よったろーのせーさく日記3

よったろーのせーさく日記からの引き継ぎです。
ちょちょいのよったろーと申します。
改めましてよろしくお願いします。

ファーブラ・フィクタ ルーメン・テネブライ編2話21

2016-05-04 15:52:07 | 日記
 だが、Fの口から聞かされた真実は違っていた。
 圧倒的過ぎるクアンスティータという存在のカリスマ性に惹かれて勝手に組織された集団であるというのが今の認識だ。
 クアンスティータという途轍もなくでかいブランドがもの凄い数のファンを取り込んだ。
 そして、クアンスティータに害する者を処分するために動いている。
 それが、クアンスティータ・ファンクラブだ。
 圧倒的過ぎる名前に群がり、好き勝手やっている連中。
 出来れば関わりたくない集団だ。
 だが、キャリアの【ママ】というイメージとそのクアンスティータ、いや、偽クアンスティータのイメージが重なった。
 本物のクアンスティータとは神話の時代、ニナという名前の魔女が産もうとしたが、産めずに終わったとされている化獣だ。
 なので、クアンスティータを産み落とす母親はニナという名前の女性であるという事になっている。
 対して、偽クアンスティータはどうだろうか?
 【偽者】であるのだから、本物と違い、母親は魔女ニナではない。
 クアンスティータの関係者から正式に偽者と認定されたクアンスティータであり、この偽クアンスティータ達には別に母親に当たる存在が居るはずだ。
 史実によると偽クアンスティータはある時代に突然現れ、勢力を急激に伸ばしていったとされている。
 どのような経緯で生まれたかというのは解っていない。
 解ってはいないが、偽クアンスティータ達にも母親となる存在が居たのではないか?と推測出来る。
 ファーブラ・フィクタ星系で育ったものであれば、母親から生まれていない存在も中にはあるというのが普通の常識としてあるのだが、地球育ちのキャリアにとっては母親とは必ず居るという考えがあった。

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