よったろーのせーさく日記3

よったろーのせーさく日記からの引き継ぎです。
ちょちょいのよったろーと申します。
改めましてよろしくお願いします。

この後の予定

2016-09-25 09:37:12 | 日記
この後の予定ですが、番組を見ていきます。

ちょっと早起きしすぎていますので、途中、眠くなったら、仮眠とかとるかも知れませんが、基本的に番組を見て、今日は終了となります。

今日のブログの更新も、次をラストとさせていただきます。

以上です3

2016-09-25 09:35:21 | 日記
続きです。

今回作った【パンドラ】新説第2章のイラストなどは、新説第3章とかを作った後でまとめて作って、ホームページで公開する予定です。

その前にアクア編が終わったら、今度はひたすら長いウェントス編の第004話のシリーズが始まりますので、当分先かと思いますけどね。

以上です2

2016-09-25 09:34:35 | 日記
来週の日曜日からはまた、【ファーブラ・フィクタ】の作業に戻ります。

次は、アクア編第004-05話の文字入力になりなすね。

8番の化獣(ばけもの)、オリウァンコとの決戦を描く予定ですね。

アクア編の第004話のシリーズはこの第004-05話で完結予定です。

第005話のシリーズはまたの機会にして、今度はイラストパートの作業になりますね。

続きます。

以上です1

2016-09-25 09:32:26 | 日記
以上が、【パンドラ】新説第二章になります。

旧作第二章と同じ名前の登場人物が居ますが、基本的に行動やイベントは完全に異なっています。

少しずつ、仲間が集まってくるという予定にはしていますが、新説第二章ではここまでですね。

新説第三章を作る頃にはまた、内容を忘れている可能性がありますので、読み返してから作業をすると思います。

続きます。

パンドラ新説第二章35

2016-09-25 09:31:50 | 日記
「これで一つ目……」

 これは、呪いの一つが成就した事を意味していた。
 呪いのビスクドール、パンドラ人形に呪いが一つ、込められた事を意味していた。
 どこから現れたのかビスクドールが一体、現れ、大きな紙を回収して消えた。
 後には、綾子の遺体と、最後の一本となった【パンドラの鉛筆】が残されていた。
 もちろん、使い切ったものだ。
 榮一郎は、俊征達に、
「君達に話しておきたい事がある――日本は今、未曾有の危機にある……」
 と神妙な面持ちで言った。
 綾子という友達はもう帰らない。
 後日、自宅の部屋で、首を吊っている山木の遺体も発見された。
 誰も幸福にならない不幸な結末だった。
 パンドラの呪いの恐怖が少しずつ俊征達に忍び寄って来ていた。


続く。

パンドラ新説第二章34

2016-09-25 09:29:53 | 日記
 全身の姿が描かれていたが、まるでアニメーションの様にアップになり、女の胸元までが紙いっぱいの大きさとなる。
 紙に描かれた女の大きな口がぱかぁっと開き、そのまま、駆け込んできた綾子を飲み込んだ。
 もしゃもしゃもしゃ……
 という音がして、紙に描かれた女が綾子を吐きだした。
 吐き出された綾子はそれが綾子だとは解らないくらいにぐしゃぐしゃな状態で出てきた。
 物言わぬ、肉の塊となって出てきてしまった。
 人間を溶かしたらこんな感じになるのでは?と思うようなグロテスクな姿をしていた。
 言われなければ、これが綾子だとは誰も気づかない。
 大きな紙のもとに追いついたが、俊征達は呆然と立ちつくした。
 もう、どうしようもない状態になってしまったからだ。
 当然、絶命している。
 後から追いついた榮一郎も悔しそうに歯噛みする。
 力に慣れなかった事――
 すぐに相談に乗らなかった事を後悔した。
 それをあざ笑うかのような声が響く。

