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8月17日放送のNHK時論公論「米軍機密文書情報流出の衝撃」を視聴して

2010年08月18日 16時03分35秒 | Weblog
昨日(8月17日)放送のNHK時論公論「米軍機密文書情報流出の衝撃」を視聴した。
旧ソ連、南アジア担当の山内聡彦解説員が上手くまとめられていました。
内容としてはイラク戦争でヘリコプターからイラクの一般住民に対して
無差別攻撃をインターネット上で内部告発したことで有名なWikiLeaksが
2010年7月25日にアフガニスタン戦争の米軍機密文書7万6000件をネットを
通じて内部告発したことと、それにより判った新事実と今後のオバマ政権の
運営への影響について簡潔にまとめられていました。

まず、WikipediaでWikiLeaksに関する解説を調べてみましたのでそちらを
ご覧ください。

今回内部告発された米軍の機密文書は2004年1月から2009年12月までの米軍の
任務報告書であり、これらから下記の4つの新事実が判った。
 1)大勢の住民が戦争の犠牲になっていること
 2)米特殊部隊が タリバン・アルカイダを拘束殺害
 3)パキスタン政府がタリバンと共謀
 4)タリバンが携帯式熱誘導ミサイルを保有していること

具体的な項目としてアフガニスタン東部のパクティカ州で米特殊部隊が
イスラム教学校を攻撃子供7人が死亡、同じく米特殊部隊がアルカイダ幹部の
殺害に失敗したこと。ロガール州とホスト州でパキスタン情報機関が自爆テロ用の
バイク1,000台を贈った事実にも言及されていました。

いずれもアフガニスタン戦争の深刻な実態と軍事作戦の行き詰まりを示す
事実が書かれており、オバマ政権からみると安全保障への脅威と米軍兵士や
協力者を危険にさらす流出情報であると解説されました。
現実に最新のデータで月65人の米兵がアフガン戦争で命を落としている。

オバマ政権にとって今後の重要な日程は下記のとおりである。
 2010年11月 中間選挙
    12月 アフガニスタン戦争撤退開始に関し情勢見直し

 2011年7月  米軍アフガニスタンから撤退開始

今回の内部情報流出により、オバマ政権は益々難しい舵取りが要求される
のではないかとの示唆もされていました。

最後のくくりとして、今回の内部告発された米軍の機密文書の流出は
インターネットのインフラの整備や暗号技術の進歩によってもたらされた。
85万人が米軍の機密文書をアクセスできる現状でどうようにして今回の
ような流出を防いでいくかが課題だとされました。

時論公論の解説委員室のBlogへのリンク

WikileaksのWebサイト

アフガン戦争の内部告発情報の原文

アフガン戦争の内部告発情報の原文(2)

イギリスのGuardian社のサイト
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