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新型コロナウイルスの治療薬候補の「アビガン」など主な薬とワクチンの現状について

2020年04月05日 04時02分45秒 | 役立つ情報

新型コロナウイルスの治療薬「アビガン」などについて

上記の題で2020年3月30日付けでブログ記事を書きました。

アビガン関連のサイトへのリンク

 朝日新聞:https://www.msn.com/ja-jp/news/coronavirus/新型コロナにインフル薬「アビガン」、治験と量産開始へ/ar-BB11QwR7?ocid=spartandhp

本日は2020年4月2日、ABCテレビの羽鳥慎一のモーニングショーで紹介のあった

COVID19の治療薬「5つの薬」を中心に調べてみました。

前より掘り下げています。ただ如何せん素人の調査であり誤解や誤記の可能性が

ありますのでその点はご容赦願います。

COVID19の治療薬候補

上の写真が現状での主なCOVID19用の治療薬の候補の薬です。

Answers Newsのサイトでも本ブログのテーマと同じ内容で詳述されています。

※【警告】以下に挙げる薬剤はまだCOVID-19の治療薬として確立したものではない。
個人輸入、あるいは処方済みの薬を譲ってもらうなどの手段で勝手に服用した場合、

致死的な結果が生じる可能性がある。くれぐれも参考情報にとどめてほしい

 

1.レムデシビル Remdesivir

 米国のギリアド社 Gilead Sciences Inc.が開発 FDA認可品

 もともとエボラ出血熱の治療薬として開発されていた抗ウイルス薬。

 コロナウイルスを含む一本鎖RNAウイルスに対して抗ウイルス活性を示すことが

 明らかになっており、現在、COVID-19の治療薬として最も有望視されている薬剤の一つです

 米国で、試験的に1,000人の患者に対して投与とのニュースも報じられています。(中国でも)

  報道例1:https://observer.com/2020/03/coronavirus-covid19-drug-fda-test-gilead-remdesivir/

       報道例2:https://www.theverge.com/2020/2/26/21154220/coronavirus-experimental-treatment-remdesivir-trials-us-china-ebola

 東京の国立国際医療研究センター(NCGM)は3月23日、新型コロナウイルスに対する治療薬開発で、

 米ギリアド・サイエンシズが開発中の抗ウイルス剤「レムデシビル(一般名)」の臨床試験を始めると

 発表されています。米国立衛生研究所(NIH)の国際臨床試験に参加する形で始められます。

 臨床試験は既に始まっておりCOVID19感染者で肺炎の症状のある患者に対して実施。

 レムデシビルとプラセボ(治療効果のない薬)の2グループに分けて10日間投与し、15日目の

 臨床状態を8段階で評価する。

 最終的にはグローバルで最大75施設から約440例の症例登録を計画している

2.アビガン Avigan

 アビガンは日本のメーカー富士フイルム富山化学により開発された商品名で

 一般名は「ファビピラビル=favipiravir」で2014年に日本で承認された抗インフルエンザウイルス薬。

 新型インフルエンザが発生した場合にしか使用できないため、市場には流通していませんが、

 新型インフルエンザに備えて国が200万人分が備蓄されています。

 上述したABC朝日テレビでも詳しい解説がありましたので紹介します。

 

上の写真がアビガンの概要パネル

上の2枚の写真は富山大学の白木名誉教授の提言

上の写真パネルは中国深圳での治験結果

6日以内の患者(35例)に投与したところ14日目で91.4%が改善

出典はCal Q, et al:Engineering,2020 Mar.18 

番組では感染から6日以上過ぎた患者に対しての症状改善率は大きく減少。(下の写真)

上の写真は新薬の承認までのプロセスで通常1年はかかる。

上の写真は4月1日の菅官房長官の会見での発言

ファビピラビル(商品名アビガン)は、インフルエンザウイルスの遺伝子複製酵素である

RNAポリメラーゼを阻害することでウイルスの増殖を抑制する薬剤。

COVID-19を引き起こす新型コロナウイルスもインフルエンザウイルスと同じRNAウイルス

であることから、効果を示す可能性があると期待されています。

ただし、動物実験で催奇形性が確認されているため、妊婦や妊娠している可能性がある人には

使うことができず、妊娠する可能性がある場合は男女ともに避妊を確実に行う必要があります

AVIGAN an influenza drug has proven effective in treating patients with Coronavirus I Covid19

