チャウシンからギョレメの野外博物館に移動してきました。
これから林檎の聖堂に入ります。
なぜ「りんご」の聖堂なのかは、今となっては誰も知りません。
この聖堂の近くにかつてリンゴの木があったからとか、
ドームに描かれた大天使ガブリエルの支えている地球がリンゴに似ているからとか。
いろいろ言われていますけど、
いずれにしてもかわいい名前だからまぁいいじゃないですか。
このドームに描かれた人が噂の大天使ガブリエルさんかしら・・・?
顔の部分は偶像崇拝を禁止するイスラム教徒の手によって削られています。
それにしても、よくこれだけの保存状態を保っているな。
イスラム教徒ってのは微妙に寛容なのかもしれないなぁと思ったり。
キリストの磔刑。
よくこんな岩を聖堂の形に削っていけるものだなぁ。こんなのが何百もあるなんて。
信仰というものはすごいですよね。この林檎の聖堂はアギアソフィア大聖堂の
基本的なプランに一致させているそうです。
最後の晩餐。
保存状態のいいカランルクキリッセ(暗闇の聖堂)のものと似ているので、
すぐに分かるんですが、漆喰がたくさん剥がれていて、
もともと描かれていたカッパドキア独特のベンガラ色?っぽい絵がのぞいています。
こちらはキリストの洗礼。
実は私。ビザンティン美術のキリストの洗礼図像フェチなんです。
いやっ。洗礼図像っていうより、洗礼の図像のヨルダン川のなかにいる
「ヨルダン川の川の精」フェチかな?
川の精って・・・・・おっちゃんやん

なぜビザンティン美術にこの川の精が描かれるようになったかは、
皆様にとってど~~でもいいことでしょうから書きませんが、
大塚美術館にもいっぱいいるのでさがしてくださいね
これはキリストの逮捕でしょうか?なんか縄のつなぎ方が・・・・微妙。
しかし愛すべきビザンティン美術たち。
こんなにおもしろいのに、実際に見ると荘厳なんですよ。
そこが心惹かれ続ける理由のひとつです。
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