までに、上下4本の親知らずを抜いてしまっています。今回の部分義歯というのは、歯科的に言えば「右下の6番と7番」に当たる歯です。


 私の両親は、まーーーーったく歯や歯磨きに頓着しない人でした。ですので、お恥ずかしながら私は結婚するまで、「夜の歯磨き」の習慣はゼロ。
 子どもの頃は、ひどい日は朝も慌ただしくて歯を磨かずに登校する・・・なんてことさえありましたが、それでも親に叱られることはありませんでした そんなふうに親のせいにするのは良くはありませんが(亡くなった人に口はありませんからね)、私が小学校時代の1960年代は、そろそろ日本でもかなり本格的に「歯を大切にする」という習慣が当然の教育、家庭での躾の一部として定着してきつつある時代だったのですが、私の家庭は完全な外野のようでした
 それでも、不思議なのですよ。父方の叔父や叔母は、ろくに子どもの頃から(多分、今でも)歯磨きもしていないのに、虫歯一つなく、歯周病でもありません 残念ながら、父は50代になると酷い歯周病となり、すべての歯を失って総入れ歯になっていましたが、どうも私は父の遺伝子を受け継いだようで・・・
 ちなみに、私の母も歯磨きは朝1回だけ。それも10秒程度の歯磨き。それでも、なくなる89歳まですべて自分の歯だったのです。ということで、私がもし母に似れば、子どもの頃にまともな歯磨きの習慣が無くても、母同様、良い歯質だったのでしょうが、幸か不幸か父親似です。
 40代、私が大の仲良しの歯科医、Mちゃんの本気の叱咤激励と時間をかけた最先端の治療が無ければ、父と同じように、今の私は「総入れ歯」だったことでしょう

 当時、仲良しMちゃんは、まだ大学病院に勤務。現在は、マナーズの教室の目と鼻の先で開業医として活躍されていますが、私の40代の頃は大学で教鞭をとりながら、歯根治療の専門家として多くの患者さん達を診ていた先生で、私も患者の一人となりました。
 その後、私は1本の歯も失うことなく、あの手この手の根気強い歯根治療、様々な歯科手術で歯周病を克服。私自身がドクターMちゃんの門前の小僧として、歯についてはたくさんを学ばせていただき、その結果、それまでとは対極のように歯を愛しみ、大事にしています
 でも、とうとう先月、右下の一番奥の歯が欠け、翌日にはポロリと取れてしまったのです ポロリと取れた部分はセラミック製の歯で、私の歯は根っこ(歯根)だけとなって、そのセラミックの歯を支えていたのです。20年ほど前、あまりにひどい歯周病でボロボロんになった歯肉や骨に負担をかけないために、と歯根を2つに分ける手術。私のその歯は根っこだけとなり、満身創痍になりながらも、20年間もがんばって働いてくれていたわけです。言ってみれば、「ポロリと取れた」というのは、骨で例えれば疲労骨折、でしょうかね。
 Mちゃんのご主人様は、大学病院の補綴科(ほてつか)で同じく勤務をされていた義歯のオーソリティー Mr.&Mrs.Mの協議の結果、私には「部分義歯かインプラントか」の選択肢がありましたが、私はいろいろと思うところあり、部分義歯を選んだ、という訳です。

 Mちゃんのダンナ様先生は、たとえ「部分」であったとしても「入れ歯」と聞くと私が大いにショックを受けると考え、とても気を遣ってお話をしてくださいましたが、確かに「おー、そうかあ。もう私の歯を救う手は、もう入れ歯とインプラントしか残っていないのかあ・・・」と思うと、本当に子どもの頃からの後悔先に立たず、でした。
 でも、10年前、私が暮らしの不便さを回避すべく、常時、遠近両用のメガネをかけることを決めた時も、メガネを鬱陶しいものとして感じるのではなく、新しいオシャレアイテムとして大喜びしたように、今日からは私の大事な「体の一部」となった部分義歯とも仲良くやっていこうと思います
 今日、歯科医の帰りに、オシャレなタッパー状の容器を買ってきました 夜に部分義歯を取り外し、保管しておくための小さな容器です。メガネのように「楽しむ」ことは出来ませんが、毎日夜には労を労い、大切にします
 帰り際、Mちゃんに「どう?まだ違和感あるでしょう?ぼちぼち慣れていってね」と言ってくれたので、「いやいや、私の大事な『歯』だからね。今度、教室で見せちゃおうかな」と大真面目で言うと、「それは悪趣味だから、止めたほうが良いよー」と苦笑されました。じゃあ、見せない代わりに書いちゃおう・・・と、このブログになりました

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