ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

《自分の期待に応えることのできる人間になる》

2016年06月02日 | カウンセリング
dropさん
せっかくお料理作ったのにとガッカリする気持ちや我慢してた気持ちが爆発したんでしょう?

パートナーに色んな感情が湧くのは、当たり前ですよね。

他人のために一生懸命にやってあげる人は、
他人を喜ばせるだけでなくて、自分を喜ばせることも大切だなあって、つくづく思います。


《自分の期待に応えることのできる人間になる》

スタンフォード大学の教授で心理学者のCarol Dweck博士によると

博士の20年にわたる研究で
「試練に対する楽しみ方」が
人の成長に大きな影響を与えることが分かりました。

Carol Dweck博士は研究で、4歳の子どもたちを「固定された思考態度」と「成長する思考態度」の2つのグループに分けました。

そうして、2つのグループの子どもたちにジグソーパズルを組み立てるようにしました。

「固定された思考態度」:根本に”自分をよく見せたい”という欲求からはじまり、問題解決に取りくむ

「成長する思考態度」:根本に”新しく学びたい”という欲求からはじまり、問題解決に取りくむ

「固定された思考態度」の子どもたちは、
自分の能力を示せるようになジグソーパズルを常に選び完成させました。

そしてその後も同じジグソーパズルを選び、繰り返し作り直したといいます。

子どもたちは研究者らに対し”間違えない”という自分の能力を示すことが目的だったからです。

反対に「成長する思考態度」のグループは、
少し難しくてもの自分たちの能力を伸ばせる方を選びました。

そしてその後も、新しいパズルに挑戦していきました。なぜなら子どもたちは、”新しいことを学びたい”という好奇心が根本にあったからです。


人に認められるために成長や発展を目指している時は、何かに挑戦することも億劫になるし、プレッシャーになります。

小さい頃私たちは、ほとんど無意識に親の期待に応えようと成長してきました。

だから、自分の成長の基準を他人に任せていて、自分がどのような人間になるかを親の価値観に委ねてしまっていることが多いのです。

博士の言う「固定された思考の人」は、
自分を良く見せるための嘘をつくようになります。

さらには、他人の成功要因を、頭がよいから、才能があるから、お金があるから、親に恵まれているから、というように考えるようになります。

一方で、「成長する思考態度の人」は、
他人の成功要因を、努力したから、工夫しアイディアを生み出したから、自分の中の才能を見つけだしたから、と考えます。

そうして、自分自身の試練を学びのひとつとして楽しみながら、新しい成長に自分を向かわせていくのです。

つまり、親や他人の期待に応えようと頑張るのではなく
自分の期待に応えることの出来る人間になることが大切だということではないかと思います。

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