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I was born to meet JOY

勝手気侭な随想録

 おかしな出来事・食べること・人のこと・時々ART

旅:屋久島「送陽邸」PART2

2009-03-28 09:33:12 | JOURNEY




朝日のあたるテラスで、鹿レバ刺とビールをごちそうになると、

おやっさんは、みんなを宿から車で20分くらいの場所にある

おすすめスポットに連れて行ってくれた。

車からおりて、しばらく山の中を歩くと、そこには今まで見たことも

行ったこともない日本の美しい自然が広がっていた。

森に囲まれたその小川は、幅80mほどもあって、2-3mはある大きな岩が

ごろごろと転がる間を山からのわき水が勢い良く流れて来ているのだ。

私たちは子供のように岩から岩を飛び歩き、送陽邸のバイトくんは

まだ肌寒さの残る5月だというのに、Tシャツのまま泳ぎだしていた。

前々から思い焦がれ、やっとの思いで行き着くことのできた旅の感動もしかりだが、

こんなふうに、思っても見なかった景色との出会いはまた格別な感慨深さがある。

私たちが遊び疲れておやっさんのもとに休みに行くと、

おやっさんは、魚肉ソーセージとビールをご馳走してくれた



メンバーの中でお酒が飲めない人をきっちりと覚えていて
缶コーヒーも用意してくれた

おっとなー

このとき、おやっさんと何を話したのかまるっきり覚えちゃいないが、

東京に帰っておやっさんにお礼状を書いたとき、

おやっさんのような政治家が日本にいればいいのに。。。

と意味不明なコメントを書いたことを覚えている。

おやっさんがあと20歳くらい若くて独身だったら、

確実にあの宿に通っていただろうな

ちなみに、このとき一緒だったメンバーの中に、

あの「負け犬」という言葉を生み出した作家の酒井さんがいて、

東京に帰ってからもしばらく文通(ふるっ)を続けていた。

どちらかというと、文才はわたしの方が上回っていたと思うが

女を見据える力は負けたようだ。



旅:屋久島「送陽邸」

2009-03-23 17:16:22 | JOURNEY
そう言えば、本当は大好きな「旅」というカテゴリーが
私のブログにはなかった。


少し暖かくなってきたせいか、旅心がふつふつとわきだしてきた。


私は一時期 ”島フェチ”と呼ばれるくらいあちこちの島々を旅して歩いた時期がある。

10代に初めて行った島は、フィリピンのセブ島。
現地の人に普通にタガログ語で「サラマッポ!(こんにちは)」と話しかけられた話は有名だ。

この時見た海の美しさは、カルチャーショックと呼ぶに値する。
グアムやハワイなんかの透明度の比ではない。




新婚旅行では、タヒチに行った。
これまた、すごい大自然!



ヌーディストビーチでは、さっきまで朝食を一緒に食べていた
ツアー客の女性が、突如ビーチにスッポンポンでご登場するもんだから

ダンナはニヤニヤ、撮影まで始める始末。

こんなことでもないと、ツアー料金が高く一生行かなかっただろうから
行って良かったなあ。

確か、一泊4万円くらいした水上コテージ♪


ハワイも毎年行ったなあ、、、
オアフ、マウイ、カウアイ、ハワイ島♥

いつか、ハワイ島に住み、日本と往復するライフスタイルも考えた。


でも今、私を呼んでいるのは。。。

そう、屋久島の上屋久町永田いなか浜にある送陽邸



屋久島の信じられない自然の美しさと、本物の日本人のあったかさを教えてもらった。

せっかく屋久島に来たので、推定樹齢7200年の「屋久杉」を見に行こうかと
送陽邸のおやっさんに相談すると、





おやっさんはすかさず、

「やめとけ~」

「え~っ!なんでですかあ~??』

「一日10時間も歩いたら、屋久島嫌いになっちゃうよお~」

「え~っ、10時間も歩くんすかあ~??」

「明日さ、みんなでさ、屋久杉よりいいとこ行くべ」

「まじすか!行きます!行きます!」



翌日、朝食を食べていると、送陽邸の長男が鹿の肝臓を持って現れた。



近くの猟師が屋久鹿を射止めて、さばいたばかりの肝臓をもらってきたのだ。

長男の友人が末期の肝臓がんらしく、これから新鮮な鹿の肝臓をその友達に
持って行くというのだ。(すげえ、インディアンみたい!)

