益田の岩船 奈良県橿原市白橿町8
岡寺駅の西1km 橿原ニュータウンの一角。白橿南小学校の西の丘陵地。白橿近隣公園にある
格子状の溝が刻まれている。この刻みは石の整形のために作られた人工的なもの
東西約11メートル、南北約8メートル、高さ約4.7メートル(北側)の台形状で、東西の側面はほぼ垂直に切り立っている
この溝に1辺1.6メートル深さ1.3メートルの方形の穴が、1.4メートルの間隔を開けて二つくり抜かれている。岩の重さは約160トンと推測され、かつては他から運ばれて来たという説もあったが、現在では最初から今の場所にあったと考えられている。
また、下部には深さ10センチほどの格子状の溝が彫られているが、表面を平にするための加工法と見られる。
有力説 横口式石槨の古墳
横口式石槨の建造途中で石にひびが入っていることが分り放棄されという説。その後別の石を使って完成したものが、岩船から南西へ500メートルほど行ったところにある牽牛子塚古墳であるという。東側の穴と違って、西側の穴には水がたまらない事からも亀裂が入っている事がわかる。現在では最も有力視されている説だが、決定的な証拠は無い。