パンドラ新説第二章33

2016-09-25 09:29:24 | 日記
 この保健室であった心霊現象について聞こうと思ったからだ。
 その時、
「ひぃぃぃやぁぁぁぁっ」
 という悲鳴と共に、いつの間にか起きたのか綾子がベッドから飛び起きて、そのまま、保健室の外に駆けだして行った。
 不意を突かれた榮一郎は反応出来なかった。
 榮一郎は、
「まずい、彼女を追うんだ」
 と声をかけた。
 榮一郎は飛び起きた綾子に突き飛ばされて、保健室の椅子に脚をとられてしまったため、出遅れた。
 慌てて綾子を追う俊征達だが、綾子の走り去るスピードは本当に女子か?と思うくらい早かった。
 男子顔負けの猛スピードで廊下を走り去って行く。
 あっという間に引き離されてしまった。
 元々、彼女は足が速く無かったはずだ。
 それだけ、綾子を襲った恐怖が想像以上だったという事になるのだ。
 綾子が走り去った先には、大きな紙がまっていた。
 女生徒を包み込めてしまうくらいな大きな紙だ。
 どこから、そんな紙が?と思うくらいの紙の大きさだった。
 その大きな紙に描かれているのは、髪の長い女の絵だった。

パンドラ新説第二章32

2016-09-25 09:27:13 | 日記
 その時、
「だ、大丈夫?」
 という声と共に俊征が現れた。
 後ろには榮一郎も一緒だ。
 榮一郎は清めの塩を持ち出し、
「悪霊退散」
 と言って、紙に振りかけた。
 すると、紙から
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁっ……」
 という声が響き渡り、燃えだした。
 バチバチバチバチ……
 という音と共に、紙は燃え尽きる。
 香月は、
「お、お化けはどうなったんですか?」
 と初対面の榮一郎に聞いた。
 榮一郎は、
「これは、一部だ。呪いの本体じゃない。本体を探さなくてはならない」
 と言った。
 かなり焦っている表情だった。
 それだけ、事態が深刻な方向に向かって進んでいるようだ。
 榮一郎は、辺りをキョロキョロし、安全を確保すると、
「状況が知りたい――手短に、今まであったことを話してくれ」
 と玲於奈と香月に聞いた。

パンドラ新説第二章31

2016-09-25 09:26:38 | 日記
 直感で何となくわかってしまう。
 これはトリックではない。
 霊の仕業だと――
 だけど、どうしても認めたくないので、香月は、
「よ、幼稚な仕掛けね。解っているのよ。幽霊の正体見たり枯れ尾花ってね。私達が怖がっていると思ったら大間違いよ」
 と精一杯の虚勢を張る。
 だが、内心は漏らしそうなくらい怖かった。
 そんな玲於奈達の気持ちをあざ笑うかの様に、
「うふふふふふふふふふ……」
 という笑いが木霊する。
 保健室ではあり得ないくらいの反響音だ。
 それが、玲於奈達を更なる恐怖に駆り立てる。
 香月が、
「やめなさいって言ってるでしょ」
 と言うが涙目になっている。
 今すぐに逃げ出したい気持ちを必死で堪えている。
 このまま逃げ出せば、綾子の命がないかも知れない。
 そう考えると、どうしても逃げ出せなかった。
 カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ……
 歯がカチカチなる。
 震えが抑えられない。
 怖い。
 怖くてたまらない。
 助けて。
 助けて俊君――
 玲於奈は心の中で叫んだ。

パンドラ新説第二章30

2016-09-25 09:24:28 | 日記
 香月は、
「誰、誰なの?趣味が悪いわよ。で、出てきなさい」
 と言った。
 香月は習い事で空手もやっている。
 騙そうと思って居た人間が出てきたらお仕置きしてやろうと思った。
 だが、その思惑は通らない。
 誰も出てこないからだ。
 玲於奈は、
「ひ、人を呼ぶわよ。悪戯じゃすまされなくなるよ」
 と言った。
 早く、この恐怖から解放されたいと思って絞り出した言葉だ。
 これはドッキリじゃなければ、悪い夢だ。
 そんな事を考える玲於奈と香月に絶望が飛来する。
 ひらひらと保健室の天井近くを浮いているものがある。
 紙だ。
 恐らく、さっきの紙だ。
 だが、ここは保健室。
 風など吹くはずがない。
 紐か何かで吊して霊の仕業に見せかけてと一瞬、思うが、肝心の紐が見あたらない。
 じゃあ、手品だ。
 マジックで私達を脅かそうとしているんだ――そう思いたいが、紙の動きがあまりにも不自然だった。
 仕掛けか何かがあったとして、あんなにひらひらと不自然に動くものなんだろうか?
 最新の科学はそこまで発展して――などと悪霊を否定する理由を探すが、全て悉く否定される。

