選挙民が一番気にするのは、イデオロギーでも選挙公約でもなく、統治能力なのである。
いくら高尚な理論を口にしたところで、肝心の統治能力がなければ、民はそっぽを向く。
いくら甘い選挙公約を口にしたところで、肝心の統治能力がなければ、やはり民はそっぽを向く。
インテリは無矛盾の政治思想に心酔し、世事になれてない人たちは、甘いばらまき公約に夢を見るが、まともな人たちにしてみれば、自らが選ぶ統治者に統治能力のないものを選ぶ人はいまい。
統治者は現実感覚に優れ、統治能力がなければならない。
これはまともな人たちの、まともな政治判断である。
今度の選挙を総括してみよう。
各党ばらまきを口にしたが、ばらまきの根底にあるのは自公民の三党合意に基づいた、消費税増税である。
前にも書いたが、ジェームズ一世は気前がよかった、
宮殿のバルコニーにたち、集まった人民に宝石を投げ与えるほど気前がよかった。
つまり、お友達に恩恵をばらまくのはよいが、その財源は、育児や介護などで、へとへとに疲れたあげく、小泉改革でいつ首を切られるかわからない、大多数の国民が支払う消費税である。
まさに、革命前夜のジェームズ一世の統治によく似ている。
そこに、皇室のスキャンダルをメディアが垂れ流せば、後はどうなるか?
まあ、日本人はそこまで馬鹿ではないが。
外国だったら、あり得ない筋ではないのだ。
まあ、このぐらいにしておこう。
参考までに述べておくが、小選挙区制における、与党と野党の勢力比は、常に3^2:2^2だそうだ。(^は、べき乗を意味する)
おそらく選挙結果も、そうなることであろう。
以上、いけもと。