3.カレトラ carreteras

 カレトラは米国のアッヴィ社の商品名でエイズの治療薬として開発された薬

 ロピナビル/リトナビル配合剤でウイルスの増殖を抑えるプロテアーゼ阻害薬、

 リトナビルはその血中濃度を保ち、効果を増強する役割を果たします。

 配合剤であるカレトラは、日本では2000年にHIV感染症に対する治療薬として承認されています

 中国の研究グループは3月18日付の米医学誌「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」

 に、カレトラを投与しない群と比べて臨床的な改善までの時間に差はなかったとの結果を発表しました

4.オルベスコ Alvesco

 オルベスコは帝人ファーマの商品名で気管支喘息用のステロイド系吸入薬

 上述のテレビ番組以外の番組ででこの治療薬を推奨されていました。

 一般名はシクレソニド(Ciclesonide)

 KEGGのデータベースから検索すると用法や注意事項を参照できます。

 また、次のサイト「薬の窓口」にはオルベスコの使用法について詳述されています。

 https://www.kusurinomadoguchi.com/column/articles/alvesco/

5.フサン Futhan

 フサンは日医工が販売する急性膵炎の治療薬の商品名で有効成分は

 ナファモスタットメシル酸塩(Nafamostat mesylate)。

 感染の最初の段階であるウイルス外膜と、感染する細胞の細胞膜との融合を阻止

 することで、ウイルスの侵入過程を効率的に阻止する可能性がある薬剤として

 東京大学医科学研究所が指摘しています。

上記の5つの治療薬候補以外では次のような薬の開発が進められています。

中国政府は抗マラリア薬リン酸クロロキンがCOVID-19に一定の効果を示したと発表しており、
日本でも同薬と類似したヒドロキシクロロキンを投与して症状が改善した症例が報告。
群馬大では、ロピナビル、リトナビル、ヒドロキシクロロキンの3剤併用療法の臨床研究が計画されています

 

ワクチンの開発状況

 ワクチンの開発は通常12か月から18か月要するとされています。

 開発が最高に上手くいったとしても年末か来年の初頭に供給されることになります。

 NHKTVの報道(下記サイト)で

  https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200331/k10012359071000.html

 2020年3月31日 8時22分 新型コロナウイルス用ワクチンの開発By 米国J&J 
アメリカの医薬品大手 ジョンソン・エンド・ジョンソンは、新型コロナウイルス

に対するワクチンを来年早い時期に完成させ、およそ10億回分接種できる量を

提供できるようになるという見通しを発表しました。

発表によりますと、ワクチンの候補となる物質はすでに絞り込みを終え、遅くとも

ことし9月にはヒトでの臨床試験を開始し、安全性と効果を確認するということです。

そして来年の早い時期にアメリカFDA=食品医薬品局から承認を受け、

世界に提供できる見通しだとしています。

ジョンソン・エンド・ジョンソンの医薬品部門であるヤンセンファーマグループの一員の

ヤンセンファーマ株式会社が担当して開発が進められています。

mRNAワクチンが臨床試験開始
米国立衛生研究所(NIH)は3月16日、NIHの一部門である国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)

と米バイオベンチャーのモデルナ協力して開発したmRNAワクチン「mRNA-1273」のP1試験を

始めたと発表しました。mRNA-1237のP1試験は18~55歳の健康な男女45人を対象に実施。

ワクチンを4週間隔で2回投与し、安全性と免疫原性(抗体ができているかどうかを確認)を評価。

仏のサノフィは、米政府と提携して「組み換えDNAプラットフォーム」と呼ばれる技術を活用した

ワクチン候補の開発を進めている。新型コロナウイルスのDNAを無害なウイルスのDNAと組み

合わせて、免疫反応を引き起こすキメラを作製する。

米国のイノビオはDNAワクチン「INO-4800」のP1試験を4月に米国で始める

日本企業では、アンジェスが3月5日、大阪大とDNAワクチンを共同で開発すると発表しました。
タカラバイオが製造面で協力し、化学大手のダイセルが有効性を高めるための新規投与デバイス技術を提供。
アンジェスは「6カ月以内のできる限り早い時期の臨床試験開始を目指す」としており、3月26日には非臨床試験の開始を発表しました。
 
田辺三菱製薬もワクチン開発に乗り出しています。3月12日、カナダの子会社メディカゴが、

SARS-CoV-2の植物由来ウイルス様粒子(VLP)の作製に成功したと発表。

これを使ったCOVID-19向けワクチンの非臨床試験を行っており、「順調に進めば、ヒトでの臨床試験を

今年8月までに開始するために当局と協議したい」(田辺三菱)としています。
 

 

参考資料

米国における薬の開発プロセス(Youtube動画)

 Testing Potential COVID-19 Drugs

 

COVID19全般について簡潔にまとめられているサイト

 https://www.drugs.com/condition/covid-19.html

COVID19の治療薬とワクチンの開発状況についての纏めたサイト

 https://www.clinicaltrialsarena.com/analysis/coronavirus-mers-cov-drugs/

製薬協
 http://www.jpma.or.jp/event_media/release/news2020/200318.html

 


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