そこへ、おやっさんが現れ、

「みんなにもちょっと。。。」

と、血だらけの肝臓をスライスして

朝食の皿にのっけてくれた。

おまけにおやっさんは、無言で朝からビールをご馳走してくれた。

こんなにまでナチュラルでカッコイイもてなしを今まで受けたことはない。

ゾンビのように口のまわりを血だらけにしながら、とれたての鹿の生レバーとビールを味わった。

全く生臭くない!私の連れは酒も飲めず、生レバーも苦手だったので

この醍醐味は体験できなかったが、酒好き、レバー好きの私には

思っても見ない貴重な経験となった。

そしてこのあと、

世にも美しいまるで天国のような場所に連れていってもらうことになるのだ。

(続く)

ゴリラ

2009-01-16 22:50:35 | JOURNEY




私はゴリラが好きだ。

チンパンジーとオランウータンも好きだ。

彼らは、人間のように進化することを

あえて

選ばずに

生きている崇高な生き物のような気がする。


ゴリラは、ほおづえをついて考え事をしたり、

笑ったりもするらしい。


私の友人が、アフリカで野生のゴリラを

見るツアーに参加したときに、

一緒のグループの小さいおじさんが、

突然おじさんの数倍もある

マウンテンゴリラに抱きかかえられ、

ツアコンのアフリカ人に

危険だからそのままじっとしていろ!と

厳しく注意され、

そのまま2時間あまり、

ゴリラの膝の上で毛づくろいをされていたらしい。(笑)

まあ、交尾とかされなかっただけでも

ラッキーと思うべきなんだろうが。。。


「爆笑問題のニッポンの教養」という番組で、

京都大学のゴリラ研究の世界的権威である山極壽一教授を訪ね、

ゴリラと人の違いについて語り合い、

「ヒトがヒトである理由」に思いを巡らせていた。

驚いたのは、ゴリラとヒトの遺伝子の違いはたった2%に過ぎないらしい。

ゴリラは他の仲間が何を感じているのかあまり考えようとはしないが、

他のゴリラが気になることはなる・・・。

これに対してヒトは他人が何を考えているか

推し量らずにはいられない動物であるという。



ほらね、やっぱり、ゴリラの方が無駄を排除して

生きているような気がしませんか?


私は、ゴリラの他に、イルカも好きなんだけど、

彼らが、動物園のおりの中に閉じ込められて

毛が抜けちゃって、自分のうんこを観客に向けて

投げ飛ばしたり、

水族館で高々とジャンプして輪をくぐらされたり

している映像を見ると

悲しくなるんだよなあ。

確かに、小さい頃、上野動物園で

始めてパンダを見た衝撃は、

忘れられないけど、

大人になると、

彼らが狭い檻の中でどんどん元気がなくなって

死んで行ってしまう姿を思うだけで

動物園や水族館になんか

絶対に行けないのだ。

じゃあ、小料理屋のいけすに

閉じ込められて

注文が入ると

生きながらお造りにされる

魚を

お前、うまい、うまいって言って

食ってんだろ~よ。

と言われればそれまでで、

捕鯨に反対して

日本の捕鯨船に酪酸入りビンを投げつける

アホアホシーシェパードと

一緒になってはいけないいけない

なんて思ってしまって、

今一自分の主張が固まらないのだ。




それにしても、

もともとあまり頭が良くないのに

タケシみたいな発言力を持ちたいがあまり、

熱くなりすぎて自分でも何言ってるか

わからなくなってしまう爆笑問題の田中(背の高い方?)

が、番組の中でめずらしくおとなしく冷静に話ができたのは、

霊長類を研究する山極先生の腕だろうな。

この山極先生がまた素敵なのよね。

穏やかな中に、聡明さと切れの良さが光っていて、

決しておごらず、感情的にならず。

それでもってハンサム♥

ほんとの大人ですな。


こんな霊長類、どっかにいないかな~♪





■爆笑問題のニッポンの教養
http://www.nhk.or.jp/bakumon/previous/20090113.html