Adagietto

アダージェット 
大人だって毎日いろんなことを発見し、経験するのだ。
心にのこる 毎日を♪

○ 眠れないのでグチろ・・・・

2008年06月21日 | 日々の断片



なぜか今日は眠れない。金曜日はいつもより早い午後11:40分くらいに帰宅。
明日大事な仕事があるからそのことを考えながらお風呂に入って、ビールを飲んで・・・・。

ここ最近ピアノ教師とはなんだろう・・・とまた思い始めた。

子どものグチを聞きながら、いや・・・聞き流そうと思っても聞き流せない。
彼らも割合深刻だということが最近分かってきた。

現代は地域のコミュニティーで子どもを育てるという習慣がほとんど残っていないから、
ピアノ教師という微妙な立場の人間は、彼らが学校や児童館でないプライヴェートで唯一
それなりの時間を共有して話ができる「おとな」であるらしい。


答えられない質問も多い。
疲れるけどなるべく答えてあげたいってのが人情ってもの。


先週、小学校1年生の女の子が
『どうして人は死ぬのか、どうせ死ぬのに何故生きなければいけないのか』と答えてくれと
言ってきた。
私はとっさに『大人もそう思っている人がいる』みたいなことを答えてみたけど、
全然答えになってなかったらしい。
そして先生は考えたことがあるのか、と聞いてくるので正直に「ない」と答えた。
そう・・・・私はそんな思考回路はないのだ。
私の脳は「なぜ生きるのか」よりも「どう生きていくのか」のほうが支配的なのです。

どうしていいかわからなくなってきたので、
そこらへんにあったらくがき帳の白紙1枚と「カラーペン」と「50色色鉛筆」を
机の上にどさっと置いた。
小学校一年生なので、それらをそろえたら絶対に何か描くだろうと思ったので。
質問攻めの女の子は、お姫様とドレスを描きはじめた。
私はすかさず『この白い紙もいつか絶対になくなるけど、白いままだったらさみしいから
君は絵を描いたでしょっ。死ぬまで真っ白に生きるよりいいだろ。』と言ってみた。
その後、彼女がどう思ったか私は知らない。お迎えがきたので。


毎週ケガをしてくる小学校中学年の女の子。
どうやら現在仲間はずれにもあっているらしい(母親談)
だけどその子は自分でこけたといいはる。
この間も池に突き飛ばされて捻挫したばかり。
ぼ~っとしていたら、人があたってきた時に落ちてしまったと言った。
彼女はどこまで耐えるのか。毎週本当に痛々しい。



出張レッスン先・・・「あんな男、絶対別れてやる!!」と子どもの前で叫びまくる母。
似たもの同士が集まるのか、家には離婚した友達とその子どもが毎日食事も共にしている。
ピアノのレッスン中に母親同士、食事に行ってくると言って出かける。
小学校1年生の小さな男の子は、目にいっぱい涙をためて
「○○君がなにをしたらママは帰ってきてくれる?」と私に訴える。
私はどうやって答えていいのか全然分からない。


「みんな殺したい、っていうか消えてくれたらいいのに」という小6の女の子。
クラス全員ではないけど、ほとんどの人に消えてほしいらしい。
ものすごく勉強のできる顔のかわいい子が、今日こんなことを言うから、
私はまたもやどうしていいか分からなくなったのです。
しかも日曜に家に来てお菓子を食べながら話を聞けとおっしゃる。
日曜まで君たちの顔をみたら私は干からびてしまうよ。
あ~来週どうやって答えよ。誰か教えて。誰か助けて。






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4 コメント

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確かに・・・ (chora)
2008-06-23 21:38:30

kiriさん貴重なご意見感謝しています

一緒に考えるってことが一番大切ですね。
どうしても大人になると、つい子どもに答えを与えないと
っていう何だか分からない心境になってしまうのは反省しないと
いけません。
いちようピアノ教師なので(笑)、ピアノも少しは練習を
してほしいので、限られた時間ですが話をじっくり聞いて、
共に考えたいと思います。

こんな性格なので(笑)かなり子どもにもズバズバ言ってしまう
のですが、「この人の言うことおかしい」って子どもが思えば、
それはそれで一人の人間にとって、自分という人間について
考える機会にもなるのではないかと思っています。
本当に結局、答えようのないことに100%正しい答えなど
ないのですしね

これからも助言&ご指導よろしくお願いします
返信する
新参者ですが (kiri)
2008-06-23 15:49:33
 いつも楽しく拝見しております。今回のテーマについて少し思うところがありまして私見を一つ書きます。

 答えのないものに無理に答えを与えようとすると歪むものだと私は思います。だから無理に答えを与えるのではなく、一緒に同じ問題を考えてあげるくらいがちょうど良いと思います。正しいことを教えても通じるとは限りませんしね。そこが面白いところではあるんですがw

 これからもブログ楽しみにしてます。
返信する
Unknown (Unknown)
2008-06-23 14:57:10
貴重なコメントほんとにありがとうございます。
児童心理学・・・確かに勉強しないといけない時期が
きたように思います。
ピアノ教師は子どもにとって実生活にほとんど関係ないけど、
割と身近にいる大人ってかんじなんでしょうね
微妙な間柄なので、ふと思ったことを口にするのかもしれません。

多く生徒とかかわっていて、人間は絶対死なないと何人かの
生徒が言い張ってます。まさに現代的・・・・。
それよりは「死」について
少しでも考えているのは悪いことではないと思いますが、
本当にavalonさんの言う通り、もう少し明るく希望を持って
ほしいですよね

もう少し前向きに考えれるように、私もその子に協力したいと
思っているのですが、なかなか私のような未熟者では力の及ばない
ことばかりです

でも今週中に大学図書館でも行って、参考になりそうな本を
借りようかな~と思っています
返信する
ピアノ教師 (avalon)
2008-06-21 23:41:08
こんばんは
ん~今宵の記事は、深くそして重いですねぇ
ピアノ教師は、ピアノだけを教えているのだと思っていましたが、どうも、カウンセラーのような雰囲気で、とても大変な仕事なのだぁ。
相手が、小学生だということで、児童心理学も勉強していないといけないみたい。。
肉体的よりも精神的にタフでないと勤まらないですね。
『どうして人は死ぬのか、どうせ死ぬのに何故生きなければいけないのか』
こんな哲学的質問が、小学生1年生から!?
早熟な女の子ですね。
我輩が、「死」について考えたのは、もっと大きくなってからでした。
小学1年で、「死」について思うというのは、
身近で誰かの「死」に直面していたのでしょうか?
どこまで、真剣にその子が、死について思っているのか解かりませんが、小学生なら、夢や希望を話して欲しいですね。
長く書いたわりに、お力になれず残念です。
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