ジェームズ・タレルの作品「オープンフィールド」
以前直島を訪れたとき、南寺のジェームズ・タレルの作品を観た。
暗闇の中でしばらく息をひそめていると、目の前にだんだんと光がみえてくる。
地中美術館の作品は、さらに光を感じられるようにと、
光で満たされた空洞のなかに入っていける。
上下も奥行きもよくわからない空間を歩きながら、からだ全体で光を見る。
照明がない時代、「光」は万物を照らすものだった。
光は、ものを照らし出す媒体でみることはできない。
しかしタレルは、光そのものをみせたいのだ。
この光の空洞に入ると、ドラえもんの道具で導かれたような感じの、
まさに「あなたの知らない世界」といった空間にたたずむことになる。
いろいろ感じる空間だ。
光に満たされ、よくわからない空間に身を置いたという経験の記憶は
どんなふうに私の脳を満たしてくれるだろう。
タレルを見てて思ったことが、まさにそれ〝脳を満たす〟なんです。僕じゃないですよ、作品の案内係の方の脳の事です。
四六時中あの空間にいるんですから、この人たちの日常に何か変化はないのだろうか…なんてことがふと頭をよぎりました。
心理学的に、追跡調査したら面白いかもしれませんね!
僕はその後変化なし。凡人です(笑)
あの光の空間で仕事をしている人って、いったいどんなことが
日常になるんでしょうね。
あの空間が日常ってのはある意味怖いですね(笑)
来る人の驚きを見るのは楽しいいでしょうけど・・・