よったろーのせーさく日記3

よったろーのせーさく日記からの引き継ぎです。
ちょちょいのよったろーと申します。
改めましてよろしくお願いします。

ファーブラ・フィクタ ルーメン・テネブライ編4話18

2016-05-30 16:58:40 | 日記
 怪妖 呪業(かいよう じゅごう)――
 キャリア達に立ち塞がったその怪物は元は小さな小動物だった。
 何の小動物だったかは定かではないが、長生きをし、その力に呪いの力を得た。
 幽界の様々な精神エネルギーを取り込み、その身体は肥大していき、元の動物が何だったのかも解らなくなった。
 特に好むのが、人間タイプの業のエネルギーであるという事から【呪業】と呼ばれるようになった。
「ぐぎゃろごろぐろごろっ……」
 何の鳴き声だか解らないうなり声を上げる。
 力の弱い者が聞けば、このうなり声を聞いただけで、発狂死してしまう程の力を秘めている。
「下がってて、今回は私が行く」
 前に出るキャリア。
 いつもであれば、まず、真っ先に前に出るのはフォールだが、キャリアはこの呪業の力を確かめるため、自ら前に出た。
「行けるのか?」
 キャリアの行動にフォールが尋ねる。
「さあ?やって見ないと解らないわ」
 自分でもどうして、戦おうと思ったのか解らないので、返答に困った。
「手伝うかニャン?」
 キャトラが気遣う。

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