パンドラ新説第二章29

2016-09-25 09:23:53 | 日記
 香月は、
「あれ?」
 と言った。
 有るべき物が無かったからだ。
 さっきまでそこに置いてあった不気味な絵の事だ。
 玲於奈も
「ななな、何で無いの?」
 と怯えた口調で言った。
 香月は、出来るだけ平静を保ち、
「こ、これはドッキリよ。私達を脅かそうと思って仕掛けたのよ。私達がドアを閉めた時、そっと回収しただけよ」
 と言った。
 これは、自分で心霊現象ではないという事を確認しようとしている行動だった。
 そんな時、女の声で、
「みぃつけたぁ~っ」
 という声が保健室に響いた。
 玲於奈と香月は、
「「きゃぁ~っ」」
 と叫んだ。
 ついに恐怖が口から出たのだ。

パンドラ新説第二章28

2016-09-25 09:21:58 | 日記
 保健室の入り口の床に無造作に置かれた紙を見つけたからだ。
 女の絵が描かれた紙だった。
 その女の絵は不気味な笑顔で、保健室の中をのぞき込んでいるように見えた。
 思わず、バッとドアを閉める。
 香月は、
「み、見た?」
 と玲於奈に聞いてみた。
 玲於奈はコクコク頷き、
「う、うん……見た」
 と答えた。
 身体の奥底から震え上がる二人。
 キャーっと叫びたかったが、声が出ない。
 恐怖を通り越して腰が抜けてしまった。
 再び沈黙が支配する。
 玲於奈と香月は出来るだけ冷静に考えた。
 そうだ、これは悪戯だ。
 誰かがそっと、床に置いたんだ。
 私達を怖がらせようと思って――
 そう分析して、再び、ドアを開ける。
 今度はそぉ~っとだ。
 慎重に慎重にそぉ~っと開ける。

パンドラ新説第二章27

2016-09-25 09:21:18 | 日記
 今の時間だと、昼休みに入った頃だろうか?
 教室で騒いでいる声が聞こえてもおかしくないはずなのに、不思議と聞こえてこない。
 まるで、この保健室だけ、孤立してしまったかのようだ。
 玲於奈も、
「あの……空いてますよ。どなたですか?」
 と声をかけるがやはり返事がない。
 いたずらか?とも思ったが、再び、
 コンコンコン……
 という音がした。
 どうやら空けたくても空けられない事情があるのかも知れない。
 顔を見合わせそう考えた二人は、保健室の入り口のドアを開けた。
 香月は、
「どちら様ですか?」
 と言ったが、誰も保健室の入り口には立っていない。
 やはり、いたずらだったのか?と思って、首を傾げ、ドアを閉めようとした時、隣にいた玲於奈が、
「か、かづちゃん……あれ……」
 と震えながら声を発した。
 香月は、
「な、何?どうしたの玲於……」
 と言いかけ、ハッとなった。

パンドラ新説第二章26

2016-09-25 09:19:05 | 日記
 しばらく時が経った。
 俊征はようやく榮一郎を捕まえ、事情を話していた。
 それを聞いた榮一郎は、
「そうか、ゴメン。ほったらかしにしすぎた。すぐに行こう。案内してくれ」
 と言った。
 俊征は、
「こ、こっちです。榮一郎さん」
 と案内を開始した。
 そのころ、保健室では――
 コンコンコン……
 誰だろう?
 保健室のドアをノックする音がした。
 保険の先生?
 いや、違う。
 保険の先生は担任が、急病だと言っていた。
 代わりの先生が来ても良いはずなのに、来なかった。
 香月は、
「誰ですか?」
 とドアの向こうに向けて声をかけた。
 だが、返事はない。
 シーンという音だけが響いていた。