よったろーのせーさく日記3

よったろーのせーさく日記からの引き継ぎです。
ちょちょいのよったろーと申します。
改めましてよろしくお願いします。

ファーブラ・フィクタ ルーメン・テネブライ編4話16

2016-05-30 16:53:05 | 日記
 見たことある能力ばかりでも10万もの大群に来られたらたまらない。
 F(怪物ファーブラ・フィクタ)は関係者全てにいっぺんにダメージを与える力を持っているが、キャリア達にその力はない。
 大勢にどっと来られたら、その相手をするのはたまらない。
 下部組織でこれだけの戦力を持っているのだ。
 上位の組織の戦力を考えるとゾッとする。
 そして、その頂点にいる十二匹の怪妖の一匹はどれだけの力を持っているのだろう。
 今のキャリア達では敵わないだろう。
 第一階層の支配者のレベルでこれだ。
 第二階層から第十階層までの支配者はどれだけ凄まじい力を持っているのか皆目検討もつかない。
 だが、そんな先の話を考えていても仕方ない。
 今はこの目の前の敵をどうにかする事だけを考えるべきだ。
 それに、どんなに凄くても、クアンスティータよりは遙かにマシなのだ。
 クアンスティータを相手にする事を考えたら、この幽界の敵との戦いなど、茶番に過ぎない。
 いや、茶番にも満たないレベルだろう。
 ――そう、どんなに辛い戦いの連続だろうと、クアンスティータが誕生した現界で起きているだろう事よりは、ずっと遙かに好転しているのだ。
 今は、その幸運を喜び、この戦いを生き抜こう。
 キャリア達はそう思うのだった。
 これくらいの窮地であれば、クアースリータの誕生から始まって、クアンスティータの誕生を体感した彼女達にとっては絶望感を感じるほどでもない。
 いくらでもこの状況を打破する方法は考えつく。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