☆GREEN HEART☆

漫画と本と国府津があれば生きていけるかもしれない「ことは」のブログ。
はじめましての方は「自己紹介」をどうぞ!

小村あゆみさん。MB&hb

2006-10-23 | ■漫画
めずらしく、マーガレット。

小村あゆみさん「ミックスベジタブル」
「将来の夢はすし屋!!」なケーキ屋跡取り「花柚」。
店を継がなければいけないけれど、
面と向って「すし屋になりたい」とはどうしても言えない理由があった。
でも絶対すし屋になりたい!!

「よっしゃ!すし屋の跡取りだまして付き合って、すし屋に嫁入りしちゃえ!」

すし屋を目指す、調理学校に通う「花柚」と、花柚に狙われたすし屋の同級生、「隼人」のトキメキバトルロマン・・

トキメキバトルロマンってなんですか?(知りません。)

もうすぐ4巻がでます。
絵がきれいで好きです。可愛いしかっこいい。
バカだったり、クロかったりして笑いつつ、真剣に夢を追う姿に感動したり。
高校の調理科が舞台なので、調理実習?シーンなどがたくさん出てきます。
鯉のあらい・パエリア・ブリの何か(!)・フルーツタルト・きゅうりの・・・
などなどなど。おいしそうだ。
1巻が、恋愛たっぷりらぶたくさん。大変な調理試験だって愛があれば!
2巻が、え・・・そんな・・・ダーク・・になるかと思いきや、思いきや・・・
3巻が、それぞれの夢に向って再始動!恋愛だって頑張るけどやっぱり夢はすし屋なの!
というあれです。


既読の方にしかワカラナイですが。(ネタバレにはならないです~)
弟が激カワですよね!らぶです。頭こすったり。
そしてこっそりハイブリットベリーの人たちが登場したことにもトキメキを。
あと、私父とらぶ発生かと思いました(笑)父かっこよすぎるよ!
市井ちゃんと松・・・くん(笑)など脇キャラの関係も気になるところです。
「鮨処日向」のメンバーも気になります!

前作、「ハイブリットベリー」(全二巻)は野球漫画。
面白かった。野球漫画が好きなら一応いけるはず・・・。
しかし勧められるのは「ミックスベジタブル」の方・・。
ハイブリットは、打ち切り・・・っぽい感じもあるので。

「ミックスベジタブル」を読んで、
私は自分がSだと初めて気がつきました(どんなカミングアウトだ)

どこが紹介なんだって感じの紹介で、幕を閉じます。。。

酒見賢一さんの『後宮小説』にびっくり。

2006-10-23 | ■さ・た・な行の作家
驚くなかれ。

酒見賢一さんの『後宮小説』とは
時は槐暦元年、腹上死した先帝の後を継いで素乾国の帝王となった槐宗の後宮に田舎娘の銀河が入宮することにあいなった。
物おじしないこの銀河、女大学での奇抜な講義を修めるや、みごと正妃の座を射止めた。
ところが折り悪しく、反乱軍の蜂起が勃発し、銀河は後宮軍隊を組織して反乱軍に立ち向かうはめに…。さて、銀河の運命やいかに。
第一回ファンタジーノベル大賞受賞作。 ((「BOOK」データベースより)

簡単に言うと、「歴史書に基づいた銀河の人生を後宮哲学と共に。」でしょうか。

今回からしばらく、データベースより紹介文をお借りすることにします。
紹介文を考えるのは、実は感想を書くよりも時間がかかるのです。(そうだったのか・・)以下も↓紹介というより単なる感想になってると思います。。


まさか第一回日本ファンタジーのベル大賞受賞作。だったとは・・
やっ知ってたはずなのです。いろんな方のブログで感想を拝見した時に目にしていたはず。しかし自分で見るまで、きちんと認識できなかったようです。
もう期待はこれ以上ないまでに高かったのですが、
これを見たときは、さらにはみ出んばかりの期待でいっぱいに。
ちなみに期待理由は
①いつも言ってる参考にしてるブログ様で絶賛されていたから。
②恩田陸さんの『小説以外』でもご紹介があったから。
③荻原規子さん好きの方がよく勧めてらっしゃるので。
その他、で期待大。一体どんなわくわく歴史ロマンなのか・・・

と思って開いたら、物語開始の言葉が
 
腹上死・・・・・

ボンっと吹っ飛びました。(それはもういろんなものが。)
いろいろなブログの感想で拝見していたとはいえ、
この目で見るまでは、信じまいと思っていたので、噴出してしまった。
内容も・・・!
なんだか想像してたのとは全然違って(笑)
よく考えれば、「後宮物語」なんだから当然なのですが・・
そう後宮物語・・・後宮のお話であり、後宮はどういう方々がいらっしゃって何をするのかというと・・なんといいますかその・・そういうことのやり方ですとか、哲学がですね・・・はい。

しかしP279の答えを聞いたときになぜかちょっと泣きました。真に理を得たり。

感想は一言で言うと、「このセンスに脱帽!」です。
ちょっとにやりとしてしまうような、
それでいて「う~む。深いのぉ」などと思ってしまうような。
歴史書というものを元に、それを前面に押し出していたのがとても好みでした。
読み手の前に傍観者がはいった小説(なんだそりゃ)で、なんともいえぬのらりくらり感があると思います。そこが好きです。
しかも300ページくらい。この薄さでこの内容。

平勝が好きでした。
真野も好きでした(誰?と言われそうだ。)
双槐樹(コリューン)玉遥樹(タミューン)世沙明(セシャーミン)
といった登場人物の名もとても好きでした。(あっあってるかな・・)

銀河は遠子(荻原規子さんの『白鳥異伝』より)だと思って読みました。
いい意味で子どもだけど、悟るとすごい変化がおこる。
でも元にある「心」も忘れない。かっこいいなぁ。
荻原さん好きの方が勧めてらっしゃった意味がわかりました。おススメします。
しかし「腹上死」と「後宮哲学」という言葉を念頭においてから開くとよいでしょう(笑)

これで人生のうちに読んでおかなくてはいけない本がまた一つ消化されました。
次はなんかこう・・生活感に満ちた本が読みたいなぁ。
川上さんか、梨木さんか・・・ライフスタイルブックとか・・高い雑誌でもいい・・。
なんかそういうのが読みたい気分です。



以下蛇足!
実はこれを読み終わる前にこんな記事を書く予定で保存してありました。

近日中に、どうしてもこれの正体を明かさねばなるまい。

雲の向こう 約束の場所

という言葉を見かけるたびに、
いてもたってもいられない感じになります。
懐かしいような・・

そもそもこれはなんなんだろうか。


という記事。(雲の向こう約束の場所は映画?でした。)
この本で解明されました。
というのも、この本のアニメ版の題名が「雲のように風のように」なのです。
で、酒見さんの『後宮小説』の題を初めこのアニメの題と勘違いしていて。
酒見=「雲のように風のように」と。で、必死にそれで暗記していたもんだから、
「雲の向こう約束の場所」という題を見たときになにか懐かしいような変な気分になったようです。よくみれば、「雲」しか一緒じゃないですが・・。
事実とはそんなものよ・・